洋楽ロックの歴史と名盤(5) – 2000年代

2017年11月4日

オルタナティブ・ロックの群雄割拠


最強版 ロックの50年、究極の500枚

もくじ

【21世紀のロックのジャンルとは?】

  1. ニュー・ウェーブ/ポスト・パンク(70末~80始)
    オルタナティブ・ロックインディー・ロック)(80~)

    • オルタナティブ・ロックに分類されるアーティスト(90年代まで)
  2. ガレージロックリバイバルブーム
    • ヒップホップ・R&Bへの対抗
    • ガレージロック・リバイバルのバンド
  3. 2000年代~2010年代のおすすめアルバム
    フー・ファイターズ
    / リンキン・パーク
  4. ホワイト・ストライプス / アークティック・モンキーズ
  5. ノエル・ギャラガー

21世紀のロックのジャンルとは?

 21世紀というか、日本で言えば平成の時代、90年代前後から、ロックのジャンルがどんどん多様化してきて分類が不可能な状態になっている。というか、人気のあるバンドが特定のジャンルに固まっていないので、自然といろいろなジャンルのロックに注目が集まり、結果として分類不可能な状態になっている。

 ただ、いくつかの大きな分類、音楽性の傾向はある。その辺をしっかり押えておくと、自分の好みのアーティストや音楽を見つけやすくなる。そういうわけで、まずは21世紀までにつながるロックのジャンルの話をしていきたい。いきなり70年代の末まで遡るけど、この辺からすでにジャンルが多様化しているので、じっくり見ていったほうがいい。21世紀の話になるまでしばらく我慢……。

ニュー・ウェーブ/ポスト・パンク(70末~80始)

パンク・ムーブメントによって音楽環境が一変したイギリスで、ポストパンクや現代音楽、クラフトワークなどの電子音楽といったさまざまなジャンルの影響に よって成立したロックの一ジャンル。元々はパンク・ロックのことを指す言葉。1970年代後半から1980年代初頭にかけて世界的に流行した。

引用元:ニュー・ウェーヴ(音楽) – wikipedia

  この辺のジャンル分けはいろいろな考えがあるし、自分自身詳しいところまで突っ込まれると困る。なので、ざっくり説明していく。とりあえず面倒なのでニュー・ウェーブとポスト・パンクをひとまとめにして語るけど、引用部分にあるように、元はパンク・ロックを指していた言葉であり、音楽性による定義でありながら、パンクのような既存の音楽とは違う新しい音楽という面もある

 有名なアーティストをいくつかあげると、U2(76~)、エルヴィス・コステロ(70~)、ザ・ジャム(77~82)あたり。この他にもいっぱいいるし、この後で紹介するインディー・ロック/オルタナティブ・ロックに分類されるアーティストも、ニュー・ウェイブのくくりだったりする。だから、ここはざっくり。

オルタナティブ・ロック(インディー・ロック)(80~)

 こちらもオルタナティブ・ロックとインディー・ロックをひとくくりにする。時代の流れを読む上でインディー・ロックがわかりやすいので、そちらの説明を参考にする。

ムーヴメント発生当時の80年代から、多くのインディー・ロックバンドは、たとえ人気が出たとしても、敢えてメジャーレーベルと契約を結ばずに、インディーズレーベルでの活動を貫いてきた。

しかし1990年代になって、多くのインディー・ロックバンドが、メジャーレーベルと契約を結び大成功を収めるようになってきた。そんな彼らも、一 貫して「大衆音楽とはかけ離れた、独創的な音楽性(インディー・ロックサウンド)」を鳴らしていることから、一般的にインディー・ロックバンドに分類され ているのである。そのため、必ずしも「インディーズ・レーベルと契約を結んでいなければ、インディー・ロックバンドではない」という訳ではなくなってきて いる。80年代-90年代辺りまでは、そのような概念がファンやバンドの間でも大切なものとなっていたが、2000年代の傾向を踏まえると、あくまで「そういう姿勢を取るバンドが多い」という風に解釈した方が良い。

引用元:インディー・ロック – Wikipedia

 その名の通り、メジャーではなくインディーズから活動してきたアーティストの総称。商業的成功より自分たちのやりたいことをやるという感じ。ただ、インディーズのバンドが注目されて、結果的にメジャーになってしまうことが増えたので、精神性だけは「インディー」でいこうというのがインディー・ロック

 さて、ここでオルタナティブ・ロックを見ていくと、オルタナティブ・ロックから派生したジャンルがインディー・ロックとなっている。そして、「オルタナティブ」というのは「代わりの」と言った意味であり、「メジャーな音楽に対する代わりのもの」。その意味からいくと、インディー・ロックとほぼ同意と考えていいと思う。

 21世紀になってからは、どちらかと言うと「オルタナティブ・ロック」というジャンルでひとくくりにする傾向があり、その中でもインディーズで腕を磨いてきたバンドを「インディー・ロック」と区別することが多い。とにかくまあ、面倒なので「オルタナ」で片付けてしまえばいい!

オルタナティブ・ロックに分類されるアーティスト(90年代まで)

【アメリカ】
【イギリス】

 といった感じ。ここに入っていない有名バンドとして、アメリカではグリーン・デイ、イギリスではオアシスなんかがいる。グリーン・デイもパンクだから無関係ではないけど、オルタナとはちょっと違う。ロック、パンク、ポップ、メロコアなんかの分類になる。一方オアシスは、これらのアーティストの影響を強く受けている。音楽性ではストーン・ローゼズ、ザ・スミスなんかモロ。ただ、オアシスの音楽は「ブリット・ポップ」に分類される。あるいはより純粋というか、60年代&70年代のクラシックなロックに近い。

⇒page2「ガレージロックとリバイバルブーム」