洋楽ロックの歴史と名盤(5) – 2000年代

2017年11月4日

2000年代~2010年代のおすすめアルバム

フー・ファイターズ (94~)

『There Is Nothing Left to Lose』(99)

There Is Nothing Left to Lose

 フー・ファイターズの出世作。この作品からグラミーの常連となる。フー・ファイターズの曲調はパンクやハード・ロック寄りで、どことなくニルヴァーナ時代の雰囲気もある。ただ、決定的に違うのは明るいこと。あと、爽やかさ。当時は「元ニルヴァーナ」という印象が強く、どうしたってカート・コバーンと比べられてしまったんだと思うけど、この作品でそれらの影を振り払った感がある。

 とにかく聞きやすく、キャッチャーな曲が多い。特に、冒頭から5曲目までの流れはノリノリで最高! メリハリのある演奏に加えて、デイブ・クロールのボーカルも格好良い。フー・ファイターズを初めて聞くならおすすめの一枚。

『One by One』(02)

One By One

 自分が聞いた中でフー・ファイターズのベストはこれ。ポップさは前作の方が優れているけど、今作はとにかくハード。演奏や音も前作より洗練されている。この作品でフー・ファイターズの音が確立され、ニルヴァーナの影も完全に振り払った。デイブ・クロールのアーティストとしてのキャリアを振り返っても、重要な作品だと思う。

リンキン・パーク(96~)

ハイブリッド・セオリー』(00)

Hybrid Theory

 リンキン・パークは日本でも人気のある、世界的なバンド。その最大の特徴は、ハード・ロックやメタルとヒップホップの融合。また、オルタナの代名詞ともいえるバンドのひとつ。ヒップホップの基本とも言える打ち込みのサウンドに、ロックのギターとメロディー、ラップを加えるといった感じ。意表をついた曲展開、壮大な音、流麗なラップとデスボイスの対比……などなど、聞いていて非常に面白い。

 世界中でメガヒットを記録。ラップは聞かないけどリンキン・パークは聞くというロックファンもいれば、ロックはあんまり知らないけどリンキン・パークは聞くというヒップホップファンもいる。双方の橋渡し的な役割も果たしたと思う。その辺はすごいし、ラップに疎い自分にとても非常にありがたい。

メテオラ』(03)

Meteora

 リンキン・パークのアルバムで最も評価が高いのはこれ。前作よりも音が洗練され、メロディーも素晴らしい。加えて、作品全体の流れも良く構成力抜群。言うことなしのアルバム。リンキン・パークはこの後もメガヒットアルバムを連発。2000年代のロックシーンにあって、最も存在感のあるバンドの一つと言える。

⇒page4「ホワイト・ストライプス(97~)」「アークティック・モンキーズ(02~)」