洋楽ロックの歴史と年表①【起源~60年代】[出来事,事件,ムーブメント]

2017年12月17日

事件・出来事・ムーブメントと共に、
ロックの歴史をその起源から紐解く!

マンガで読むロックの歴史

洋楽ロックの年表①[黎明期~60年代] – もくじ

PAGE 1(このページ)

  • 60年代洋楽ロック年表

<ロック黎明期>

  • 黒人ブルースとロックの創始者たち
    20世紀前半~1950年代

    • ロバート・ジョンソン(1911~1938)
    • マディ・ウォーターズ(活動期間:1947~1983)
    • チャック・ベリー(活動期間:1955年?~)
    • エルヴィス・プレスリー(1935~1977)
    • フォーク・リバイバル
      ボブ・ディランの登場(1962~)

PAGE 2

<60年代前半:ロックの成長期>

  • 洋楽ロック60年代前半 – 年表
  • ブリティッシュ・インベンション(1964年頃~)
    • ビートルズ旋風
      自作曲を演奏するロック・バンドの登場
    • ヒット作連発~アメリカ進出
    • ブルース色の強いストーンズの登場
    • モッズ、パンクからスタートしたザ・フー
    • フォーク・ロックの誕生(1964~1965年)
      エレキギターを持ったボブディラン

PAGE 3

<60年代後半:ロックの黄金期到来>

  • サイケデリック・ムーブメント(1966年頃~)
    オルタモントの悲劇とチャールズ・マンソン

    • ベトナム戦争とヒッピー文化
    • ヒッピー文化とサイケデリック・ムーブメント
    • ウッドストックフェスティバルとオルタモントの悲劇
    • ベトナム戦争泥沼化とロックスターの死
    • チャールズ・マンソンの恐怖
  • 次世代のアーティストの出現
続きはこちら

洋楽ロックの歴史・年表まとめ

洋楽ロックまとめ

60年代洋楽ロック年表

(★……後半にて解説あり)

1961年

1962年

1963年

1964年 ビートルズ旋風、ボウイ、ザ・フー登場

重要作品・出来事
  • アメリカでビートルズ旋風が巻き起こり、ローリングストーンズらと共に「ブリティッシュ・インベンション」を巻き起こす(★後半にて解説あり)
デビュー

アルバム

1965年 フォーク・ロック誕生

重要作品・出来事
  • 8月  ボブディラン『追憶のハイウェイ61』(alb)発売。それまでの曲調を変えてロックを取り入れ、フォーク・ロック誕生の象徴となる(★)
デビュー
アルバム・シングル

1966年 サイケブーム、ジミヘン登場

重要作品・出来事
デビュー
アルバム

1967年 ドアーズ、ヴェルヴェッツ、ピンク・フロイド登場

重要作品・出来事
デビュー
アルバム

1968年 ディープ・パープル登場

重要作品・出来事
デビュー
アルバム・シングル

1969年 名盤大豊作、ハードロック/プログレ誕生

重要作品・出来事
デビュー
アルバム・シングル

ロック黎明期

 ロックの年表は60年代からを始まりとするが、その前にロック以前の音楽、ルーツや黎明期のアーティストと歴史を紹介したい。ロックは突然湧いて出たものでなく、ルーツとなる音楽がいくつもある。ビートルズの時代に登場した様々なアーティストの音楽性の違いを知る上でも、それらのルーツを見れば非常にわかりやすくなる。

 他のミュージシャンによるカバーや映画での使用例を中心に、ロックの父や祖父とも言える素晴らしいミュージシャンを動画と共に見ていこう。

20世紀前半~1950年代
黒人ブルースとロックの創始者たち

ロバート・ジョンソン(1911~1938)

エリック・クラプトンによるカバー

 ロックのルーツであるブルース。その歴史は19世紀の黒人の民謡(黒人霊歌)まで遡るが、20世紀前半のブルースにおいて伝説的な存在となっているのが、ロバート・ジョンソンである。有名なクロスロード伝説(魂と引き換えに悪魔からギターテクニックを授かった)で知られ、若くしてこの世を去ったものの、ローリング・ストーンズやエリック・クラプトンといったミュージシャンも多くの楽曲をカバーするなど、その影響力は非常に大きい。

 動画ではロックのアレンジがなされ、完全なブルース・ロックとなっている。このようなカバーの例は非常に多く、ロックの初期にはブルースのカバーでデビューしたり、アルバムをカバー中心で構成するというのが常識となる。

マディ・ウォーターズ(活動期間:1947~1983)

 ブルースにエレキギターとバンドスタイルを持ち込み、シカゴ・ブルース創始者。ロックの誕生および後のロックミュージシャンに多大な影響を与える。ロックの王様と言われるローリング・ストーンズのバンド名も、彼の楽曲から取ったものだ。

チャック・ベリー(活動期間:1955年?~)

★映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』より

 ロックの創始者として最も有名な人物の一人。ギターリフを前面に押し出したノリのいいサウンドは、まさにスタンダードなロック。

エルヴィス・プレスリー(1935~1977)

 ロックの創始者の一人であり、世界にロックの存在を知らしめたのがプレスリー。とりわけ有名なエピソードは、ビートルズが多大な影響を受けたと言うもの。デビュー当時のリーゼントヘアはプレスリーから来たもので、中でもジョン・レノンは若かりし日にプレスリーのデビュー曲を聴いて衝撃を受け、そこからロックミュージシャンを志した。

 黒人音楽のリズムに、白人のメロディとギターのコードを乗せるという、まさに白人文化と黒人文化のミックスであり、60年代初頭のロックの方向性を示したと言ってもいい。アメリカ出身の白人のロックに影響されたイギリス出身のビートルズは、海を渡り、バンド編成という形でアイドルとしてデビューすることになる。

  • ハートブレイク・ホテル」(1956)
    初のビルボード1位獲得曲であり、ここからわずか5年で17曲ものビルボード1位の曲を生み出す。
  • 「ハウンド・ドッグ」(1956)
  • 監獄ロック」(1957)

フォーク・リバイバル
ボブ・ディランの登場(1962~)

風に吹かれて(Blowin’ in the Wind)1963

 ボブディランは1950年末~60年代初めのフォーク・リバイバルブームの牽引者であり、フォーク・ロックを世界に広め、ジャンルを超えて多くのミュージシャンに影響を与え続けている。フォークはいろいろな定義があるが、アメリカでは南部の伝統的な音楽、民謡がルーツである。戦前には世界恐慌の後遺症の中で反体制の精神を歌い、そのために弾圧を受ける中脈々と受け継がれ、50年代の末にフォーク・リバイバルとして世に広まる。ボブディランは戦前のフォークを好み(ウデイ・ガスリーなど)、それを後世に伝えると言う役割も果たした。

 フォークは民謡だけでなく、民謡のアレンジ、自作曲を自ら歌う(今で言うシンガーソングライター)という特徴を持っており、その点では60年代に入ってロック・バンドが自作曲を歌うという時代に合っていたのかもしれない。

まとめ

 ロック黎明期のポイントはブルースとエルヴィスプレスリー、そしてフォークを押さえておけばある程度わかる。ブルースはそのままロックの原型となった黒人音楽である一方、フォークはアメリカ人にとっての白人ルーツの音楽だった。この二つの流れはロックの黄金期である60年代の方向性を決定づけているし、同時代のロックの流行やムーブメントを生み出している。

 かなり乱暴な分け方になるが、ブルースはローリングストーンズが受け継ぎ、プレスリーはビートルズが受け継いだ。そして、フォークはボブディランだ。60年代はこの3グループを追えばある程度の部分が見えてくる。