安田純平さんは謝罪すべきか?[自己責任論][民主主義][最新][まとめ]

安田さんに問うべきは自己責任論ではなく品性である!

もくじ

今回の騒動のポイントは、身代金の支払いがあったかどうか
安田さんに問うべきは、「あなたは今回の結果についてどう思うか?」
「自己責任論」は論外。しかし……
政府へ「申し訳無かった」と言うかどうかは、個人の品性の問題
安田さん解放を働きかけたカタールは、テロ組織を支援している?
安田さんの過去の発言に疑問符
SNSからはその人間の品性が垣間見える

今回の騒動のポイントは、身代金の支払いがあったかどうか

ジャーナリストの安田純平さんが解放され、世間では擁護の声と自己責任論とに分かれているが、今回の騒動で最も重要なのは「身代金が払われたかどうか」だろう。カタールが日本政府の代わりに数億円を支払ったという情報があるが、現在のところまだ確かな情報とは言えない。

仮に支払いがあったとすると、テロ組織に資金が提供されたことになる。今回の騒動で安田純平さんに何らかの責任を問うとすれば、まずはこの一点になるだろう(安田さん解放に働きかけたカタールとテロ組織の関係などについては後述するので、そちらを見ていただきたい)。

安田さんに問うべきは、「あなたは今回の結果についてどう思うか?」

もちろん、身代金の問題は国家レベルの問題であり、それを一人の人間に背負わせるというのは無理がある。さらに、一連の騒動の中でも「最も悪いのはテロリスト」ということは忘れてはならない。しかし、安田さん自身もテロ組織に資金が流れることは望んでないだろう。ジャーナリストとしての使命や、紛争問題解決への貢献をしたいという一方で、それに反する結果が生じることは望んでいなかったはずだ。

このように考えていくと、もはや安田さんに問うべきは自己責任論ではなく、「今回の騒動の結果についてあなたはどう思うか?」という問いかけである。国へ迷惑をかけたとか、世間を騒がせたとかいう批判ではなく、一人の人間に対し、こちらも一人の人間として「あなたはどう思うのか?」という問いかけになる。

「自己責任論」は論外。しかし……

世間では「自己責任論」を盾に安田さんを批判する人もいるが、それは間違いだろう。紛争地域を取材するジャーナリストには「民主主義を守る」という大義名分がある。それを民主主義国家が保護しないとなると、国家としての根本が揺らぐ。自国民が命の危険に晒されているのに「自分の尻は自分で拭え」と言うのも同じことだ。

自己責任論は論外。では、安田さんに問うべきは何か?先程の内容と重なるが、それは「品性」であると私は思う。過去に幾度となくテロリストに拘束され、日本政府からも自重するよう呼びかけられていた。にもかかわらず、今回の結果である。

政府へ「申し訳無かった」と言うかどうかは、個人の品性の問題

ここで橋下徹さんの意見を引用しよう。

「安田さんは、そういうこと(政府には、どんな状況にある国民も助ける責任があること)を踏まえて、帰国時に『すみません。ご迷惑をおかけしました』という一言は絶対必要」

「ジャーナリストとして、世界が報じないことを俺が報じるんだという心意気は良し。本当にそれで成功して世界のメディアが報じていないことをどんどん報じたのであれば拍手喝采ですよ。(安田さんはそれが)できなかったんだから。そこは結果責任で、税金使って政府の国際テロ情報収集ユニット使って労力かけたんだから、帰ってきたときには『すみません、結果出せませんでした。ごめんなさい』というのは当然だと思う」

引用元:AbemaTV「NewsBAR橋下」(2018.10.25)

橋下徹さんも「品性」の観点から、謝罪の必要性を述べている。加えて、ジャーナリストとしての力量についても述べているのはなるほどと思わされる。

あくまで「自己責任論は論外」「国には国民の命を守る義務がある」という前提の上で、安田さんに「品性」を問うことは間違った意見だろうか? 私はそうは思わない。

安田さん解放を働きかけたカタールは、テロ組織を支援している?

ここで安田さん解放に働きかけたカタールとトルコについて見ていこう。カタールはシリア内戦における反体制派組織(≒テロ組織)を支援しているという事実がある。そのカタールと友好関係にあるのがトルコ。カタールはこれまでに反体制派組織に資金提供してきた過去がある。こういった関係性を踏まえてみると、今回の騒動で安田さん解放のために、身代金の名目でテロ組織に資金提供がなされたとしても、何ら不思議な事はない

参考:カタール、シリア武装勢力に強い影響力 関係構築が安田さん解放の下地に – 産経ニュース

安田さんの過去の発言に疑問符

安田さんへの批判が出るのにはいろいろな理由があると思うが、その一つに過去の彼の発言がある。以下に引用するのは、すでに何度もテロ集団に拘束された後での発言であるが、はっきり言って彼の言葉には品性が感じられない。そして、危機意識や危険回避という意味での、プロ意識も感じられない。このツイートの数日後にシリアにて拘束され、彼は今回の騒動を引き起こしてしまうのだ。

これまで何度も拘束された過去があるのだから、政府が退避を勧めるのは当然のことだろう。それに対して「チキン国家」という一言である。

日本は確かに、国民の世界の紛争に対する問題意識は他の先進国と比べると低いかもしれない。しかし一方で、先進国の中でも最も「危機意識」の高い国でもある。日本政府がジャーナリストに対してより慎重な行動を促すのも当然のことだろう。それに対して「チキン国家」の一言。これを皆さんはどう思うか?

続いてのツイートでは、安倍政権批判をしている。何を持って批判しているのかはよくわからないし、彼なりの理屈もあるのだろう。しかし、全体を通してどうしても品性に欠けた印象を受ける。

SNSからはその人間の品性が垣間見える

ここからは私個人の勝手な意見だが、ジャーナリストに限らず、芸能人でも政治家でも一般人でも、ツイッターなどで重要な事柄について意見したり、汚い言葉を使う人間は、何かしら問題があると思っている。SNSはその人間の本性が垣間見える。私自身も人間として不出来なので、SNSを使うと人間としての浅さがバレてしまうので、最近は使わないようにしている(笑)。

その反対例として、毒舌芸人として有名な有吉弘行さんがいる。彼はテレビであくまで芸として汚い言葉や暴言を吐く。しかし一方で、芸能界ナンバーワンのフォロワーを有する彼のツイッターは、平和そのものである。誰かを批判することは無く、SNSで言うべきではない重要な事柄は絶対にツイートしない。彼はまさに品性の塊だと、私は勝手に思っている。

まとめ

最後の最後にどうしようもないクソな理屈を疲労してしまったが、後悔はない。世の中で騒がれている人間をどう評価するかは、最後は自分のこれまでの経験と感性がモノを言う。今回の騒動をどう考えればいいか迷っている人は、情報を収集し、考えに考え、そして最後に自分の感性に耳を傾けてみると良いだろう。