【90年代/2000年代】洋楽ロックの総合アルバムランキング!

2017年12月16日

2000年代ディスク・ガイド500

英米ランキングからおすすめアルバムを選出!!

★ランキングのリストは記事後半にまとめてあるので、そちらを御覧ください

  • 各種のランキングの中から実際に聴いたアルバムをチョイス!
  • 各種ランキング順位も掲載!

参考にするランキング

年代別アルバムランキング(90年代以降)
歴代売上(世界)ランキング/アーティスト・トータルセールス

もくじ

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<1990~2000年代のアルバムはこれを聞け!>

  • 各アルバム解説!1位~10位
    • レディオ・ヘッド『OK Computer』(1997)
    • ニルヴァーナ『ネヴァーマインド』(1991)
    • オアシス『モーニング・グローリー』(1995)
    • オアシス『ディフィニトリー・メイビー』(1994)
    • アークティック・モンキーズ『Whatever People…』(2006)
    • U2『ヨシュア・トゥリー』(1987)
    • ストーン・ローゼズ『The Stone Roses』(1989)
    • レディオ・ヘッド『ベンズ』(1995)
    • U2『アクトン・ベイビー』(1991)
    • ミューズ『ブラック・ホールズ・アンド・レヴァレイションズ』(2006)
  • Q誌ランク外だがR誌入賞おすすめアルバム!
    • ベック『オディレイ』(1996)
    • メタリカ『メタリカ(ブラック・アルバム)』(1991)
    • レッチリ『ブラッド・シュガー・セックス・マジック』(1991)
    • スマッシング・パンプキンズ『サイアミーズ・ドリーム』(1993)
    • レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン『〃』(1992)
    • グリーン・デイ『ドゥーキー』(1994)
    • ウィルコ『ヤンキー・ホテル・フォックストロット』(2002)
    • U2『オール・ザット・ユーキャン・リーブ・ビハインド』(2000)
    • レディオ・ヘッド『イン・レインボウズ』(2007)

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  • ランキング詳細・分析!
    • Q誌が選ぶ過去25年のベストアルバム30[英,2010年]
    • ローリングストーン誌が選ぶ1990年代ベストアルバム100[米,2011]
    • ローリングストーン誌が選ぶ2000年代ベストアルバム100[米,2011]

90年代、2000年代のアルバムはこれを聞け!

 ここでは「Q誌が選ぶ過去25年のベストアルバム30」(1985~2010)[英,2010年]を軸に、アメリカのローリングストーン誌の90年代、2000年代のランキングを絡めて、比較的新しいアルバムをバランス良く紹介していきます。歴代売上ランクに登場するものは「★」を記載しておきます。

各アルバム解説!
1位~10位

【Q誌1位】【R誌90s:3位】
レディオ・ヘッドOK Computer』(1997)

 90年代以降のイギリス及び世界で大活躍したバンドの代表格。21世紀のピンク・フロイドとも表される。エレクトリックやコンピューターを多用した音が特徴。捻くれていて時に悲しく時にハードなこの作品が世界的ヒットとなり、以降は実験的な作品を数多く世に送り出してどれも世界的ヒットとなっている。一方でメロディアスなフレーズも多い。

【Q誌2位】【R誌90s:1位】
ニルヴァーナネヴァーマインド(Nevermind)』(1991)

★歴代売上34位(2600万枚)

 90年代初期のグランジブームの中心にあり、中心人物のカート・コバーンは時代の寵児となっていた。オアシスのノエル・ギャラガーなどは「彼は俺達の時代のジョン・レノンになり得た」と賞賛している。曲調はグランジ、パンクが基本だが、ポップでメロディアスな部分も優れており、爆発的なヒットを生んだ。ジャケットと共に90年代で最も有名な作品のひとつ。

 ちなみにカート・コバーンは絶頂期の1994年にショット・ガンで自殺し伝説となる。残されたメンバーのうちデイヴ・グロールフー・ファイターズを結成し、グラミーの常連になるまでに成長。

【Q誌3位】【R誌90s:34位】
オアシスモーニング・グローリー』
(1995)
★歴代売上48位(2200万枚)

 日本でもおなじみオアシス。2作目となるアルバムはイギリスの記録を塗り替え、世界的に爆発的ヒット。収録曲は素晴らしいメロディばかりでクオリティ抜群、イギリスでは大騒ぎになり「新時代のビートルズ」とまで言われるように。まさに「熱狂」の一言。

 ローリング・ストーン誌で評価がやや低いのは、本作以降でのアメリカ進出に失敗したため。それでも、イギリス国内及びヨーロッパや日本では圧倒的指示を集め、2000年代の解散まで常にトップバンドのひとつとして活躍し続けた。メロディがとにかく素晴らしいので日本人にもピッタリ。洋楽の入門としてぜひおすすめしたい。

【Q誌4位】【R誌90s:78位】
オアシス『ディフィニトリー・メイビー』
(1994)

 またまたオアシス登場。イギリスでいかに高く評価されているかよく分かる。こちらはデビューアルバムであり、本作もまたクオリティは素晴らしくベストに挙げるファンも少なくない。

 上述の2作目と比べると、バンドとしてのルーツを全面に出している感がある。一方で、キャリアを通じての名曲が数多く収録されている。デビューでいきなりこんなアルバムを出せば、そりゃあイギリス人も大はしゃぎするだろう。そんなアルバム。ちなみに、ジャケットで寝転がっているのがヴォーカルのリアム・ギャラガー(弟)、ソファーでギターを弾いているのがメインソングライターのノエル・ギャラガー(兄)。ノエルは後にソロキャリアでも傑作を多く残しているので、そちらも必見。

【Q誌5位】【R誌00s:41位】
アークティック・モンキーズWhatever People Say I Am That’s What I’m Not』(2006)

 オアシス解散の少し前にイギリスで登場した超期待の新生。それがアークティック・モンキーズ。彼らもレコードセールスの記録で歴史に名を残し「オアシス以来の大物」と大騒ぎされた。現在も国内での人気はトップクラスで、ロンドン・オリンピックでも演奏していた。実力派のロックバンドとして活躍中。

 曲調はスピード感あふれる類まれなる演奏力と、流れるように早口でまくし立てる歌が特徴。シニカルな歌詞も高く評価されており。若いのにあまりに巧みな詩を書くので「ゴーズトライターがいるのでは?」と噂されたほど。非常にノリがよく格好いいアルバム。必見。

【Q誌6位】【R誌80s:3位】
U2ヨシュア・トゥリー(The Joshua Tree)』
(1987)
★歴代売上41位(2500万枚)

 おなじみU2の最高傑作。アイルランド出身U2の特徴は徹底した音・楽曲作りと独特の響きを奏でるエッジのギター。フロントマンでボーカルのボノは世界的な慈善活動家としても有名。ノーベル平和賞の候補にもなるほど(!)。

 本作では電子音楽・前衛音楽家のブライアン・イーノをプロデューサーに迎え、ロック・ポップを超えた音作りを完成させている。初めて聴くと「こんなロックがこの世にあるのか!?」と驚くこと間違い無し。80年代以降を代表する世界的バンド。ランキングや売上などを見ても、過去30年で5本の指に入るほどの傑作。

【Q誌7位】
ストーン・ローゼズThe Stone Roses』
(1989)

 さて、イギリスで伝説と化し歴代最高のバンドにもあげられるストーン・ローゼズ登場。このアルバムはアメリカでは知名度が落ちるが、そんなのは気にせずぜひ聴くべき。なぜこのバンドが評価されているのかは①「唯一無二の楽曲」②「高い演奏力」③「90年代の大物アーティストへの影響」がある。加えて、当時は冷戦が終わって世の中が平和になっていて、かつイギリスを代表するバンドが不在という状況で、非常に肩の力が抜けた名曲を生み出すバンドが現れたため。

 そういう時代背景は日本人にもわかるはず。80年代終盤と言えば日本はまさに「平和」の一言で悩むことなど全くない人ばかりの時代。音楽界でも流行の境目にあった。その当時の雰囲気を詰め込んだようなアルバム。バンドは2ndアルバムを出して解散したこともあって伝説と化している。

【Q誌8位】【R誌90s:21位】
レディオ・ヘッド『ベンズ(The Bends)』
(1995)

 再びレディオヘッド登場。こちらはセカンド・アルバムで、先述のものよりも聴きやすい。相変わらずのメロディーの美しさと、隙間なく詰め込んだ心地の良いサウンドが特徴。今作で完全にバンドのスタイルを確立したと言っていい。入門としてはこちらの方をおすすめする。

【Q誌9位】【R誌90s:4位】
U2『アクトン・ベイビー(Achtung Baby)』
(1991)

 前述の『ヨシュア・トゥリー』に続くアルバム。前作があまりにヒットしたということで、曲調を大胆に転換させ、結果最高傑作の一つにあげられる評価を得る。シンプルなロックサウンドとダンスビートを取り入れた、バリエーション豊かな傑作。

 ローリング・ストーン誌のランクを見ると、80年代では3位、90年代では4位、2000年代では13位(『オール・ザット・ユーキャン・リーブ・ビハインド』)と、各時代で名作を生み出しているのがよくわかる。過去30年ほどで最高のバンドと言っても良いだろう。

【Q誌10位】
ミューズブラック・ホールズ・アンド・レヴァレイションズ』
(2006)

 ミューズはこれまでのラインナップの中では異色といってもいいバンド。プログレやエレクトロニカ、プログレメタルを軸にした、21世紀の音楽を主体としている。本作は壮大な音作りにハードさとメロディアスさが加わり、かつそれまでと比べてバラエティ豊かな作品となっている。電子音に激しいギターサウンドが絡み合う楽曲は非常に格好いい。

Q誌ランク外だがR誌入賞おすすめアルバム

【R誌90s:6位】
ベック『オディレイ(Odelay)』(1996)

 フォークにラップをのせた曲でブレイクしたベック。アルバムごとに音楽性をどんどん広げていき、今作ではポップソングに舵を切った。世界的なヒットを記録し、代表作と評されている。フォークやヒップホップの雰囲気を残しながらも、一言では表現しにくいあらゆるジャンルをポップでパッケージンフした作品となっている。

【R誌90s:16位】
メタリカメタリカ(ブラック・アルバム)』(1991)

 メタル界を牽引してきたメタリカの最高傑作と評されるアルバム。当時のグランジブームの影響を受け、メタルの枠を超えたサウンドとメッセージ性の強い歌詞の作品となっている。どうもロック界では純粋なメタルは冷遇されているようだが、本作及びメタリカのアルバムは流石に各種ランキングで顔を出す。

 メタルのイメージは日本ではあまり良くないが、本場のメタルは素晴らしくクール。メタルのイメージを覆す芸術性もあるので、是非とも聴いて頂きたい。

【R誌90s:19位】
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
ブラッド・シュガー・セックス・マジック』(1991)

 ミクスチャーロックの先駆者であるレッド・ホット・チリ・ペッパーズ。本作ではファンクの要素を全面に出し、ロック、ラップ、メタルといった攻撃的なサウンドを、優れた演奏力と高い芸術性をもって表現。とにかくまあセンスがすごいので、必見。もっとランキング上位にいておかしくないアルバム。

【R誌90s:23位】
スマッシング・パンプキンズサイアミーズ・ドリーム』(1993)

 グランジブームに追随し、グランジやメタル、シューケナイザーを取り入れたハードかつ閉塞的なサウンドが特徴の傑作。ニルヴァーナとはまた違ったセンスを感じる楽曲が多く、90年代のハード系ミュージックの代表的存在とも言える。グラミーにも数多くノミネートされており、そのクオリティの高さは折り紙付き。

【R誌90s:27位】
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン』(1992)

 レッチリと同じくミクスチャー・ロックの代表格。こちらはラップ色が強く、ヘヴィな音がより際立っている作品。社会問題に対するメッセージ性の強い楽曲が並び、音楽界を超えて広く影響を与えた。ジャケット写真のエピソードも非常に興味深い。僧のような人物が炎に包まれているが、これは合成写真ではない。その辺は調べてみると面白い。

【R誌90s:30位】
グリーン・デイドゥーキー』(1994)

 グリーン・デイのメジャー・デビューアルバムであり、キャリア最高傑作の一つにあげられるアルバム。曲調はポップ・パンクそのもので、10代の若者に聞かせれば飛んで喜ぶようなハイテンションで格好いい曲が満載。洋楽入門にもこれはうってつけ。キャッチーでありながら何度でも聴ける、素晴らしいアルバム。

【R誌00s:3位】
ウィルコ『ヤンキー・ホテル・フォックストロット』(2002)

 アメリカを中心に極めて評価の高いバンド。ウィルコはカントリーやフォークといった音楽を基礎としたオルタナティブ・ロックという音楽性が他のバンドと比べて特異な点。構成力の高い本作は国内で大絶賛され、次第に世界的な名声を獲得していくこととなる。繊細な音で壮大な作品を作り出している、21世紀を代表する作品。

【R誌00s:13位】
U2『オール・ザット・ユーキャン・リーブ・ビハインド』(2000)

 またまた登場のU2。2000年代に入ってシンプルなロックに回帰した作品。ボノの力強いボーカルと骨太のロックサウンドが絡み合い、スタンダードな傑作ロック・アルバムとなっている。ベテランで数々の栄誉を手にしたバンドだけあって、正直言って安心の一枚。

【R誌00s:30位】
レディオ・ヘッド『イン・レインボウズ』(2007)

 U2に続いてまたまた登場。このアルバムは内容とは別に当時かなり話題になった。というのも、「インターネット販売のみで購入者が価格を決める」という常識を覆すリリース方式を採用したからだ。肝心の内容も素晴らしく、初期のシンプルなロックに回帰し、幅広いリスナーに愛される作品となる。ちなみに平均購入価格は1000円ほどだったとか。アメリカのCDが安いことを考えても、購入者は高くもなく低くもなく、良心的な価格設定をした。