理研の笹井芳樹氏の会見要約とSTAP細胞存否への見解

2014年5月6日

 論文撤回には賛成、STAP細胞の存在には肯定的

NHKサイエンスZERO 細胞 「私」をつくる60兆個の力 (NHKサイエンスZERO)

もくじ

小保方論文とSTAP細胞の存否について

  • 論文全体の信頼性が過誤や不備で損ねられた以上、理研で余談のない再現検証が必須
  • 理論上はSTAP細胞は仮説。しかし検証価値のある合理性の高い仮説と考えている。

引用元:【笹井氏会見速報(4)】STAPは仮説だが「合理性の高い仮説」 (THE PAGE) – Yahoo!ニュース

 小保方さんの意見と違うのは、論文撤回の部分です。小保方さんはあくまで論文は撤回せず、STAP細胞作成のコツを公開したいと語っていました。一方笹井さんは、理研内外での再検証が必要だという意見です。

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 一方、STAPLES細胞の存在には肯定的であり、その理由を以下のように述べています。

  • 胚性幹細胞(ES細胞)などほかの細胞では、胎盤などの細胞にならない。このデータを一人の人為的な操作で作ることは困難
  • STAP細胞は増殖能力が低く、増殖能力の高いES細胞が混入したとは考えられない
    (※ES細胞混入の疑いにいて)

引用元:「STAP現象は合理性高い仮説」 理研・笹井氏が会見  :日本経済新聞

 他の万能細胞では、胎盤という組織を作成することは不可能であり、それがSTAP細胞の存在を裏付けているのでは? ということです。また、増殖能力の違いも理由の一つです。

 ここまでの経緯を見て思っていたのは、小保方さんの博士論文やネイチャー掲載論文の内容がどうであれ、STAP細胞が存在し、作成の可能性が重要と個人的に思っていました。そして、小保方さんの会見、論文の共同執筆者のバカンティ教授、笹井氏の会見、いずれでもSTAP細胞の存在には肯定的となりました。

  日本の研究機関の問題はさておき、科学の発展と社会に役立つであろうSTAP細胞の存在可能性が強まってきたということで、そこは嬉しいニュースです。

 

 

なぜ再現ができないのか?

  • STAP現象の再現はなぜ難しいのだろうかということについては、今後の検証過程で詳しく科学的に問題点を明らかにするのが筋
  • わたしの個人的な見解の部分は、ライブイメージングの解析から体細胞からSTAP細胞が形成されるまでは第4段階あると考えられる。4つのステップでどこで止まってしまっても最後まではいかない。すでにわかったものについては、プロトコールエクスチェンジというテクニカルティップスを少し前に発表したが、それだけでは完全なものではない。
  • 何らかの個人的な主義に依存するものが存在すると思っている。

引用元:【笹井氏会見速報(5)】STAPは「ES細胞やTS細胞の混ざり物では説明できない」 (THE PAGE) – Yahoo!ニュース

 2つ目の部分は専門的でわかりにくいですが、要は技術的なコツが必要で、そのコツは個人的な手法、つまり小保方さん独特の手法にあるのではないか? ということです。結局は、小保方さんが会見で語った内容と同じであり、論文に記載されていなかったコツがあるということです。

 もちろん、笹井さんは断言はしていません。「コツがあるのでは?」という立場です。そして、再検証が必要であると語っています。

 小保方さんに疑惑の目が向けられた時点で、「とにかくSTAP細胞があればいいだろう」と個人的に思っていました。現在の状況をひっくり返すには存在を証明するしかありません。個人や組織への批判は、細胞の存否が明らかになってからでいいでしょう。

 

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