【70年代ハードロック】洋楽ロックの名盤とおすすめバンド③

2018年1月20日

70年代ハード・ロック第2世代!
エアロスミス、クイーン登場!

エアロスミス(1970年~)
初期のエアロスミスはヤバい!

エアロスミス

 日本でもおなじみエアロスミスもジャンルはハード・ロックに分類される。一般的に知られているエアロスミスはキャリア中期から後期、80年代終わりから90年代にかけて。この頃は基本はハード・ロックだけど売れ線の曲が多い。一方、70年代の初期は音楽性がちょっと異なる。60年代のクラシックなロックを意識しつつ、本格的なハード・ロックをやっている。客に媚びてない分、この頃のアルバムは聴き応えがある。

ゲット・ユア・ウィングス(1974年)
エアロスミス

 デビュー2作目にあたる本作でバンドのサウンドを確立したエアロスミス。ミドルテンポで展開するブルース・ロックは、ライブ感漂う大胆なサウンドで非常にノリが良い。初期のエアロスミスはローリング・ストーンズやレッド・ツェッペリンあたりの影響が色濃く、基本的にバンドサウンドでシンプルな音を奏でている。スティーブン・タイラーの歌声はまだまだ控えめであるが、ドスを聴かせたようなしゃがれ声が味わい深い。

ロックス』(1976年)
ハード・ロックの名盤!!

 エアロスミスの最高傑作は、間違いなくこのアルバム。長いキャリアを通じても、このアルバムを超える作品は無い。それくらいの傑作。内容はとにかくハード。スティーヴン・タイラーの歌唱も含めて、各パートのうねるような演奏が秀逸で、混沌とした雰囲気を作り出している。ライブアルバムや一発撮りの雰囲気があって、ノリも素晴らしい。一方で、アルバムを通してポップな曲や明るい曲は殆ど無い。90年代以降のエアロスミスとは全く別物。とにかく自分たちの好きな音楽をやった感がすごい。当時のメンバーの達成感もすごかったと思う。出しきった感が素晴らしい。

 エアロスミスと言えば、ハードロック・バンドというだけあって、ブルース色が非常に強い。ローリング・ストーンズからの影響もそうだし、ブルース・ハープやサックスを多用する点、ブルースカバーやカバーアルバムも多い。ただ、この作品ではその傾向は薄い。ジャケットを見ればわかるけど、雑味のないシンプルなハード・ロック。

 他にも良いところをあげればキリがないけど、改めて思うのはジョー・ペリーとスティーヴン・タイラーが絶好調ということ。全編通してうねりまくり、自己主張しまくりのギターと、隙あらばシャウトしようというタイラー。タイラーに関しては、90年代以降の方が声が出ているけど、楽器との調和はこの時期の方が良い。90年代以降は技術で、初期は精神で歌っている感じ。この2人のプレイを聞くだけでも、かなりの価値あり。ハード・ロックのランキングなどでも必ず顔を出すアルバムなので、超おすすめ!!

QUEEN(1971年~)
説明不要の世界的バンド

オペラ座の夜』(1975年)
フレディの才能が爆発した一枚!

 おなじみQUEENもハードロックに分類される。ただし、QUEENは音楽性が幅広いので、あくまでも一面、あるいは分類上のものと考えればいい。とは言え、彼らはデビュー時点では明らかにレッド・ツェッペリンの影響を受けている。ハードロックに限らず、この辺の年代のバンドは大抵そういうもの。それほど、ツェッペリンの影響は大きいというわけだ。

 他のハードロックバントとの違いを挙げれば、やはりQUEENにはポップさがある。世界的に愛されたのもここが大きいだろう。そして、メロディーの美しさもそうだろう。さらに言えば、プログレの影響も垣間見える。クラシックのような壮大な構成の音作りがまさにそうだ。本作『オペラ座の夜』のラストを飾るボヘミアンラプソディはまさに圧巻。

世界に捧ぐ(1977年)
クイーン
無駄を削ぎ落とした骨太のロック!

 クイーンはこのアルバムで曲調をガラッと変える。アメリカ進出を本格化したことと、当時のパンクムーブメントの影響も多分に受け、無駄を削ぎ落としたハード・ロックとなっている。アルバムの聞き所は何と言っても冒頭からの二曲「ウィ・ウィル・ロック・ユー」「ウィ・アー・ザ・チャンピオン」。アルバム全体を通してシンプル・イズ・ベストな楽曲が連なっている。本作によって名実ともに世界的なバンドとなった感が強い。

 70年代のハードロックの代表バンドはイギリス出身に偏っているが、先述のエアロスミスはアメリカ出身。こちらのクイーンはイギリス。その辺の聞き比べもいい。

⇒「AC/DC」「ボストン 」