日本の野球はやはり登板過多か!?/100球制限と投手酷使ポイント(PAP)より

球数を軸に、投手の酷使度合いを見る

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100球制限と投手酷使ポイント(PAP)

【メジャーの球数制限(100球制限)】
  • 「肩(肘)は消耗品」という前提と、スポーツ医学の見地から採用
  • あくまで監督の裁量、自主規制であるものの、もはや暗黙のルールの一つに
  • 先発投手の登板間隔は中4日(日本は中6日)
  • 試合数は162(日本は144)

 

 メジャーの球数制限は、日本との違いに注目する必要があります。登板間隔が短く、試合数が長いということで、いわば長期戦を見据えて、肩の疲労を最小限に抑えるという目的があります。一方で、日本ではエースは先発完投という伝統があり、先発ピッチャーが100球を超えることは珍しくありません。エースともなうると毎試合のように120球、130球と投げ込むこともあるほどです。

 

【投手酷使ポイント(PAP)】
  • Pitcher Abuse Pointsの略
  • 計算式:(投球数-100)の3乗
    ※100球未満の場合は0ポイント
  • 年間で10万ポイントを超えると「酷使」
  • 2013年メジャーで「酷使」基準を超えたのはたったの2人

参考:1試合でMLB投手1年分の酷使度!米指標で見る、マー君160球の衝撃。(1/3)

 

 もう少し具体的に見ていくと、

  • 1試合147球を超えれば、その時点で10万ポイントオーバー
  • 先発登板30試合の場合、1試合平均115球で年合計10万ポイント

 参考までに昨年のマー君に当てはめると、プレーオフで160球を投げた試合がありました。その試合だけで20万ポイントを超えています。さらに、レギュラーシーズンでも合計で20万ポイント超え(参考:1試合でMLB投手1年分の酷使度!米指標で見る、マー君160球の衝撃。(2/3) )。

 あくまで中4日登板のメジャーの指標ですが、アメリカ人から見れば明らかな「酷使」となるのでしょう。

 

 

若いうちの酷使と、ヤンキース投手事情など

 

 実はヤンキースの先発陣で、開幕からローテーションを守っているのは黒田博樹選手だけになってしまいました。主力が次々と離脱し、マー君まで故障、最後に残ったのはベテランの黒田選手という状況です。ちなみに黒田選手は徐々に調子を上げてきて防御率も3点台目前、ここまで6勝を上げています。7/12本日も、勝敗はつかないもののナイスピッチングでした。

 もう一つ、田中将大選手はプロ入りから25歳までの投球回数で、現役メジャー選手の中で4位につけています。その上、高校時代は二度の甲子園決勝進出、延長を投げ切っての連投など、やはり酷使と言われても仕方がないです。

 

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