初心者におすすめ!論理的な文章の書き方![主張,理由,例,譲歩,結論]

2018年3月8日

あなたも文章が上手な人になれる!


非論理的な人のための論理的な文章の書き方入門

もくじ

<ルール1「主張→理由,例→譲歩→結論」>
  • 手順①「主張→理由,例」
  • 手順②「主張→理由,例→譲歩」
    ★譲歩を使って文章に説得力をつける
  • 手順③「主張→理由,例→譲歩→結論」
    ★結論は主張の言い換え
  • まとめ
<ルール2「接続詞を使い分ける」>
  • 接続詞の役割は
    ①「文章の前後関係」②「リズム」③「説得力」
  • 簡単な接続詞を自分のものにする
<ルール3「一文を短くする」>
<おまけ「日記も論理的に書ける」>
  • 手順「気持ち→理由,例→まとめ」

ルール1「主張→理由,例→譲歩→結論」

手順①「主張→理由,例」

 文章を学ぶには、ルールを覚えるのが一番です。ここでは、ルールがしっかりしている「論理的な文章」について学んでいきましょう。詳しい説明は後にして、とりあえずルールに従った例文を見てみましょう。まずは、主張から理由,例までです。

「主張→理由,例」の例文

(例文)

 お金はたくさんあった方がいい。なぜなら、お金は人を幸せにするからだ。例えば、お金があったら好きなものがたくさん買えるし、旅行にも行ける。万が一のことがあっても、お金があれば安心感を得られる。

文章の構造
  • 「主張」:お金はたくさんあった方がいい。
  • 「理由」:なぜなら、お金は人を幸せにするからだ。
  • 「例」 :例えば、お金があったら好きなものがたくさん買えるし、旅行にも行ける。万が一のことがあっても、お金があれば安心感を得られる。

ここでポイントとなるのは、太字で示した部分、いわゆる接続詞です。「なぜなら~だからだ」というのは、理由を述べる際に、よく使われる文章の形です。また、例の冒頭の「例えば」という言葉も重要です。

 文章が苦手な人は、このような文章の形をうまく使えていない場合が多いです。文章の決まった形を使うと、話の流れもスムーズになりますし、全体として整った文章になります。

手順②「主張→理由,例→譲歩
譲歩を使って文章に説得力をつける

譲歩を加えた例文

(例文)

 お金はたくさんあった方がいい。なぜなら、お金は人を幸せにするからだ。例えば、お金があったら好きなものがたくさん買えるし、旅行にも行ける。万が一のことがあっても、お金があれば安心感を得られる。
 確かに、人生にとってお金が全てではないし、お金を持っていても不幸な人はいる。しかし、使い方を間違わない限り、お金は生活を豊かにするし、生き方の選択肢も広がるはずだ。

 譲歩と言うのは、主張とは反対の意見や、主張に含まれる問題点などを挙げた上で、それでもやはり主張は正しいことを説明するテクニックです。いったん別の意見に「譲」っておいて、あるいは別の意見に「歩」み寄りつつ、最後はやはり自分の主張が正しいとするわけです。

 ここでもポイントは、接続詞を含む、文章の形です。「確かに~。しかし~。」という流れは譲歩の文章によく使われるものです。

手順③「主張→理由,例→譲歩→結論
結論は主張の言い換え

 結論部分は、例や理由を踏まえての、文章のまとめです。具体的には、最初に書いた主張の言い換えであり、より簡潔にまとめた文がいいでしょう。

(例文)

 お金はたくさんあった方がいい。なぜなら、お金は人を幸せにするからだ。例えば、お金があったら好きなものがたくさん買えるし、旅行にも行ける。万が一のことがあっても、お金があれば安心感を得られる。
 確かに、人生にとってお金が全てではないし、お金を持っていても不幸な人はいる。しかし、使い方を間違わない限り、お金は生活を豊かにするし、生き方の選択肢も広がるはずだ。
 お金は、正しく使うことができれば、人生をより豊かにするので、たくさんあった方がいい。

 ここではまず、譲歩の内容を受けて「正しく使うことができれば」とし、例の内容を受けて「人生をより豊かにする」としました。そして最後に、主張の内容をそのまま繰り返しました。

まとめ

(例文)

  • 「主張」:お金はたくさんあった方がいい。
  • 「理由」:なぜなら、お金は人を幸せにするからだ。
  • 「例」 :例えば、お金があったら好きなものがたくさん買えるし、旅行にも行ける。万が一のことがあっても、お金があれば安心感を得られる。
  • 「譲歩」:確かに、人生にとってお金が全てではないし、お金を持っていても不幸な人はいる。しかし、使い方を間違わない限り、お金は生活を豊かにするし、生き方の選択肢も広がるはずだ。
  • 「結論」:お金は、正しく使うことができれば、人生をより豊かにするので、たくさんあった方がいい。

 この形の文章はあらゆる内容に応用できると言ってもいいです。この形を内容を変えて自分で作っていき、自然と書けるようにするといいでしょう。

ルール2「接続詞を使い分ける」

接続詞の役割は
①「文章の前後関係」②「リズム」③「説得力」

 すでにルール1の例文でよく使う接続詞が登場しています。接続詞の役割は「文章の前後関係を示す」というものです。接続詞がいかに大切であるかを知るために、ルール1の例文から接続詞を除いた文を見てもらいましょう。

(例文―接続詞なし)

 お金はたくさんあった方がいい。お金は人を幸せにする。お金があったら好きなものがたくさん買えるし、旅行にも行ける。万が一のことがあっても、お金があれば安心感を得られる。
 人生にとってお金が全てではないし、お金を持っていても不幸な人はいる。使い方を間違わない限り、お金は生活を豊かにするし、生き方の選択肢も広がるはずだ。
 お金は、正しく使うことができれば、人生をより豊かにするので、たくさんあった方がいい。

(例文―接続詞あり)

 お金はたくさんあった方がいい。なぜなら、お金は人を幸せにするからだ。例えば、お金があったら好きなものがたくさん買えるし、旅行にも行ける。万が一のことがあっても、お金があれば安心感を得られる。
 確かに、人生にとってお金が全てではないし、お金を持っていても不幸な人はいる。しかし、使い方を間違わない限り、お金は生活を豊かにするし、生き方の選択肢も広がるはずだ。
 お金は、正しく使うことができれば、人生をより豊かにするので、たくさんあった方がいい。

 接続詞は前後関係を示すので、あらかじめ文章の先の展開が予測できます。これによって読みやすく、リズムのいい文章となります。もう一つ重要なことは、接続詞がある方が文章に説得力が感じられます。接続詞を使い分ければ、文章の質を高めることができると理解できたかと思います。

簡単な接続詞を自分のものにする

 接続詞は無理に難しいものを使ったり、過剰に使う必要は全くありません。重要なのは、誰でもわかる簡単な接続詞を、ここぞという時に使うことです。いろいろな文章を読んでいき、便利なものをリストアップしておくといいでしょう。

 また、参考書を見て、どのような接続詞があるか一覧を確認するのもおすすめです。

 


文章は接続詞で決まる

ルール3「一文を短くする」

 ここまでに扱った文章ですでに基本はできているのですが、確認もかねて新しいルールを見ていきます。今度のルールは非常にシンプルで、「一文を短くする」というものです。一文とは「。」で終わる一区切りの文章のことです。

 さっそく、例文を見ていきましょう。まずは悪い例です。

(例文―悪い例)

 新人時代に日本のプロ野球の安打記録を作り、そこから7年連続で首位打者に輝き、名実ともに日本一のプロ野球選手となったイチロー選手は、その勢いのまま、メジャーリーグへと挑戦しました。/
 野手としてメジャーリーグに挑戦するのは彼が始めてだったこともあり、周囲から否定的な意見も多く聞こえてきましたが、イチロー選手は一年目でいきなり首位打者に輝き、そのほかにも盗塁王、新人王、MVPなどと賞を総なめにし、その後もイチロー選手の快進撃は続き、メジャーリーグ4年目にはかつて日本時代で達成したように、メジャーリーグの安打記録を塗り替えました。

 読点(「、」)をたくさん使い、一文がかなり長くなっています。意味は伝わりますが、非常に読みづらいです。

 そこで、一文を短くしてみましょう。

(例文―1文を短く)

 イチロー選手は、新人時代に日本のプロ野球の安打記録を作り、そこから7年連続で首位打者に輝きました。/名実ともに日本一のプロ野球選手となったイチロー選手は、その勢いのままメジャーリーグへと挑戦しました。/
 野手としてメジャーリーグに挑戦するのは彼が始めてだったこともあり、周囲から否定的な意見も多く聞こえてきました。/しかし、イチロー選手は一年目でいきなり首位打者に輝き、そのほかにも盗塁王、新人王、MVPなどと賞を総なめにしました。/その後もイチロー選手の快進撃は続き、メジャーリーグ 4年目にはかつて日本時代で達成したように、メジャーリーグの安打記録を塗り替えました。

 ほとんど手を加えず、単に文章を区切っただけですが、かなり読みやすくなったでしょう。また、冒頭では、主語である「イチロー選手」を冒頭に持ってきました。これもわかりやすい文章のコツの一つです。つまり、「主語を初めに持ってくる」ということです。

 一文をどれくらいの長さにするかは明確なルールはありません。情報量の多い難解な文章ならば、上の例よりもさらに一文を短くした方がいい場合もあります。ただ、逆に一文を短くしすぎると箇条書きのようなぎこちない文鳥になるので、注意しましょう。

おまけ「日記も論理的に書ける」

手順「気持ち→理由,例→まとめ」

 ルール1「主張→理由,例→譲歩→結論」と似ていますが、よりシンプルな手順になります。まずは例文を見てみましょう。

 今日、友達と行ったバーはすごく居心地が良かった。そのバーにはお洒落なカウンターはもちろん、個室やオープン席もたくさんあって、バーによくある堅苦しさが無かった。それに、チャージが無料でメニューもわかりやすいから、初めて行っても混乱しない。
 あの店のおかげで今まで考えていたバーのイメージが変わったので、今度もまた行こうと思う。

 この文章の構造を確認しましょう。

  • 「気持ち」:今日、友達と行ったバーはすごく居心地が良かった。
  • 「理由,例」:そのバーにはお洒落なカウンターはもちろん、個室やオープン席もたくさんあって、バーによくある堅苦しさが無かった。それに、チャージが無料でメニューもわかりやすいから、初めて行っても混乱しない。
  • 「まとめ」:あの店のおかげで今まで考えていたバーのイメージが変わったので、今度もまた行こうと思う。

 「気持ち」の部分は、その名の通り、その日の出来事に気持ちや感想を加えたものです。
これを日記の文章を学ぶ上で「気持ち」と呼ぶことにします。「理由、例」の部分はルール1と同じです。バーが居心地良く感じた理由を、具体的な例をあげて説明しています。「まとめ」もルール1の「結論」とほとんど一緒です。

まとめ

 文章は、一度基本的なルールが身についたら後はどんどん上達します。最初のきっかけづくりにこの記事を参考にし、実際に自分で文章を書いてみましょう! 文章が自由に書けるようになると楽しいですよ!