【70年代ハードロック】洋楽ロックの名盤とおすすめバンド③

2018年1月14日

力を増したロックの進化系

レッド・ツェッペリン究極の一冊

もくじ

PAGE 1(このページ)

<70年代ハード・ロック>
  • 70年代はロックの「プラチナ時代」
    • 黄金時代(60年代)とプラチナ時代(70年代)
  • 70年代ハード・ロック名盤集!
    • 初期ハード・ロック名盤中の名盤!
    • ハード・ロック第2世代の名盤!
    • 第1世代円熟期の名盤!

PAGE 2

<必聴の3大ハード・ロックバンド>
  • レッド・ツェッペリン(1968~80年)
    世界に衝撃を与えたバンド!

PAGE 3

  • ディープ・パープル(1968~76年)
    キーボードとギターの応酬!
  • ブラック・サバス(1968年~)
    恐怖のサウンド/メタルの元祖!

PAGE 4

<70年代ハード・ロック第2世代!>
  • エアロスミス(1970年~)
    初期のエアロスミスはヤバい!
  • QUEEN(1971年~)
    説明不要の世界的バンド!

PAGE 5

  • AC/DC(1973年~)
    豪州発、縦ノリギターの世界的バンド!
  • Boston(1976年~)
    プログレハードを開拓!
つづき

洋楽ロックまとめ

70年代はロックの「プラチナ時代」

黄金時代(60年代)とプラチナ時代(70年代)

 ビートルズをはじめ、ロック界のレジェンドが多数活躍した60年代がロック黄金時代だとすれば、70年代はプラチナ時代。歴史に残る名盤が次々と生まれ、演奏技術も音質も作品の構成力も60年代とは比較にならない。それが70年代。その時代にプログレと共に一大ブームを築いたのがハード・ロックである。

 ハード・ロックは日本人にとって比較的身近なものかもしれない。70年代の後半から活躍するQUEEN、エアロスミスといったバンドも基本的にハード・ロック。ディープ・パープルも日本では知名度が高い。今でも有名なCMソングやテレビ番組のBGMなんかで利用されている。聞けば「知ってる」となるはず。そしてレッド・ツェッペリン。これも、一度は聞いたことのある曲が多いはず。

 いずれにしても、海外のロックを知りたいのならば、まずは最近のものを聞き、そこからは60年代から70年代へ行くのがちょうどいい。90年代から21世紀の最新のものまで、名だたるアーティストは間違いなく60年代から70年代のロックの影響を受けている!

70年代ハード・ロック名盤集!

初期ハード・ロック名盤中の名盤!

フーズ・ネクスト(1971年)
ザ・フー
完成されたハード・ロックサウンド!

 ハード・ロックでまずおすすめしたいのはザ・フーの最高傑作。ビートルズらと共に60年代を支えたバンドは、70年代に入って演奏力とアルバムの完成度を急激に進化させた。シンセサイザーを大胆に導入した宇宙や未来を感じさせる壮大なサウンドに、ロック史屈指のハードな演奏が重なり、歴史に残る名盤が完成! ハード・ロックの世界を知り驚愕すること間違い無し! 必聴!

レッド・ツェッペリンⅣ(1971年)
レッド・ツェッペリン
ハード・ロック史に名を刻む金字塔!

 ハード・ロックを発明したとも言っていいレッド・ツェッペリンが、キャリア絶頂期に発表した最高傑作。印象的なリフに独特のうねりをもった重いリズムが絡み合い、ロバート・プラントの圧倒的歌唱力によって完成される名曲の数々! ロック史に残るハード・バラード「天国への階段」も収録され、レッド・ツェッペリンの良さを余すところなく味わえる一作!

マシン・ヘッド(1972年)
ディープ・パープル
疾走感あふれるパワーサウンド!

 3大ハード・ロックバンドの一角ディープ・パープルの最高傑作! キーボードを効果的に使ったハードで疾走感のある曲調は唯一無二。日本のCMなどでも盛んに使用される有名曲も多数収録。レッド・ツェッペリンとはまた違う、ある意味で人工的とも言える完成されたサウンドを楽しむべし!

パラノイド(1970年)
ブラック・サバス
異常なノリで独自の世界観を構築!

 こちらも3大ハード・ロックバンドの一角ブラック・サバス。メタルの始祖とも言われるどくとくの重くドロドロしたサウンドは、歴史を見渡してもここにしかない! ハードかつ緩急自在の低音ギターリフに、オジー・オズボーンの不気味な声が重なり、異様とも言えるテンションで展開されるアルバム。ツェッペリンやディープ・パープルとはまた違う「重さ」を存分に味わって欲しい!

イン・ロック(1970年)
ディープ・パープル
ハードな即興サウンドは必見!

 ディープ・パープルがハード・ロックに目覚めたのアルバム。本作の一番すごいところはその音圧。本当に70年代に作ったのかと疑いたくなるほど。レッド・ツェッペリンから影響を受けて制作された一枚だが、ある部分では彼らを超えている。プログレ的展開もときおり見せるキーボードとギターの掛け合い、即興音楽的な部分も楽しめる。必聴!

スティッキー・フィンガーズ(1971年)
ローリング・ストーンズ
キャリア絶頂期の傑作!

 おなじみストーンズの最高傑作の一つ。70年代に入ってサウンド面の進化を果たし、ハード・ロックサウンドに仕上がったアルバム。ストーンズらしいブルース・ロックをハードに味付けした快作! ストーンズがなぜ評価されているか? このアルバムは最もわかりやすい答えを提示してくれる。必聴!

レッド・ツェッペリンⅡ(1969年)
レッド・ツェッペリン

 再びレッド・ツェッペリン。ツェッペリンはすべて名作なので選ぶのが難しいが、やはり本作は外せない。ブルースの雰囲気色濃い中に、デビューからわずか数ヶ月で進化した緩急自在のハードサウンドが楽しめる。彼らの特有のノリは本作が最も如実に出ている。Ⅳの後は本作で間違い無し!

ロウ・パワー(1973年)
ストゥージズ
臨界点を超えたサウンド!

 アンダーグラウンドで活躍し、時代とともに評価を上げてきたイギー・ポップ率いるストゥージズ。本作の激しさは並大抵ではない。ハード・ロック初心者が聞いたら「ちょっとやりすぎでしょ」とアルバムを放り投げてしまうだろう。90年代のカリスマであるカート・コバーンは、本作をお気に入りのアルバムとしてあげていたのは有名な話。狂ったほどのハードさを知りたいなら、これを手にして欲しい!

クリムゾンキングの宮殿(1969年)
キング・クリムゾン

 クリムゾンはプログレでは? と言われそうだが、本作はハード・ロックでもある。ハードロックとプログレを60年代に自分のものにしていたクリムゾンはやはりすごい。ロックの芸術性を高めたとも言われる世紀の名作。本作を聞かずしてロックの歴史は語れない。お試しあれ。

レッド・ツェッペリンⅠ(1969年)
レッド・ツェッペリン
歴史を変えた衝撃のデビュー作!

 またレッド・ツェッペリンである。本作がデビュー作だが、このアルバムが世界に与えた衝撃波凄まじかった。解散直前ながらビートルズがチャートを賑わせていたような時代に、いきなりこのハード・ブルース・ロックを放り込んできたのである。70年代のロックの方向性を決定づけた一枚。当時の衝撃を追体験せよ!

ライブ・アット・リーズ(1970年)
ザ・フー
ロック史に残るライブ・アルバム!

 ザ・フーがフーズ・ネクストを発表する前に、飢えたファンを満足させるために発表したライブ・アルバム。歴代ライブアルバムでも必ず上位に食い込む本作は、ザ・フーの表現力がいかにすごかったかを余すことなく伝えている。

ファン・ハウス(1970年)
ストゥージズ
異端児イギーポップの勇姿を見よ!

 『ロウ・パワー』ほどのハチャメチャさは無い一方、重さとノリの良さはこちらに軍配が上がる。アーティストの間でも評価の高い本作は、ロック好きなら聞いておいて損はない。若かりし頃の異端児イギー・ポップのエネルギーを存分に味わって欲しい。

ブラック・サバスⅣ(1972年)
ブラック・サバス
悲しみと恐怖が混在する名盤!

 ブラック・サバスの最高傑作にもあげられる本作は、センチメンタルでメロディアスな新要素を加え、楽曲の構成力もぐぐっと高まっている。本作以降はプログレ的要素も垣間見える。悲哀混じりのハードでおどろおどろしいサウンドは、ここでしか聴けない!さすがブラック・サバス!

四重人格(1973年)
ザ・フー
圧倒的演奏力のコンセプト・アルバム!

 ザ・フー渾身の2枚組アルバム。本作はクラシックの作曲法も取り入れ、単なるハード・ロックには収まらない超大作となっている。注目したいのはメンバーの演奏力であり、本作が最も充実している。天才ドラマーのキース・ムーン、後進のロックベーシストへ多大な影響を与えたジョン・エントウィッスルの変態的テクニック、ロック史上に残る名リズム・ギタリストのピート・タウンゼント。この3人の織りなす圧倒的な演奏に酔いしれる事間違い無し。

血まみれの安息日(1973年)
ブラック・サバス
プログレへの接近!

 ブラック・サバスがプログレにいよいよ本格的に足を踏み入れた本作。楽曲構成力は随一で、サバスの新しい可能性を示唆している。独特のグルーヴ感に包まれ、あっという間にサバスの虜になってしまう。ブラックサバスが気に入ったなら、本作は絶対に聞かなきゃ損!

スティーブン・タイラー自伝

ハード・ロック第2世代の名盤!

オペラ座の夜(1975年)
クイーン
ハード・ロックの枠を超えた歴史的名盤!

 70年代後半も多くのハードロック・バンドが登場する。中でもまず知っておきたいのはおなじみクイーン。本作はクイーンの最高傑作と評され、ブライアン・メイのゴージャスかつ壮大なトーンを奏でるギターに、フレディの圧倒的な表現力が加わり、隙の無い完璧な作品へ仕上がっている。オペラ調のドラマ性のある構成は、ラストのクイーンの最高傑作「ボヘミアン・ラプソディ」で終焉を迎える。死ぬまでにこれを聴かないのはもったいない! 必聴!

バック・イン・ブラック(1980年)
AC/DC
世界が熱狂した縦ノリサウンド!

 オーストラリア出身の世界的バンドAC/DC。その最高傑作かつ、世界中で超メガヒットを記録したのが本作。バンドの顔であるボーカルの死を乗り越え完成した奇跡の一枚。シンプルで骨太な縦ノリギターリフが全編に渡って展開され、これ以上格好いいロックはないんじゃないかと思うほどの傑作。世界が熱狂した最高のロック!

ボストン(1976年)
ボストン
宇宙を感じる豪華なサウンド!

 米MIT出身の秀才トム・ショルツが主導する特異なバンド「ボストン」デビュー前にほぼすべての楽曲を一人で完成させ、レコード会社の人間を驚愕させたという一枚。その内容はすべての音が完璧に計算されており、誰もすぐに気に入ってしまうキャッチーな曲の連続。ハードさも去ることながら、宇宙を感じさせる壮大な構成はハード・ロックの枠を超えて輝く!

ロックス(1976年)
エアロスミス
見解突破した異常なノリ!

 おなじみエアロスミスの最高傑作。初期のエアロスミスはとことんヘヴィさを追求したハード・ロックサウンドで、この一枚は限界値を超えた脅威のノリを有している。メンバーのテンションの高さが伺える凄みのある演奏に圧倒されること間違い無し。真のエアロスミスのすごさを知るべし!

世界に捧ぐ(1977年)
クイーン
シンプル・イズ・ベストな名盤!

 クイーンがアメリカ市場を狙って投入した渾身の一枚。それまでの豪華なサウンドは鳴りを潜め、とことん無駄を削ぎ落としたハード・ロックアルバムに仕上がっている。有名な「ウィ・ウィル・ロック・ユー」「ウィ・アー・ザ・チャンピオン」から始まるアルバムは、ハードなサウンドが好きな人はすぐに気にいるはず。ジャケットのイラストのように、巨大で力強いサウンドが存分に楽しめる。

ゲット・ユア・ウィングス(1974年)
エアロスミス
正統ブルース・ロックの名盤!

 再び登場のエアロスミス。本作はブルース・ロックを基調としつつ、ミドルテンポの心地いいギターサウンドが楽しめる。デビュー作から一変した演奏の迫力と音の良さも必見。ライブが特異なエアロスミスの良さがこれ以上なく出ている傑作!

シアー・ハート・アタック(1974年)
クイーン
初期クイーンの名盤!

 三度クイーン。70年代のクイーンの活躍はそれほどすごいというわけだが、本作は初期の荒々しいサウンドを収録した出色の一作。有名曲も含みつつ、メロディアスな曲、オペラ調の曲などバリエーションに富んだ内容になっている。クイーンの入門にもおすすめの一作!

2112(1976年)
ラッシュ
衝撃の超絶テク!

 カナダ出身の大御所バンドラッシュ。そのキャリア初期にヒットしたのが本作。ハード・ロックというよりプログレ的なサウンドだが、冒頭を飾る20分に渡る組曲は必見! 歴代パートのランキングでも常に上位に顔を出すメンバーの、圧倒的な演奏力によって構成される変化自在のハードサウンドに酔いしれろ!

ドント・ルック・バック(1978年)
ボストン

 ボストン2作目、前作の方向性を推し進めた安定のサウンドが楽しめる。ボストンの曲はとにかく宇宙である。ジャケットのイラストでもわかるが、宇宙船の中にビルの立ち並ぶ街があり、船は宇宙の星を侵略している。そんな訳のわからない世界観をわかりやすい曲で表現している。楽しくもあるハードサウンドを是非!

地獄のハイウェイ(1979年)
AC/DC

 AC/DCの出世作は、若くしてなくなったボン・スコットの渋い歌声が楽しめる。全体的にリラックスムードの楽曲が並び、メンバーが楽しんでレコーディングしている姿が伺える。スローテンポでどうやってハードさを出すか? そのお手本とも言える音が楽しめる。

第1世代円熟期の名盤

フィジカル・グラフィティ(1975年)
レッド・ツェッペリン
円熟期に完成した大作!

 ハード・ロックの申し子レッド・ツェッペリン。バンドがキャリア中期に入って、アルバムの構成力を大きく向上させたのが本作。2枚組の力作で、複雑でやや難解な楽曲も含まれ、音楽の幅を広げた一作。円熟したサウンドは最高傑作とも表される。レッド・ツェッペリンが好きなら、必ず手元においておきたい名作!

虹を翔ける覇者(1976年)
レインボー
流麗なギターサウンドに酔いしれる!

 ディープ・パープルを脱退したリッチーブラックモア率いるレインボー。そのサウンドはタイトルの通り総会で流麗なギターサウンドで展開される。ハード・ロック界のスターのロニー・ジェイムズ・ディオの表現力あふれる歌声も絶品。日本でも好まれる親しみやすいサウンドは必見!

プレゼンス(1976年)
レッド・ツェッペリン
ハード・ロックの教科書!

 レッド・ツェッペリンの最高傑作をひとつだけ選べと言われれば、これを選んでしまうかもしれない。本作は後期の傑作であり、その最大の特徴はメンバー以外の無駄な音を省いたという点。純粋なるバンド・サウンドでここまでできるのかという壮大な楽曲の数々は感動すら憶える。ハード・ロック史に残る名作は必見!

ヘブン・アンド・ヘル(1980年)
ブラック・サバス
メタルへ接近した爽快サウンド!

 ブラック・サバスからボーカルのオジーが脱退した後、前述のレインボーからやってきた新ボーカルのロニー・ジェイムズ・ディオが参加した最初の一作。新たなボーカルを迎えてサバスの音は一変。ヘヴィメタルにも接近する様式美を備えた爽快なサウンドは最高!ブラック・サバスやレインボーが好きなら、必ずこれを聞くべし!

レッド(1974年)
キング・クリムゾン

 キング・クリムゾンはメンバーチェンジが非常に激しいバンドでもある。デビューから5年たち、本作では即興性のある演奏をハード・ロックで仕上げた力強いアルバムとなっている。どこかに暗さやアングラ感を漂わせる危なかしいサウンドは、ハマれば虜になってしまう。必聴!

バーン(Burn)(1974年)
ディープ・パープル

 ディープ・パープルの超有名曲「Burn」が収録されている本作。アルバムを通してイアン・ペイスのドラムが素晴らしい。ロック史に残る名演は一見の価値あり。

ブリザード・オブ・オズ(1980年)
オジー・オズボーン

 最後はブラックサバスを脱退したオジーのソロデビュー作。無名の天才ギタリスト「ランディー・ローズ」を世に知らしめた一作でもある。サバス時代の雰囲気を残しつつ、新たなパートナーの生き生きとした演奏によって見事なサウンドクリエイトに成功している。ジャケットと同じく不気味なノリを見せる楽曲は、一度聞いたら癖になる!