【60年代~90年代】洋楽ロックの歴史と年表まとめ![出来事,事件,ムーブメント]

2018年3月7日

【90年代】洋楽ロック年表

1990年 AC/DC再ブレイク

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1991年 ニルヴァーナ大ヒット、フレディ死去

重要作品・出来事
  • 3月  REM『アウト・オブ・タイム』(alb)発売。英米を始めとして世界中でヒット&高評価を受ける。最初期からのオルタナブーム牽引役が表舞台へ出てくる()
  • 8月  メタリカ『メタリカ(ブラックアルバム)』(alb)発売。音楽領域を拡大し超メガヒットを記録。
  • 9月  ニルヴァーナ『ネヴァーマインド』(alb)発売。アメリカ市場に風穴を開けグランジブームを巻き起こす。世界で爆発的ヒットを記録し90年代のトップアルバムとなる()
  • 11月 クイーンのフレディ・マーキュリーが死去。
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グランジブームの到来

 アメリカでニルヴァーナのデビューアルバムが大ヒットし、ロックの歴史を大きく変えるグランジブームを巻き起こす。グランジの特徴は、メタルのヘヴィさにパンクの攻撃性、ロックのメロディ、そしてオルタナ的な「アングラ感」「創造性」がポイントである。スマッシング・パンプキンズもニルヴァーナに負けず劣らずの名盤を発表、さらにはメタリカがブームを取り込んで音楽性を変化させ、賛否両論を巻き起こすこととなる。メタリカほどのビッグ・バンドを動かしたという事実が、グランジの衝撃を物語っている。

1992年 レディヘがヒット

重要作品・出来事
  • 9月 レディオ・ヘッド「クリープ」(sgl)がヒット。オルタナブームの火付け役となる。
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ミクスチャー・ロックの台頭

 ミクスチャー・ロックというのは日本限定の造語であり、代表格のレッチリとレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンは共にオルタナに分類される。とは言え、ミクスチャーというカテゴライズはわかりやすい。ロックにラップやファンクを乗せるという、まさに「ミックス」のロックである。

 この頃のアメリカの音楽シーンはニルヴァーナを始めとするグランジ一色だったと言っていい。ただ、オルタナというくくりで見ればレッチリなどにも目が配れる。実際のところ、ニルヴァーナが存在しなかったら、90年代初頭のアメリカ音楽シーンはレッチリとレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの天下だっただろう。

1993年 ベック、ビョーク登場

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新時代のオルタナバンド

 90年代に台頭するオルタナティブ・ロックの中でも、レディオ・ヘッドとベックの存在が非常に大きい。彼らは英米でそれぞれ独自の世界観をもったシングル曲で注目を集め、その後にヒットアルバムを連発する。それでいて、音楽性は非常に深いものがあり、様々な面でロック界に影響を与え続けることとなる。

 レディオ・ヘッドはギターロックから始まったが、徐々にR.E.M.などのオルタナバンドの影響を見せ初め、実験的な作品へと移行していく。過剰とも言える実験的作風のアルバムもメガヒットを記録し世界中に受け入れられることとなる。一方ベックは、フォークにラップを乗せて歌うという曲芸的表現を見せ、その後はあらゆるジャンルを取り込んだポップアーティストへと変貌していく。ここに当然ながらニルヴァーナも加わる。いずれもそれまでのロックの常識を覆しており、オルタナティブ・ロックの精神を見事に受け継いでいる。

 また、90年代に登場するオアシス、ブラー、グリーン・デイなども広義のオルタナに該当する。彼らはいずれも世界中で超メガヒットを記録する。

1994年 カート・コバーン死去、次世代バンド続々

重要作品・出来事
  • 2月  グリーンデイがメジャー・デビュー。『ドゥーキー』(alb)が世界中でヒット()
  • 〃  ベック「ルーザー」(sgl)がアメリカで大ヒット。オルタナブームの火付け役となる()
  • 4月  カート・コバーン(ニルヴァーナ)が自殺。27歳という曰く付きの年齢での死だった(27クラブ)(★)
  • 〃  ブラー『パークライフ』(alb)発売。ブリット・ポップブームの着火点となる()
  • 9月  オアシス『オアシス』(alb)発売。英デビューアルバム歴代最速売上記録更新(当時)()
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ロック大転換の年

 1994年はまさに激動の年である。グリーン・デイが爆発的ヒットを記録したかと思えば、ベックが世界に衝撃を与え、オアシスも英国内で歴史的デビューを飾る。さらには人気絶頂のニルヴァーナの中心人物カート・コバーンが自殺し、ブラーは英国内でブリット・ポップというあらたなブームを生み出す。この年をリアルタイムで経験した英米人は、さぞかし慌ただしい一年を過ごしたに違いない。

 この流れは翌年まで続き、ケミカルブラザーズのヒット、フー・ファイターズデビューなど、まさに怒涛の年となる。もはや何が流行なのかわからなくなるが、カート・コバーンの死によってグランジブームは数年で収束し、英米共にオルタナの時代が到来する一方で、アメリカではグリーン・デイを筆頭とするポップ・パンク/メロコアブーム、イギリスではオアシスとブラーのブリット・ポップムーブメント、少し遅れてケミカルブラザーズのによりビッグ・ビートも登場。

 90年代初頭の英米でのカリスマ的存在であるニルヴァーナとストーン・ローゼズ。この2バンドは共に短命で終わってしまうのだが、それを感じさせないほどのロック界の盛り上がりである。

1995年 ブリット・ポップ最盛期

重要作品・出来事
  • 8月  英ヒットチャートにて「オアシスvsブラー」のシングル対決。ブリット・ポップブームが加速する()
  • 10月 オアシス『モーニング・グローリー』(alb)発売。英の歴代売上記録更新(当時)。世界中で超メガヒットを記録()
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ブリット・ポップ旋風

 ブリット・ポップというのはイギリスのポップムーブメント。その中心にいたブラーとオアシスの対決という要素を持っている。ブラーは60年代のキンクス的なサウンドを取り入れ、ポップ的要素を強めていく。オアシスはビートルズにパンク的な要素を加え、メロディアスなギターロック。両バンドの中心人物のバックグラウンドも中流階級と労働者階級ということで対比され、イギリス国内はまさに「熱狂」であった。

 そんな中、オアシスは国内の歴代売上記録を更新し、世界中で超メガヒットのアルバムを生む。イギリス初のムーブメントが世界を巻き込まんとしていた。しかし、90年代のロックは目まぐるしく動く。一つのブームに留まらず、そして一つのバンドに留まらず、以降も慌ただしい展開を見せることとなる。

1996年 ベック、ケミカルブラザーズがヒット

重要作品・出来事
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  • 4月  レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン『イーヴィル・エンパイア』(alb)発売
  • 6月  メタリカ『ロード』(alb)発売
  • 〃  ベック『オディレイ』(alb)発売。世界中で大ヒット
  • 8月  ストーン・ローゼズ解散
  • 10月 ケミカル・ブラザーズ「Setting Sun」(sgl)が大ヒット。オアシスのノエルギャラガーが参加。

1997年 ブリット・ポップ終焉/レディへ大変身

重要作品・出来事
  • 2月 ブラー『ブラー』(alb)発売。デーモン・アルバーン「ブリット・ポップは死んだ」発言()
  • 4月 ケミカル・ブラザーズ『ディグ・ユア・オウン・ホール』(alb)発売。全英1位を獲得()
  • 6月 レディオ・ヘッド『OK コンピューター』(alb)発売。世界中で高い評価を得て、90年代を代表する傑作となる()
  • 8月 オアシス『ビィ・ヒア・ナウ』(alb)発売。大ヒットするもメディアから酷評を受ける。
  • 9月  ビョーク『ホモジェニック』(alb)発売。英米で非常に高く評価される()
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ブリット・ポップの終焉と新たなるスター

 ブリット・ポップは過剰な盛り上がりのために自滅したと言っていい。とりわけイギリス国内でメディアが過剰な煽りをしたおかげで、ブラーとオアシスの両バンドはある意味で迷走し、大きな方向転換を余儀なくされる。

 一方で、イギリスに新たなスターが登場する。ブリット・ポップの一角であったレディオ・ヘッドが実験的な作風を取り入れ、世界中で大絶賛を受ける。加えて、ケミカルブラザーズが音楽シーンの中心へ躍り出る。レディオ・ヘッドの成功はオルタナティブ・ロックがついにシーンの最前線に出たことを象徴し、ケミカル・ブラザーズはロックファンとダンスファンの架け橋となった。ブラーもオアシスも以降もシーンのトップで活躍するが、「彼らだけではない」という時代になってきたわけだ。

1998年 ホワイト・ストライプスがデビュー

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1999年 フー・ファイターズがヒット

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新たなビッグ・バンド「フー・ファイターズ」登場

 ニルヴァーナの元メンバーであるデイブクロールは、カート・コバーンの死後に自身のバンドを結成する。数年の苦労を経て、この年に要約花開くフー・ファイターズである。ニルヴァーナ時代のパンク的な要素を持ちつつ、スタンダードなロックを奏で、一躍スターダムにのし上がる。

 この年にグラミーを受賞してから、毎年顔を出す常連にまでなり、実績ではニルヴァーナを大きく超えていく。アメリカ人はどう思っているのか知らないが、メンバーの死を乗り越えての復活というのは、なんとも感慨深い。

2000年 英国バンド健闘

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