コートジボワール戦の敗因は!?(1)

公開日: : 最終更新日:2014/06/20 時事・ニュース

消極的なプレイが目立った日本代表

Number (ナンバー) コートジボワール戦速報 2014年 6/25号 [雑誌]

あれほど攻めろと言ったのに!

 日本代表の戦い方について、大会前から継続して言われていたのが、「勇気を持って攻撃的なサッカーをする」でした。コートジボワール戦を見る限り、それが十分にできていませんでした。

 もともと攻撃的な「3-4-3」のフォーメーションを標榜していた日本代表ですが、失点の多さから「4-2-3-1」に変更しました。それでも、攻撃サッカーは大きな目標として掲げていました。ところが、コートジボワール戦では積極性が見られず、日本の悪い部分が出てしまった気がします。

 

【コートジボワール戦の敗因は?】
  • 攻守共に守りに入ってしまった

 攻撃時には、とにかく前線と中盤・最終ラインの距離がありすぎて、パスッサッカーができていませんでした。一方守備では、積極的にプレスする場面が少なく、相手に自由にプレイさせてしまいました。

 プレスからボールを奪う場面はありましたが、そこからカウンターにつなぐことができず、チャンスもほとんどありませんでした。

 

  • パスミスが多かった

 ディフェンダーから中盤の選手へパスを出しても、その後が続きません。前線との距離があるのはもちろん、足元にボールが収まらず、カウンターを受けてしまう場面が多かったです。コートジボワールはカウンターを何度も成功させていました。フィジカルと高さがあるので、ロングパスでもチャンスへつなぐ場面が多かったです。

 

  • オフ・ザ・ボールの動きが少なかった

 ボールを持っていない選手の動きが少ないと、パスが繋がりません。かつての日本がよくしていた横パスの連続、あるいは無理な縦パスが多くなってしまいます。また、ボールを出す選手を探す間に、ボールを奪われることも多くなります。

 

  • 先制後に消極的になった日本代表

 パスミスの多さなどは、ピッチコンディションや初戦の緊張感もあるので仕方ないかもしれません。しかし、最終ラインの押し上げやオフ・ザ・ボールの動きは、積極性の問題です。特に気になったのは、先制点を取ってからの戦い方です。先制直後はいくつかチャンスを作っていましたが、後半からは明らかに守りに入っていました。

 積極性が目立った選手ももちろんいます。本田選手がいい例です。しかし、先制後にコートジボワールの選手が本田選手を警戒し、数人でつぶしにかかるシーンが増えます。これは仕方ありません。大切なのは、そこで他の選手が起点になることです。しかし、最後までその選手は出てきませんでした。

 

 

遠藤選手のコメント他

  • 相手を押し込む時間帯が増えれば、セカンドボールも拾えたと思うし、2次攻撃、3次攻撃も可能だったと思う。そこにいくまでにミスが多かった(遠藤)
  • ボールを取ったあとのビルドアップがぎこちなかった。引っかかって(ボールを取られて)カウンターという場面が前半から何度かあったし、後半もそれで2失点している(遠藤)
  • 攻撃を組み立てる段階のミスでボールを失い、カウンターを受け、ラインが下がるという悪循環

引用元:ミスから自滅で2失点…遠藤「ボールの失い方が良くなかった」(ゲキサカ) – ブラジルワールドカップ特集 – スポーツナビ

 

 さすがのワールドカップ初戦とあって、ネット上には記事が溢れかえっていました。いくつか目を通しましたが、上記の記事は非常に的確な内容だと思います。遠藤選手のコメントに加えて、ラインが下がってしまった原因についてもその通りだと思います。

 

今回のメンバーで勝てなかったら、この先10年ベスト16を超えることはない!

 

 日本のサッカーファンはお通夜みたいになっています。敗戦直後に街のスポーツバーを覗くと、ユニフォーム姿の若者がこの世の終わりのような顔をしていました。しかし、まだ終わったわけじゃありません。イギリスもスペインも、日本と同じく黒星スタートです。C組の国を見ると、実力は拮抗しており、日本がここから連勝する可能性は高いです。2006のように、ブラジル戦を控えての初戦敗退とはわけが違います。

 

 僕の見立てでは、今回の日本代表はこれまでで最高のメンバーが揃っています。長年の課題であったメンタル面や個の力も克服している感があります。特にワールドカップを控えての親善試合では、先制されてから打ち合いを制して勝利するなど、一つ壁を破ったチームと感じています。ですから、ここで意気消沈して終わるチームではありません。必ず問題点を修正し、眼の覚めるような攻撃サッカーを見せてくれると思います。今回のメンバーで予選リーグも突破できないようなら、この先10年以上ベスト16の壁など破れないでしょう。それくらい、今回の代表は強いです。

 

 一番悪いのは、積極性を出さずに負けることです。リスクを背負って打ち合いの末負けるほうが、今後の日本サッカーの成長につながると思います。ギリシャ戦では、あのオランダ戦で見せたようなパスサッカーを期待しています。まず1勝!!

 

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Comment

  1. HN:青木慧 より:

    こんばんは。いつも貴ブログを楽しみに拝見しています。
    美しいフォルムと、的確な記事内容に敬服しています。

    スポーツ面では、昨日のサッカーもそうですし、
    日頃の大リーグも良い内容として賞賛します。

    今後とも、素晴らしい記事を拝見したく存じます。
    まずは、御礼まで。
              HN:青木慧67歳 (宮城県仙台市)

  2. hirofumi より:

    コメントありがとうございます。
    返信が遅れてしまって申し訳ありません。

    ブログを閲覧頂き、ありがとうございます。
    スポーツ全般が好きで、最近はサッカーもきちんと勉強しようと思っていたところです。野球もサッカーも、戦術面まで踏み込むと奥が深くて楽しいです。

    これからもスポーツ、本、映画を軸に記事を書いていく予定です。

    管理人

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