田中尺貫(1)「シャカと呼ばれた男」

2016年10月29日

「習慣こそ最大の努力」

イチロー 262のメッセージ

 

 自分を変えるには、努力を習慣化させることが大事だ。ある目標があって、そのための努力を毎日続ける。一気にやるのではなく、努力を細分化し、毎日無理なくできる形にする。それを繰り返し、当たり前のこととする。そうやって無意識に繰り返すまで習慣化すると、努力は当たり前のものとなる。そして、数ヶ月経った時、ふとした瞬間に自分が大きく成長したことを感じる。これこそが、努力の習慣化である。

 

 

「田中 尺貫(たなか しゃっかん)」

 

 田中 尺貫(たなか しゃっかん)は、アメリカを拠点に研究を行っている物理学者である。現時点で、21世紀の物理学者の中で最も優秀とされ、50年に一人の天才と称される。

 

 彼はアメリカで長く研究をしており、周囲のものからは「シャカ」という愛称で呼ばれていた。仏教の精神を地で行くその姿勢を、釈迦に例えていたのだろう。例えば田中尺貫は、ある実験では金属棒をひたすら布で磨き上げていたという。摩擦に関する実験だったらしいが、その回数がすごかった。その回数は一節には「1那由多」に達していたと言われている。常人なら、この回数をこなすのには「1劫」の時間がかかると言われているが、それを尺貫はやってのけた。

(那由多)

漢字文化圏における数の単位の一つ。那由他がいくつを示すかは時代や地域により異なり、また、現在でも人により解釈が分かれる。一般的には1060を指すが、1072とする人もいる。

(劫)

1辺40里(現代中国の換算比で20km。漢訳時も大きくは違わない)の岩を3年に1度(100年に1度という説もある)、天女が舞い降りて羽衣でなで、岩がすり減って完全になくなるまでの時間を指す

引用元:那由他 – Wikipedia,劫 – Wikipedia

 

 めったに弱音を吐かないことで知られる尺貫だが、この実験にはさすがに辟易したようで、「もう心が那由多(萎えた)」という名言を残した。

 

 さて、田中尺貫はその名前「尺貫」のとおり、長さ、距離、単位、数字に強いこだわりをもつ人物だった。物理学を研究すれば自ずとそうなるのだが、彼の場合は小数点以下の数字にとにかくこだわった。特に、割り切ることのできない分数、例えば「1/3」が好きだったと言われている。小数点にすれば0.33333……。「この限りなく3が続いていく様が大好きであり、同時に煮え切らない感情を私に湧き起こさせた」と後年語っている。

 

 彼がアメリカの物理学会で輝かしい業績を残したことは、誰もが認める事実である。しかし、彼の唱えた理論や実験結果を理解できるものは、この世界に3人いるかいないか。そのうちの一人は日本にいるらしい。台湾出身の中華料理屋の息子だと言われているが、真偽は定かではない。

 

 ただ、一般人にもわかる彼の研究内容はいくつかある。先ほどの金属棒の話もそうだが、あれは実は、彼がまだ10代の頃、高校で行っていたものだ。正式に研究者となってからの研究では、柱と玉を利用した物理実験を幾度と無く繰り返したという記録がある。動く玉に柱をぶつけるという、なんとも単純な実験である。柱をどうぶつけるかで、玉がどう動くか。このシンプルな実験を、ただひたすら繰り返した。それが一体どのような意味があったのかは、物理学のプロにしか理解できない。ただ、実験の副産物として、世界のあらゆる地点に玉を落とし、物理学のエッセンスを大衆に広めたと言われている。

 

続く

今日の格言

「継続は力なり」

 

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