【70年代プログレッシブ・ロック】洋楽ロックの名盤とおすすめバンド②

2018年1月14日

ロック+クラシック&ジャズ!!

プログレッシブ・ロック ディスクセレクション

もくじ

PAGE 1(このページ)

<70年代プログレッシブ・ロック>
  • プログレッシブ・ロックとは?
    • 圧倒的な演奏力と前衛性
    • 労働者階級から中流階級のロックへ
  • 70年代プログレ名盤集!
    • 初期プログレ名盤中の名盤!
    • 迫力の演奏の名盤!
    • 超大作の名盤!
    • 異色のプログレ名盤!

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<70年代プログレのおすすめバンド>
  • キング・クリムゾン(1969~)
    プログレッシブ・ロックの確立
  • イエス(1968~)
    華麗なるメロディー・シンフォニー

PAGE 3

  • ピンク・フロイド(1965~)
    プログレの枠を超えた世界的バンド

PAGE 4

  • エマーソン・レイク・アンド・パーマー(1970~80)
    ロックとクラシックの融合
  • ラッシュ(1968~)
    卓越した演奏力を持つカナダの国民的バンド
つづき

洋楽ロックまとめ

プログレッシブロックとは?

圧倒的な演奏力と前衛性

 プログレッシブロックとは、ざっくり言うと、高い演奏力と先進性(progressive)・前衛性を兼ね備えたロック。具体的な例を上げれば、クラシック音楽の要素を取り入れたロック。あるいは、ジャズの要素を取り入れたもの。

 クラッシックならば、一番わかりやすいものだと、クラッシク音楽をそのままバンドでアレンジして演奏するとか。他にも、楽曲に管弦楽器を取り入れたり。ジャズの場合は、変拍子とか、演奏技術をロックに取り入れる。ジャズの演奏技術はものすごく高くて、その要素をロックに入れると洗練されてオシャレになったり、より激しいものに変化する。

 ……てな感じで長々と説明したけど、なかなか伝わってないと予想。そこでもう一つ、非常にわかりやすいウィキペディアの説明を引用。

「プログレッシブ」とは、本来、「先進的」・「前衛的」というような意味だが、プログレッシブ・ロック・バンドという場合、そのアルバムや楽曲などが次のような特徴がある。

  • アルバム全体を一つの作品とする意識の徹底(コンセプト・アルバム
  • 大作・長尺主義傾向にある長時間の曲
  • 歌が短く演奏重視で、インストゥルメンタルの楽曲も多い
  • 技巧的で複雑に構成された楽曲(変拍子転調などの多用)
  • 芸術性を重視した曲作り
  • クラシック音楽ジャズ、あるいは現代音楽とのクロスオーバー・ミクスチャーを試みたものも多く、高度な技術を有する
  • シンセサイザーメロトロンなどといった、当時の最新テクノロジーを使用した楽器の積極的使用
  • 今までにない独創的な音楽性(あるいは既存のプログレバンドの音楽性から強く影響を受けている)

上記の特徴は、ピンク・フロイドキング・クリムゾンイエスエマーソン・レイク・アンド・パーマージェネシスなどのバンドが持つものである。

引用元:プログレッシブ・ロック – 定義 – Wikipedia

労働者階級から中流階級のロックへ

 ちなみに、この項のタイトルになっている「洒落た大学生向け」という部分。プログレは曲調もちょっとオシャレというか大人っぽくて、当時のアメリカの大学生たちの間で人気が出ていたという意味。元々ロックはマイノリティとか低所得者の気持ちを代弁したもの、カウンターカルチャーの要素を持っていた。アメリカなら黒人、イギリスなら労働者階級のためのもの。それが、時代が進むに連れて、より大衆的なものになっていった。そして、プログレはそこそこ金がある家で育った大学生向けのものになった。このあたりを見ると、歴史の中でのロックの変化がわかってくる。

70年代プログレ名盤集!

初期プログレ名盤中の名盤!
これを聴かずしてプログレは語れない!

クリムゾンキングの宮殿』(1969年)
キング・クリムゾン
プログレの扉を開いた歴史的怪作!

 プログレの扉を開いたロック史に残る傑作! ジャズとクラシックをロックに持ち込み、ハード・ロック的サウンドで展開する超充実の内容。60年代によくもまあこんなサウンドを作り上げたなと関心するばかり。ビートルズの解散直前に新時代の幕開けを告げたプログレの超名盤! これを聴かなきゃプログレは語れない。

狂気』(1973)
ピンク・フロイド
ロック史に燦然と輝く金字塔!

 プログレの枠を超えてロック界に燦然と輝く傑作。ロック・バンドがアルバムを制作する上で一度は意識するであろう一つの「型」を作ってしまった、壮大なるコンセプト・アルバム。アイディア満載の音作り、デヴィッド・ギルモアのエモーショナルなギターなど聴き所も満載。人間の精神を掘り下げるような楽曲群に一度は触れておきたい!

危機』(1972)
イエス
究極のハーモニー!プログレ超名盤!

 メロディとハーモニーが売りのイエスの最高傑作。アルバム1枚に3曲という大作志向も特徴の一つ。組曲形式で展開される3つの曲はそれぞれはっきりとした個性を持ち、長時間の演奏も全く飽きの来ない出来。美しいサウンドを聴きたいならまずはイエスから! 必聴!

恐怖の頭脳改革』(1973)
エマーソン・レイク・アンド・パーマー(※以降ELP)
クラシック的展開を見せる名盤!

 キーボード主体のサウンドが特徴のELPが、よりクラシック色を強めた時期の最高傑作。その荘厳なサウンドに即興的な演奏が生々しい息吹を与え、時折見せる恐怖にも似た音がアクセントを加え、筆舌に尽くしがたい壮大な作品となっている。人知を超えた強大な何かが襲いかかるような独特のサウンドに酔いしれるべし!

トミー』(1969)
ザ・フー
ロック・オペラでプログレに接近!

 60年代をビートルズらと共に駆け抜けたザ・フー。60年代終盤に入り、バンド浮上のための賭けに出た意欲作がこれだ。二重苦を抱える少年トミーの苦難と栄光に満ちた人生を描くコンセプト・アルバムは、クラシック的な構成と荒々しいサウンドによって展開される。ロック・オペラと表されるストーリー性あふれる大作は必聴!

タルカス』(1971)
ELP
怒涛のキーボード!

 キーボードバンドのELPの初期の名作。ジャケットに描かれた不気味な怪物が街を襲う様を表現したという、もはや意味不明なテーマを描いた意欲作。テーマの難解さに反して、そのサウンドはリズミカルでノリがよく、すぐにハマってしまうこと間違い無し。息もつかせぬ展開は聴いて損なし!

こわれもの』(1971)
イエス
大迫力の演奏にノックアウト!

 イエスの初期の名作。本作の最も良いところはアグレッシブな演奏力。ロック界屈指の名ドラマー「ビル・ブルーフォード」の生み出すリズムは圧巻! プログレとしては演奏時間が短めの曲で構成され、ポップさも兼ね備えており、プログレ初心者におすすめしたい一作。

太陽と戦慄』(1973)
キング・クリムゾン
デビュー作に負けず劣らずの名盤!

 結成時からメンバーがほぼ入れ替わったクリムゾンだが、デビュー作と同じような衝撃をもった作品となり、最高傑作の一つにあげられる本作。イエスから加入したビル・ブルーフォードを筆頭に、即興性をより強めたのがポイントだ。また、アルバムを通して動と静の対比が素晴らしく、時として演奏がすべて終わってしまうような静寂を迎え、ストリングスが繊細なハーモニーを奏で、静寂がハードなサウンドで切り裂かれる。ファーストに負けず劣らぬ大傑作!

展覧会の絵』(1971)
ELP
クラシック曲をロックで再現!

 ELPの面白さがよく出ている一作。クラシックの楽曲をバンドで演奏するという面白い取り組みをしたライブを収めた作品。ライブ盤とは思えないほどしっかりした音で、リズミカルな展開によってあっという間に聴けてしまう名作。

アニマルズ』(1977)
ピンク・フロイド
空飛ぶ豚=資本家!

 ピンク・フロイドのアルバムはすべて名作と言って良いが、その中でもアニマルズはアイディアがユニークである。金持ちの資本家をブタ、高給のサラリーマンを犬、労働者を羊に例え、資本主義社会を皮肉るというコンセプトを持っている。小さくて見づらいが、ジャケットに工場の煙突の横を飛ぶブタの姿が描かれている。この「空飛ぶ豚」は非常に有名なイラストとなっている。宮﨑駿も真っ青である!

どうしてプログレを好きになってしまったんだろう

迫力の演奏を楽しむプログレ名盤!
雪崩のように襲うサウンドの数々!

リレイヤー』(1974)
リレイヤー
イエスがたどり着いた新境地!

 イエスの作品の中でも演奏のアグレッシブさにかけてはこれが一番。ジャケットが現すように、非常に壮大なサウンドクリエイトを実現している。とりわけ高音部でうねるギターが素晴らしく、クラシック的とも言える素晴らしい様式美をもったアルバムだ。

レッド』(1974)
キング・クリムゾン
即興演奏にシフトしたクリムゾン!

 キング・クリムゾンのアルバムの中でも、かなりハードなサウンドが楽しめる一作。ビル・ブルーフォード加入間もない一作は、やはり彼のドラミングがフィーチャーされた即興性の高い音作りになっている。ヘヴィ・メタル的とも表される重いサウンドは、もはやプログレ・メタル、とも言えなくもない。様々な顔を持つクリムゾンの中でも、聴いて起きたいアルバムの一つだ。

2112』(1976)
ラッシュ
西暦2112年の世界を表現!

 カナダの国民的バンドのラッシュ。その初期の名作がこれだ。「2112(年)」のタイトルの通り、遠い未来の宇宙を感じさせるようなアルバムは、冒頭の20分を超える大作の組曲で幕を開ける。はっきり言って演奏力はプログレ界でも随一と言って良い。特にこのアルバムでは荒削りな面もあって迫力がすばらしい! ハードなプログレを聴きたいならまずこれ!

フェアウェル・トゥ・キングス』(1977)
ラッシュ
さらなるプログレの世界へ!

 2連続でラッシュを紹介しよう。プログレ色をより強めたのが本作。前作ほどの荒々しさは無いが、ハードさはそのままで演奏は洗練され、楽曲の構成もよく練られている。本作以降はプログレに本格的に足を踏み入れ、メンバー自身がうんざりするほどのめり込む。自作『へミスファー』も合わせて聴いておきたい。プログレ好きなら是非!

究極』(1977)
イエス
過剰なまでに華やかなサウンド!

 再びイエスの登場。本作はポップさをより強めた作品だが、まさに「究極」の名に相応しく、天にも上るような華麗で壮大感溢れる演奏が楽しめる。楽曲も粒ぞろいで、長時間の演奏をこなす大作も収録。イエスが気に入ったなら聴かない理由はなし!

超大作の名盤!
プログレの深淵へ!

ザ・ウォール』(1979)
ピンク・フロイド
世の中にある「壁」を描いた大作!

 プログレはもちろん、ロック史の中でも超有名な大作がこれだ。人間社会に潜む目に見えない様々な「壁=ウォール」を描いた本作は、2枚組ながら1000万枚を超えるメガヒットを記録し、歴史に名を刻んだ。その内容も難解であり、どうしてそんなに大衆受けしたのか不明な点も含めて傑作。ロジャー・ウォーターズ主導時のハードなサウンドが見どころ。本作に伴うツアーはあまりに壮大になりすぎてメンバーが赤字を抱えたという(アルバムが1000万枚も売れたのに)、もはやスケールがでか過ぎて笑えてくる一作! 必聴!

海洋地形学の物語』(1973)
イエス
2枚組で4曲という狂ったアルバム!

 大作志向ならばこちらも負けていない。2枚組で曲数は何と4曲!! 大作志向もここまでくれば立派である。比較的静かなサウンドが特徴で、イエスのメロディアスな面がとりわけ秀逸なアルバムに仕上がっている。流石にプログレ初心者がいきなり聞くと「?」だが、プログレに慣れてきたところで聞くととんでもない名作だとわかる。メロディアスな大作が聴きたいなら絶対におすすめ!

ELP四部作』(1977)
ELP
もはやクラシック音楽!

 これはもはやクラシックアルバムである。ELPはこのアルバムを最後に下降線を辿るが、このアルバムは是非とも聴いておきたい。初期のポップな曲調はなりを潜め、すっかり大人のサウンドに生まれ変わっている。ロックとクラシックをつなぐ快作!

異色のプログレ名盤!
プログレの世界は広い!

血まみれの安息日』(1973)
ブラック・サバス
恐怖のプログレサウンド!

 ブラックサバスもプログレを演っている。サバスのサウンドは残しつつ、複雑な楽曲展開を取り入れ、ポップな曲調も目立つバリエーション豊かなアルバム。イエスのキーボーティスト「リック・ウェイクマン」参加の曲もある。サバスの絶頂期だけあってその完成度は文句なし!

ロウ』(1977)
デヴィッド・ボウイ
センスの塊!

 デヴィッド・ボウイもプログレである。本作ははっきり言ってかなりの傑作。天才は何を演っても天才ということだ。プログレ的なサウンドが基本だが、エッジの効いたギターにより飽きの来ない作品に仕上がっている。アルバム後半はインストで占められているのも素晴らしい。必聴である。

エレガント・ジプシー』(1977)
アル・ディ・メオラ
ラテン系プログレの名盤!

 こちらはフラメンコとジャズとロックのフュージョンアルバムである。何がすごいかというと、その演奏力はプログレでも最高レベル。そしてハードである。本作を聴けばショックを受ける。こんなアルバムがあったのか、と。プログレ好きに是非ともおすすめしたい一作!

QUEENⅡ』(1974)
クイーン

 クイーンの初期の名作、バンドマンに大人気の作品。自由な演奏でやりたい放題のサウンドを作り上げ、見事にプログレの名作として完成させている。