【60年代~90年代】洋楽ロックの歴史と年表まとめ![出来事,事件,ムーブメント]

2017年12月26日

【70年代】洋楽ロック年表

1970年 新時代の幕開け ビートルズ解散

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ビートルズ解散

 ロックを世界に広めたビートルズは、約10年という短すぎる歴史に幕を閉じる。解散の理由は様々な説があるが、デビュー当時からバンドをまとめてきたマネジャーの死、リーダー不在、バンドをまとめようとしたポール・マッカートニーと他メンバーの対立、各メンバーの能力が拮抗など、様々な要因により長い時間をかけての結果だと考えられる。いずれにしても、ロック界の中心的存在の解散は、ロックの歴史を大きく動かすこととなる。

1971年 ストーンズ、ザ・フー絶頂期へ

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スターの死と27クラブ

 1969年から1971年にかけて、数多くのロック・スターがこの世を去っている。

 彼らはまた、27歳という年齢でこの世を去った。音楽界のみならず、各界でスターが若くして死んだことから、いつしか27クラブと呼ばれるようになった。スターになったことでの環境の変化への不適応、ドラッグ問題などがその真相だが、いずれにしてもビートルズの解散と合わせて、一時代の終わりを告げる出来事であった。

1972年 グラムロックの台頭

重要作品・出来事
  • 6月  デヴィッドボウイ『ジギー・スターダスト』(alb)発売※グラムロックブームを巻き起こし、一躍スターダムにのし上がる()
  • 10月 マイルスデイビス『オン・ザ・コーナー』(alb)発売。クロスオーバーの代表作となる()
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グラム・ロック

 1972年頃に新たな音楽ブームが到来する。グラム・ロックと呼ばれるその音楽は、都会的で洗練されたサウンドを有し、数々のアーティストを誕生させた。デヴィッド・ボウイ、Tレックス、ルー・リードなどがその代表である。ボウイやルー・リードは長きに渡って活躍し、80年代、90年代、2000年代に至るまで、多くのミュージシャンへ影響を与え、いくつかのブームのきっかけにもなっている。

ジャズ界からロックへのアプローチ

 プログレッシブ・ロックはロックの側からジャズなどの他ジャンルを取り入れたのだが、ジャズ側からロックへのアプローチもあった。マイルス・デイビスは60年ダウ終盤にジャズにエレクトリックを持ち込み、この年に発売したアルバムでフュージョン音楽を確立する。

 スティーリー・ダンはロックからスタートしたが、ジャンルとして確立されたフュージョンに本格的に乗り出し、ロックの守備範囲を大きく広げた。70年代はこのようにして、ロックの成長と共にその範囲を大きく拡大していく。

1973年 『狂気』発売、エアロスミスとクイーンがデビュー

重要作品・出来事
  • 3月  ピンクフロイド『狂気』(alb)発売※1500万枚を超えるメガヒット。プログレの傑作として高い評価()
  • 12月 ウイングス『バンド・オン・ザ・ラン』(alb)発売※ポールマッカートニーはこのアルバムでソロとして大成功。
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超メガヒットアルバム時代の到来

 1970年代は1000万枚単位の売上を残すアルバムがいくつも登場し始める。中でも象徴的なのはプログレッシブ・ロックのピンク・フロイド。この年に発売したアルバムはアメリカだけで1000万枚を超え、全世界でこれまでに5000万枚近い売上を記録している。

 特異なのは、プログレッシブ・ロックという難解で芸術性の高い作品が、大衆に大受したという点である。ロックや音楽に対する許容範囲は、大衆の間でもどんどん大きくなっていった時代ということだ。もちろん、ピンク・フロイドというバンドの実力あってのこと。バンドは1000万枚を超えるアルバムをキャリアを通じて何枚も生み出している。70年代を象徴するバンドの代表格だ。

1974年 AC/DC登場

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1975年 クイーン絶頂期へ

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1976年 ラモーンズ、セックス・ピストルズデビュー

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1977年:パンクムーブメント到来

重要作品・出来事

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パンク・ムーブメントと英米ロックの交流

 パンク・ロックはプログレやハード・ロックに象徴される、いろいろな面で肥大化したロックに対するカウンターカルチャーとして登場する。シンプルなコードと攻撃的なビートで、ロックが当初持っていた表現を持って市場に襲いかかった。

 その始まりはアメリカのアンダーグラウンドで活躍していたストゥージズ、ニューヨーク・ドールズなどがある。それがイギリスに持ち込まれ、周到な商業的戦略をもってセックス・ピストルズが世の中に出る。イギリスで大きな盛り上がりを見せ、クラッシュなどのバンドもそれに続いた。

 面白いのは、クラッシュは英国内ではピストルズに人気が劣るが、パンクブーム終盤に音楽性を広げてアメリカ進出に成功し、その後はニューウェーブという新たな音楽を追求していく。このように、英米間で様々な音楽やムーブメントが行き来していたのである。

パンクからの攻撃とビッグ・バンドの反応

 パンクから批判の標的にされたのは、70年代のビッグ・バンド。まずは若手ながらすでに世界的名声を得ていたクイーンだ。クイーンはパンクムーブメントの真っ只中で、無駄を省いた骨太のロックでそれに答えた。有名な「ウィー・ウィル・ロック・ユー」がその象徴だ。

 さらに、ローリング・ストーンズはパンクの攻撃的サウンドやディスコ・サウンドといった流行をさらりと取り入れ、大ヒットアルバムを完成させた。パンクの攻撃を自分のエネルギーにしてしまったのがストーンズだ。

 一方で、ピンク・フロイドも激しく批判を受けた。彼らは批判をもろともせず我が道を進み、数年後に2枚組のプログレ大作『ザ・ウォール』を発表する。アルバムを引っさげた大規模なコンサートも含めて、その独自の世界観を完成させるに至った。このように、ビッグ・バンドの動きからパンクムーブメントを分析するのも面白い。

1978年 キース・ムーン死去

重要作品・出来事
  • 1月  セックスピストルズのジョニーロットンがバンド脱退。解散へ。
  • 6月  ローリングストーンズ『女たち』(alb)発売()
  • 9月  ザ・フーのドラマーのキース・ムーンが死去。『フー・アー・ユー』が遺作となる

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1979年 ピンクフロイドの超大作『ザ・ウォール』

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パンクからニュー・ウェーヴへ

 パンクブームは数年で過ぎ去ってしまったが、パンクはロック界に新たな音楽を残した。パンクのシンプルさや新鮮さを受け継ぎ、都会的でアート的とも言えるのがニューウェーブである。パンク出身のクラッシュ『ロンドン・コーリング』は、パンクが変貌していく過程を如実に表した作品だ。

 さらに、この年にデビューしたU2もニュー・ウェーブに分類される。初期のU2はパンク的要素が強く、洗練されつつも攻撃的なサウンドで、以降のロック界を背負って立つ存在にまで成長する。他にも、1981年にデビューするニュー・オーダーとR.E.M.は、80年代のニュー・ウェーブを引っ張り、1990年前後のニュー・ウェーブのブームへの流れをアンダーグラウンドにて脈々と受け継いでいく。