セロとノルアとパミン(7)「ジョリーのマニフェスト」

2017年11月8日

「ルールを守るというルール」

マニフェスト

 

 ルールというのは恐ろしい。ルールには「そのルールを守る」というルールが無く、結局は罰則を設けなければ誰も守らない。こうなると、互いのモラルを信じて、各人が自発的に守っていくしか無い。では、その意識を植え付けるにはどうしたらいいか? それこそ、教育の役割なのである(ドヤ顔)。

 

 

「女子力の、行き着く先は、立候補」

前回までのあらすじ

総理大臣と小学3年生、二足のわらじの生活を始めた純一郎くん。クラスメイトのエマーソンくんに招かれたパーティーにて、大人の世界を垣間見る。その後、地方自治を勉強するために都知事になり、大衆を相手にする術を身につけようとシンガーソングライターも経験。会見と謝罪のスキルも身につけ、経験値を蓄えていくのであった。

登場人物
  • 純一郎くん  ……夢の世界で生きる決意をし、念じれば何にでもなれる力を手に入れた小学3年生。現在は総理と都知事を掛け持ちし、シンガーソングライターもこなす。
  • エマーソンくん……純一郎くんのクラスメイト。ハーフ。政治好きで大人びている。
  • ジョリー   ……エマーソンくんの母。アンジェリーナ・ジョリーに似ているが貧乳。脇が甘い。

 

 ジョリーがテレビを見ていると、アメリカの大統領選が行われていた。新時代のリーダーを名乗る男が対抗馬の女性議員を罵倒する内容に、負けん気の強いジョリーは怒り心頭。「私も大統領になりたい」と言いだした。そして、純一郎くん相手にマニフェストを発表したのだった。

 

「私のマニフェストは……」

 

①マニフェストを守りますっっ!!

 

②立候補しますっっ!!

 

③必ず当選しますっっ!!

 

④頑張りますっっ!!

 

⑤やりとげますっっ!!

 

⑥議会に出て議論をしますっっ!!

 

⑦聞かれたことにきちんと答えますっっ!!

 

⑧以上がマニフェストだということをここに宣言しますっっ!!

 

 こいつは何を言っているんだと、純一郎くんは内心思っていた。

 

「最近の政治家で、このマニフェストを全部守った人はいるかしら? 」

 

 はあ、なるほど。純一郎くんはジョリーを少し見なおした。40代にしてはちょっと美人でスタイルがいいからといって、女子大生のような格好をして、街行く女性経験の少ない大学生の男の子の視線を感じ、優越感を得ているだけの女ではないんだなと、純一郎くんは思った。

 

 

「そして、おまけのマニフェストの発表ですっっ!! 当選したら、私はもっと女子力を磨きますっっ!! もっと美人になって、もっとスタイルを磨いて、アンチエイジングで、ウブな若い男の子をドキッとさせちゃいますっっ!! 子持ちの主婦だけど……想像の中だけでも、若いころのように恋していいよね? 」

 

 純一郎くんは思った。こいつが日本の選挙に出たら、女性票を獲得して当選するかもしれない。あなどれないな、と。

 

 

「さてと……ジムに行かなきゃ!! 今日は大学生のカズくんの出勤日だもんね。この前買ったスポーツブラで誘惑しちゃお♡♡」

 

続く

今日の格言

「モテる女は40代でも恋をする」

 

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