データ野球のアスレチックスVS田中将大選手

2014年7月4日

2014年6月6日放送「ワールドスポーツMLB」での田口壮氏の解説より

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photo:Oakland Athletics Primary Logo by PMell2293

マネーボールでお馴染み、セイバーメトリクスを駆使したアスレチックスの作戦!

【2014年6月6日アスレチックス戦の田中将大選手の成績】

  • 6回104球、被安打5、奪三振4、与死球1、失点1
    【通算】防御率2.02(1位)、9勝1敗、92奪三振
  • ここまで12戦連続QS!(6回以上3自責点以内)

 

 6月6日時点でア・リーグ西地区1位、ホームランと打点はリーグ2位の強豪相手に、マー君は勝利しました。これでもう9勝目ですが、実はメジャーに来てから最も早く降板(6回終了時点)した試合でした

 アスレチックスはチーム全体で攻略法を考えてくるチームであり、そこにマー君も苦労したようです。そんなアスレチックスとマー君の大戦について、田口壮さんの解説をまとめました。

 

【アスレチックスの作戦】
  • 2ストライクになったらスプリットは振らない
  • ストライクゾーンの変化球はカット
  • 基本は高めのストレート狙い

【敏腕GM擁するデータ野球チーム】

  • 出塁率の高い選手を獲得
  • チーム全体でフォアボールを狙う
  • セイバーメトリクスに基づくチーム編成

※参照:マネー・ボール – Wikipediaビリー・ビーン – Wikipediaセイバーメトリクス – Wikipedia

【マー君の対応】
  • 初球にスライダー、カウント球にスプリットなどの配給の工夫
    ※普段はストレート、ツーシームなどの直球系でカウントを稼ぎ、決め球にスプリット、スライダーというオーソドックスな配給
  • ストライクゾーンギリギリに変化球を投げ込む
  • 「我慢比べなら負けない」と試合後にコメント

 

 ボール球を見極め、甘い球だけ狙うという作戦に出たアスレチックス。もともと出塁率の高い選手の多いチームであり、チーム全体で球を見極める作戦を普段からとっています。そんなチーム相手に、マー君も上手く対応しました。

 球数が多くなり、6回終了で降板となりましたが、その一方で四球はたったの1でした。試合中の対応力、柔軟性を持っていることが、田中将大選手の強さの理由の一つでしょう

 

 

今後は各チームが田中将大対策を練ってくるはず

  ここまでマー君の成績は文句なしです。現時点で防御率はア・リーグ1位、10勝と100奪三振も次の試合で達成の可能性が高いです。そして、チーム内ではエース級の活躍、5月の月間MVPも獲得、サイヤング賞の最有力候補にあげられるなど、もはやリーグ内で最も注目を集めている選手の1人になっています。

 これまで明らかなマー君対策を行ってきたチームは、アスレチックスの他にもう一つ、5月21日に対戦したカブスです。雨の中でマー君がメジャー初黒星を喫した試合です。そこでカブスは、ニ連続でスクイズを行ってきました。一つはツーアウトでのセーフティースクイズでした。どうしても点を取りたいということで、意表をついた作戦です。結果はマー君の好プレイによってどちらも阻止されましたが、このような極端な作戦をとってくるチームは今後どんどん増えてくるでしょう

 

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