【60年代】洋楽ロックの名盤とおすすめバンド①

2018年3月6日

イギリス3大バンド~サイケデリックロック


ロックの50年、究極の500枚最強版 1960’s-2000’s ROCK

もくじ

PAGE 1(このページ)

<60年代のロックとイギリス3大バンド>
  • 60年代のロックの名盤集
    • イギリス3大バンド初期の名盤
    • サイケデリック・ロックの名盤
    • アート・ロックの名盤
    • 3大バンド全盛期へ
    • 次世代バンドの登場

PAGE 2

<イギリス3大バンド解説>
  • ビートルズ (1960~70)
    4人編成&自作曲演奏の「バンド」!
    ラバー・ソウル』『リボルバー』『サージェント・ペパーズ』『マジカル・ミステリー・ツアー』『ホワイト・アルバム』『アビー・ロード

PAGE 3

  • ローリング・ストーンズ (1962~)
    ストーンズの歴史はロックの歴史!
    アフターマス』『ベガーズ・バンケット』『レット・イット・ブリード』『スティッキー・フィンガーズ』『サム・ガールズ』『エモーショナル・レスキュー

PAGE 4

  • ザ・フー (1964~)
    プログレ,ハード・ロック,パンク先駆者!
    トミー』『Who’s Next』『四重人格
つづき

洋楽ロックまとめ

60年代のロックの名盤集

ブリティッシュ・インヴェンション(1964年頃~)
イギリス3大バンドの時代

 ブリティッシュ(英国)のインヴェンション(侵略)、つまりイギリスからやってきたビートルズらのロック・バンドが、アメリカ市場を席巻していく様を言い表している。それまでになかった、バンド編成で自作曲を演奏するという「ロック・バンド」のビートルズが登場。それに続いてストーンズ、ザ・フーといったバンドもどんどん進出。60年代のロック界はまさにイギリス人に支配されているのである。

ビートルズ,ストーンズ,ザ・フー!
イギリス3大バンド初期の名盤!

ラバー・ソウル』(1965年)
ビートルズ
成長期の名盤!

 一般的なイメージ「綺麗なメロディーと歌声」のビートルズを聞きたいならこれ。すでに世界中で人気絶頂にあったバンドは、ここからより芸術性を高めた音楽性へと変化する。その狭間にある作品の一つと言える。

 最も有名なベスト盤『ザ・ビートルズ 1』なんかに入ってるみんなが知ってるお馴染みの曲は無いけど、曲のクオリティはすごい。特に、ビートルズ史上でもトップクラスのメロディーを持った曲がいくつか。ビートルズの凄さがわかるし、興味がない人でも好きになるだろう1枚。初心者におすすめ。

アフターマス』(1966年)
ローリング・ストーンズ
ブルース・ロックの名盤!

 黒人ブルースを基調としたロックでビートルズと人気を二分していたストーンズ。そのストーンズが全曲オリジナル曲で発表したのがこの作品。ブルース色が強いが、作曲センスは素晴らしくブルースをわかりやすい形で、美しいメロディーに乗せて歌っている。ビートルズに対してストーンズはどういうバンドか? それを知るにはうってつけの作品。名曲揃い。

マイ・ジェネレーション(1965年)
ザ・フー
パンクの名曲マイ・ジェネレーション収録!

 ビートルズ旋風が吹き荒れる中、少し遅れて登場したのがザ・フー。後にハードロック/プログレのバンドへと大変身するが、この頃はスタンダードなロックで、後のパンクの要素も含むようなシンプルで攻撃的なサウンドが楽しめる。後のミュージシャンがこぞってカバーするパンクの名曲「マイ・ジェネレーション」も収録。

追憶のハイウェイ61(1965年)
ボブ・ディラン
ボブ・ディランの最高傑作!

 3大バンドと一緒に紹介したいのがボブ・ディラン。ディランは60年代初めにフォークシンガーとして活躍しており、ビートルズらのロック・バンドの登場によって影響を受けたアーティストの一人である。フォーク・ソングはアメリカの白人の民謡がその源流にあり、ロックとはまた別のルーツをもつ音楽である。そんなディランはロックの一大ムーブメントを目の当たりにし、フォークにロック的な要素を取り入れることとなる。

 このアルバムはフォークにエレキギターをプラスした「フォーク・ロック」誕生の象徴的一枚(実際には数年前からその傾向はあった)。ロック史上屈指の名曲「ライク・ア・ローリング・ストーン」収録。一曲目でノックアウトすること間違い無し。

サイケデリック・ロックの名盤
一大ブームを巻き起こした幻惑的サウンド!

サイケデリック・ムーブメント(1966年~)

 ロックの歴史を語る上で避けて通れないのが、サイケデリック・ムーブメント。説明するのが面倒なのでウィキに頼る。

1960年代後半に発生し流行したロック音楽の派生ジャンル。主に、LSDなどのドラッグによる幻覚を、ロックとして体現化した音楽のことを指す。

引用元:サイケデリック・ロック – wikipedia

 ここには当時の社会背景も関わる。説明はかなりザックリといくが、ベトナム戦争に対する反戦運動の中で「自由と開放」の精神を持つヒッピー文化が生まれ、それが音楽文化と結びつく。そんな中、ビートルズは60年半ばあたりにドラッグ体験をし、その時の感覚を音楽で表現するという動きに出る。それとの因果関係は不明だが、ヒッピーが野外コンサートに行って音楽を聞きながらドラッグを楽しむという動きが出る。このような動きが一体となって、音楽界に一大ブームが巻き起こったというわけだ。

歴史的名盤を遺したビートルズとビーチボーイズ

 サイケデリックムーブメントは1967年あたりが最盛期だが、その中心にいたのはやはりビートルズだった。ムーブメントの流れをつくり、そこで歴史的名盤とも言えるアルバムを発表している。そして、そのビートルズの歴史的名盤に並び評される名盤を生み出したのがビーチ・ボーイズだ。様々なアーティストが互いに刺激しあい、ムーブメントの中で数々の名盤を生み出していく。

『フィフス・ディメンション』(1965年)
バーズ
フォーク・サイケでビートルズを触発!

 後述するビートルズの傑作『リボルバー』に影響を与えたとされる作品。バンドはディランと同じくフォーク出身であり、フォーク・ロックを基調としたサウンドに幻惑的なサウンドが加わり、聴くものを不思議な世界へと誘う。サイケデリックブーム初期に登場した名作。次に紹介するビートルズの『リボルバー』にも影響を与えた。

リボルバー』(1966年)
ビートルズ
サイケ・ロックの代表作!

 ビートルズの最高傑作の一枚としてもあげられる本作。独特のうねりと陶酔感を持ったサウンドが特徴で、ビートルズのイメージを一変させる。サイケデリックロックをブームまで推し進めた作品とも言える。まさにジャケットのイラストを体現したようなアルバム。ジョン・レノンの作曲センスも素晴らしい。もはやロックの枠を超えた大きな存在となりつつあるビートルズの傑作!

ペット・サウンズ』(1966年)
ビーチ・ボーイズ
ビートルズを本気にさせた名盤!

 当時アメリカではビートルズが破竹の勢いで活躍しており、人気バンドの一つであったビーチ・ボーイズは対抗心を燃やしていた。そんな彼らがビートルズの『ラバー・ソウル』を聞いて衝撃を受け、なんとかそれを超える作品を作ろうと考えた。とりわけ、バンドのリーダーでありメインソングライターのブライアン・ウィルソンは、並々ならぬ意欲をもってアルバムの制作にとりかかる。その結果生まれたのがこの『ペット・サウンズ』である。

 このアルバムは意欲作かつ時代を先取りしすぎたために一般受けはしなかった。しかし、わかる奴にはわかる。ビートルズのメンバーも当然そのすごさに気が付き、対抗心を燃やす。全盛期のビートルズを本気にさせたというだけでも、このアルバムがいかにすごいかがよくわかる。そして、ビートルズが翌年に発表したのが次に紹介する『サージェント・ペパーズ』である。

陰鬱とした雰囲気の中に繊細で美しいメロディーが乗り、独特の世界観を構築している。元々ビーチ・ボーイズは西海岸のサーフィンサウンドが特徴で、メロディとハーモニーが素晴らしいバンドだった。その下地もあって非常に聴きやすい一方で芸術性も半端ない。絶対に聴くべき傑作!

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』(1967年)
ビートルズ
常識を覆したサウンドクリエイト!

 ロック史上最高の一枚とも言われている本作は、楽曲のクオリティやアルバムの完成度が高いことに加えて、当時の技術では考えられなかったサウンドを構築している。また、架空のバンドになりきって曲を演奏しているという、いわゆるコンセプトアルバムでもある。

 60年代のロックにおいて『ペット・サウンズ』と並び評されるこの作品。ただ一つ違ったのは、世間にも認められたということ。それも、記録を作るほどの売上をもって賞賛された。その辺がやはりビートルズ。芸術性の高いことをやりつつ、ポピュラリティーも獲得する。ロックの歴史に残る名作のうち2枚が、サイケデリック・ムーブメントの時に誕生している。その事実だけでも、サイケの重要性がよくわかると思う。

『Surrealistic Pillow』(1967年)
ジェファーソン・エアプレイン

 こちらもフォーク・ロック出身のバンド。ロック史上屈指のパワフルな歌声の女性がボーカルのグレイス・スリックを、ノリの良い演奏がもり立てるという曲調。ポップな曲も多く非常に聞きやすい一枚に仕上がっている。サイケアルバムの中ではバランスが良く万人受けするアルバムと言っていいだろう。

夜明けの口笛吹き』(1967年)
ピンク・フロイド
幻惑的サウンドの傑作!

 70年代にプログレッシブ・ロックで大成功し歴史に名を残すピンク・フロイド。そのデビューアルバムが本作で、ゴロゴリのサイケデリック・サウンドを奏でている。全盛期のピンク・フロイドとは全く異なる曲調を楽しむことができる。ポップで明るいがどこか不気味なサウンドを奏で、サイケロックの名盤として名高い。デビュー前からバンドを引っ張ってきたシド・バレットのセンスが最大限に発揮されたアルバムがこれ。

 シド・バレットについて少し話をすると、当時すでに薬物中毒になっており、本作を発表して間もなくバンドを脱退する。バンドを引っ張ってきた優秀うなリーダーがプレッシャーとドラッグで潰れていったのを見て、他のメンバーは大きなショックを受ける。その経験が、後のピンク・フロイドの内相的な世界観を生み出したと言われている。ピンク・フロイドは70年代に歴史的な名盤を生み出し、商業的にも芸術性でも、世界の頂点に立つ。シド・バレットとこのファーストアルバムがなければ、『狂気』も『ザ・ウォール』もなかった。

マジカル・ミステリー・ツアー』(1967)
ビートルズ
ロック史に残る名曲の数々!

 本作は元々ビートルズの自作映画のサウンドトラック集だったが、そのクオリティの高さからかなり人気がある。サイケデリック丸出しの作品で、なんとも言えないノリが最高。一度ハマればかなりクセになる。個人的にはビートルズのアルバムでこれが最高傑作。

 有名曲も多く、マジカル・ミステリー・ツアーハロー・グッドバイペニー・レイン愛こそはすべてなんかは誰でも知ってる超有名曲。ビートルズ屈指の名曲ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァーも収録。メロディーが非常に美しく、万人がハマるであろう超名作!

『フォーエバー・チェンジズ』(1967年)
ラブ

 このバンドは、ここまで紹介してきたバンドと比べるとややマイナーかもしれない。それでも、ロック界及びサイケの歴史の中では有名。曲調はアコースティック中心で、ジャズ・ロックの雰囲気も感じられる。 アコースティックギターをはじめとして、ストリングスの音も目立つ。とてもお上品なアルバム。

アート・ロックの名盤
ロックの可能性を示した名盤

ドアーズ』(1967年)
ドアーズ
独特のオルガンに酔いしれる!


 ロックに芸術性を付与したアート・ロック、その代表格のバンドのデビュー作。なぜアートかと聴かれれば、例えばブルースやジャズ・ロックといった音楽性と、あとは独特の歌詞。それまでになかった芸術性を感じさせる。加えて、このアルバムはサイケロックでもある。

 曲調で特徴的なのは大胆なキーボードの使用。バンドの音楽性を支える中心メンバーがキーボード奏者であり、楽曲の至る所に印象的なフレーズを散りばめ、他にはない独自性をもったサウンドを生み出している。21世紀の現在聴いても全く古さを感じさせない、ロック史に残る超重要アルバム!

ヴェルヴェット・アンダーグラウンド』(1967年)
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド
時代を先取りしすぎた名盤!

 発売当時は内容が新しすぎて逆に売れなかったという本作。そういう意味じゃペット・サウンズに近いかもしれない。世界一有名なアルバムジャケットとも言っていい「バナナ」(アンディー・ウォーホル作)だが、まさにこのジャケットが現すように、シンプルながらインパクトが有り、洗練されたポップなサウンドを楽しむことができる。改めて聴き返してみると、1990年~2000年以降にかけてブームがきたオルタナ・ロックをこの時点ですでに完成させている。やはり、このアルバムは新しすぎたのだ。

3大バンド全盛期へ
歴史的名盤続々!

 イギリス3大バンドと呼ばれる「ビートルズ」「ストーンズ」「ザ・フー」だが、彼らは何がそんなにすごいのか。共通しているのは、作曲能力に優れ、出すアルバム全てが今では傑作となっている点だ。ここからさらに突っ込んで、個々のバンドのすごさを説明しよう。

1. ビートルズ:レコーディング・アーティスト

 ビートルズは60年代後半から「音づくり」に専念し、当時の技術では不可能と言われていた音をたくさん生み出した。加えて、ありとあらゆる曲調をやりつくした。その結果、後進のアーティストの大半はビートルズの影響を受けていると言っていい。それは21世紀の現在でも言えることだ。

 ビートルズの音は言ってみればシンプルな料理、あるいは最高の食材のようなもので、その後のアーティストがやったのは味付けを工夫したり、食材を組み合わせて料理をつくったり。そういう意味では、現在に至るまでのロックやポップの楽曲はすべてビートルズのパクリである! と、これは言いすぎかもしれないが、そういうアーティストというわけだ。

 もちろん、ビートルズは他の誰よりも聴きやすい曲をつくり、音楽史に残る美しいメロディーを量産してきた。それも評価の理由だ。

2. ストーンズ:ルーツ・ミュージックに根ざしたバンド

 ストーンズはどうか? こちらは、ブルースやカントリー色の強いロック、つまり「ルーツに根ざしたシンプルなロックを50年以上継続」している。これが全てである。常にルーツに根ざした音を意識し、時代に合わせて変化をしつつもシンプルなロックを維持し、それを50年続けてきたのだ。その結果、ストーンズの歴史を辿るとロックの歴史も大体わかる。こうなると、もはや動くロックの年表である。

3. ザ・フー:時代を先取りした大作主義の革新派

 ザ・フーは特異なバンドである。60年代の終わり頃からハード・ロックとプログレッシブ・ロックを取り入れ、ロック・オペラやコンセプト・アルバムといった大作もどんどん発表した。絶頂期におけるその革新性は、ビートルズをも凌駕していたと言ってもいい。また、類まれなる演奏力も見逃せない。この辺を語ると長くなるので後述するが、全パートが天才的な能力を持っていた。この点ではビートルズもストーンズも全く敵わない。こういった意味で、時代を先取りした革新派のバンドという表現がしっくりくる。

ホワイト・アルバム』(1968年)
ビートルズ
ソングライター4人体制へ!

 ビートルズ後期の2枚組アルバム。メンバーの作曲能力、とりわけジョージ・ハリスンの能力が高まり、メンバー間でのいざこざが出始める。その結果、全メンバーがそれぞれ曲を作ってアルバムに突っ込むということになった。そう聞くと散漫な内容をイメージするかもしれないが、アルバムの完成度は高く、ビートルズの傑作の一枚となっている。2枚組で様々なバリーションの曲を楽しみたいなら是非この一枚!

ベガーズ・バンケット』(1968年)
ローリング・ストーンズ
ルーツに回帰したストーンズの傑作!


ベガーズ・バンケット [ ザ・ローリング・ストーンズ ]

 ストーンズはブルース・ロック中心で初期を過ごし、途中でサイケロックで寄り道して低評価のアルバムを発表し、一時は「終わった」「解散も近い」などと囁かれていた。しかし、その心配はこのアルバムによって消え失せ、ストーンズの全盛期が訪れることになる。本作ではブルースに加えてカントリー、フォークといった曲調も増え、ブルース一辺倒から南部アメリカの伝統音楽への傾倒が見られる。ストーンズの最高傑作の一つにあげられるだけあって、素晴らしいアルバムに仕上がっている。

トミー(1969年)
ザ・フー
プログレ&ロック・オペラ!

 ザ・フーのキャリアの転換点となる本作。時代を先取りしたプログレッシブ・ロックであり、トミーという主人公の物語をオペラ調で描いたロック・オペラ/コンセプト・アルバムとして名高い、歴史に残る傑作。アルバムの完成度が急激に高くなり、メンバーの演奏力も素晴らしい。60年代末~70年代初めの時点で、ザ・フーの演奏力はロック界屈指のもの。このアルバムでも天才ドラマーのキース・ムーンを中心に、素晴らしい演奏を披露している。非常に芸術的な作品!

次世代バンドの登場
英国3大バンドの変化

レッド・ツェッペリン』(1969年)
レッド・ツェッペリン
ロックの歴史を変えたハードサウンド!

 60年代の終りに彗星のごとく現れたレッド・ツェッペリン。新時代の幕開けを告げるとともに、ハード・ロックという新しいジャンルを作り出したのが本作。ブルース・ロックをこれまでにないハードなサウンドと演奏で展開するという、まさにハード・ロックの教科書のような作品。このアルバムが60年代の終りに登場したというのは、まさにロック界における事件であった。

アビーロード』(1969年)
ビートルズ
後期ビートルズの傑作!

 ビートルズ解散前の最後のアルバム(『レット・イット・ビー』は解散後発売)。解散前とは言えメンバーは絶頂期にあったので、本作の完成度は素晴らしい。静かで大人っぽい楽曲が多く、ジョージ・ハリスンの活躍が目覚ましい。後半はポールの組曲で展開するという、当時ポールがリーダー役をとり他メンバーが反発していたという図式を良くも悪くも表した内容となっている。名作!

クリムゾンキングの宮殿』(1969年)
キング・クリムゾン
ロックの可能性を広げた怪作!

 これまでに無い革新的なサウンドと内省的な世界観でロックの芸術性を一気に高め、プログレッシブ・ロックという新ジャンルを開拓したアルバム。ビートルズの解散とレッド・ツェッペリン、キング・クリムゾンの登場は、まさに歴史の大転換点となった。

 本作はロックにクラシックとジャズの要素を加えるという、まさに前代未聞の新時代の楽曲を組み込み、さらにハード・ロック的要素まで含み、その壮大な世界観を一枚のアルバムに集約している。ジャケットのイラストを見て欲しい。まさに「こういう」アルバムなのだ。個人的にロック史におけるナンバーワンアルバムと言っても良い!

ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ』(1968年)
キンクス
英国サウンドの境地!

 ここまで何度も「イギリス3大バンド」と書いてきたが、本当はこのキンクスを加えた「イギリス4大バンド」とするのが正しい。このアルバムはイギリスの伝統に目を向けた正当ブリティッシュロックであり、後のイギリスのポップサウンドにも多大な影響を与えている。コンセプト・アルバムであり、これが世界初という意見もある。スタンダードでノリのいいアルバムであり最高傑作とも表されるので、まず聴いて損はない。キンクスは以降、コンセプトアルバム・バンドという特異な位置で活躍し続ける。

レット・イット・ブリード』(1969年)
ローリング・ストーンズ
最高のグルーヴを堪能せよ!

 ローリング・ストーンズの最高傑作。前作に続きカントリー、フォーク、ブルースといった楽曲を中心としつつ、完全にバンドのサウンドを作り上げ、ストーンズ特有のグルーヴ感が半端ない。このアルバム以上にうねりと高揚感を煽るアルバムは他に無いと言っていい。ローリング・ストーンズがなぜこれほど評価され、半世紀を超えて活躍しているかがよく分かる超名盤!

ライブ・アット・リーズ』(1970年)
ザ・フー
ハード・ロックへの接近!

 ビートルズとストーンズに継ぐ三番手というイメージが強かったザ・フーは、60年代終盤に入って急激な成長を遂げる。全作『トミー』で大作アルバムを完成させた後、自作までのつなぎとして発表された本作は、ロック史に残るライブ・アルバムとして今も語り継がれている。

 サウンドはすでにハード・ロックへと進化し、全作と合わせてもはやビートルズとストーンズを追い抜かんとする勢いを見せつける。時代を感じさせない脅威のサウンドを体験せよ!