【洋楽】パンクの歴史とおすすめバンド&アルバム!

2018年1月2日

起源,年表,音楽的特徴,時代背景,名盤……
様々な方向からパンクを紐解く!

ジョン・ライドン自伝

もくじ

<パンクの歴史>
  • パンクの歴史/ロックとの違い
  • パンク年表
    • パンクの源流
    • 70年代パンク
    • 90年代以降のパンク
<パンクの特徴/音楽的分類/精神>
  • シンプルなコード進行
  • 低音のがなり声と社会批判
  • 無駄のないバンドサウンド
<パンクのおすすめバンド&アルバムはこれだ!>
  • クラッシュ/総合力でNo.1はこのバンド!
  • セックス・ピストルズ/英国パンクの代名詞!
  • グリーン・デイ/ノリとメロディは一級品!初心者おすすめ!
  • ニルヴァーナ/90年代にロックの歴史を変えた伝説のバンド!
  • ストゥージズ/パンクのゴッドファーザー!
  • パティ・スミス/圧倒的な存在感を放つパンククイーン!
  • ラモーンズ/ニューヨークパンクの雄!
  • リバティーンズ/2000年代の英国パンクの新生!
  • オフスプリング/メロコアブームの中心的存在!

洋楽ロックまとめ

パンクの歴史

パンクの歴史/ロックとの違い

 パンク(パンク・ロック)は1970年代後半に一大ブームを巻き起こし、以降は固有のジャンルとして発展していった。当時はロックの複雑化・商業化が進み、ロックが当初持っていた「反体制的」「シンプルでメッセージ性が強い」という部分が薄れていた。そんな肥大化したロックに対するカウンターカルチャーとして、初期のロックが持っていた「シンプルで攻撃的なサウンド」「社会批判的な歌詞」によってシーンの最前線に躍り出る。これがいわゆるパンク・ムーブメントである。

 ここで70年代パンクと共に、源流、90年以降のパンクバンドについてざっと見ていこう。

パンク年表

パンクの源流

70年代パンク

ニューヨーク・パンクブーム
UKパンクブーム
UKパンク終焉~ニュー・ウェーブ/ポスト・パンクへ

90年代以降のパンク

パンクの特徴/音楽的分類/精神

シンプルなコード進行

 すでにいくつか紹介したが、パンクに分類される音楽の多くには「シンプルなコード進行」「攻撃的なサウンド・歌詞」がある。ロックが複雑化し、若者が簡単に真似できるものではなくなったため、3つほどのコードの繰り返しで演奏できる曲になったという背景がある。加えて、演奏はテクニックよりも激しさが強される。シンプルなコード進行を激しくもっと言えば雑に弾くことで、攻撃性やメッセージ性を強調する。

低音のがなり声と社会批判

 ボーカルにも特徴がある。低音でのがなり声だったり、間延びした声や叫ぶような歌唱法によって、感情を表現するといった特徴だ。加えて、歌詞の内容は初期のパンクではかなり過激なものが多かった。いずれにしても象徴的なのはセックス・ピストルズであり、ジョニーロットンはヘタウマとも言える独特の歌声で「俺はアンチキリストだ」「英国女王に未来はない」などと、日本ではちょっと考えられないような内容を歌い波紋を呼んだ。イギリスにおけるキリスト(教)や女王は日本で言うと誰かと考えれば、その過激さがよくわかると思う。

無駄のないバンドサウンド

 パンクはバンドの基本編成であるボーカル、ギター、ベース、ドラムという楽器だけで基本的に曲をつくるというのも特徴だ。これもやはり、初期のロックに倣ったものである。70年代半ばのロックはクラシックやジャズを取り入れたり、音響機材をつけて大音量で演奏するのが当たり前だった。その他、シンセサイザーやコンピューターでの音作りも盛んになっていた。そういった複雑化への反発として、シンプルなバンドサウンドで構成されているというわけだ。

パンクのおすすめバンド&アルバムはこれだ!

参考サイト

クラッシュ(The Clash)
総合力でNo.1はこのバンド!

R500:8位
ロンドン・コーリング』(1979)

 パンクムーブメントが下火になってきた頃、パンクはニュー・ウェーブというジャンルへ転換していった。その過程をそのまま納めたようなアルバムがこれ。ニュー・ウェーブはパンクのようなシンプルなサウンドを受け継ぎつつ、より洗練されアート的な方向性を付与した音楽である。

 本作はパンクサウンドを基本にしつつ、ポップ、ハード・ロック、レゲエといった幅広い楽曲で構成され、バリエーション豊かで総合力が素晴らしい。歌詞を見ても戦争、メディア、薬物問題、政治など広く社会を扱ったものであり、その点も含めて意義深い内容になっている。

 都会的で洗練されたクラッシュのサウンドを楽しむべし!

【R500:77位】[R40:2位]
白い暴動(The Clash)』(1977)

 パンクムーブメント真っ只中のイギリスで鮮烈なデビューを果たしたクラッシュ。セックス・ピストルズほどの攻撃性は無いが、60年代のロックサウンドや叫ぶようなコーラスワークで、パンク・バンドの中で唯一無二の個性を示した。

セックス・ピストルズ(Sex Pistols)
英国パンクの代名詞!

【R500:41位】[R40:3位]
勝手にしやがれ』(1977)

 イギリス国内で絶対的な指示を得て、パンクムーブメントで常に中心にいたのがピストルズである。パンクの精神を体現したような粗削りで攻撃的なサウンドは、「パンクとは何か?」という質問に最も簡潔な答えを示してくれる。

 印象的なギターリフや独特の歌唱は、過激な歌詞を伴って襲い掛かってくる。「俺はアンチキリスト教だ」「英国女王に未来はない」。初期のパンクは歌詞の比重が高いので、是非とも日本語訳の歌詞をみて楽しんでもらいたい。

グリーン・デイ(Green Day)
ノリとメロディは一級品!
初めてのパンクはここから入れ!

【R500:193位】[R40:18位][R50:1位]
ドゥーキー』(1994)
90年代パンクブームの火付け役!

 90年代にアメリカを中心としてポップ・パンクなるジャンルがブームとなる。パンクサウンドにロックやポップのメロディーを乗せた音楽をイメージすればいい。パンクよりもずっと音楽的な幅が広く、メロディアスで聴きやすいのが特徴。パンクを始めて聴くとすれば、グリーン・デイを是非ともおすすめしたい。

 本作はメジャーデビュー作にして全世界で爆発的ヒットを記録し、バンドを一躍スターダムにの仕上げた。素晴らしいギターリフとノリの良いサウンド、美しいメロディーが重なり、はっきり言って文句なしの名盤!

[R50:16位]
アメリカン・イディオット』(2004)
「最優秀ロックアルバム(グラミー)」獲得の大作!

 90年代のポップ・パンクは一ジャンルとして人気を得て、ブームが去った後もいろいろなバンドによって受け継がれていた。そんな中、グリーン・デイは2000年代に入って大きな進化を遂げる。パンクサウンドを継承しつつ、壮大な楽曲構成で大作を生み出すこととなる。

 本作はアメリカのブッシュ政権やイラク戦争への痛烈な批判を、組曲形式の「パンク・オペラ」によって表現している。結果的に、パンクアルバムとしては初の「最優秀ロックアルバム(グラミー賞)」を獲得している。初期のグリーン・デイとは違う、大人になったグリーン・デイの社会派アルバムは必聴!

ニルヴァーナ(Nirvana)
90年代にロックの歴史を変えた伝説のバンド!

【R500:17位】[R40:10位]
ネヴァーマインド』(1991)

 90年代にパンクを基調として、メタルのヘヴィさにロックのメロディーを乗せ、グランジブームを巻き起こした伝説の一作。90年代以降を語る上で、パンクやロックの枠を超えて最重要視されているアルバム。パンクの新たな方向性を示し、後進のアーティストに多大な影響を与えた名盤は必聴!

ストゥージズ(Stooges)
パンクのゴッドファーザー!
限界点を超えたヘヴィサウンド!

【R500:191位】[R40:4位]
『ファン・ハウス』(1970)

 パンクのゴッドファーザーと呼ばれるイギーポップ率いるストゥージズ。60年代の終わりごろからすでにパンク的なサウンドを確立し、パンクの源流とも言えるバンドの名作。アングラ感漂う独特のサウンドは、不気味なノリによって展開され、抑圧された感情を吐き出すかのようなイギーポップの歌声がたまらない。

【R500:125位】
『ロウ・パワー』(1973)

 ストゥージズの中でももっともハードなアルバムが本作。限界点を突破したメチャクチャなサウンドは、雑音とともに嵐のように吹き荒れる。このアルバムを超える爆発的なサウンドは他に無い。パンクやロックの初期衝動を過剰なまでに発露させる楽曲は必見!

パティ・スミス(Patti Smith)
圧倒的な存在感を放つパンククイーン!

【R500:44位】[R40:12位]
ホーセス』(1975)

 イギーポップにボブディランをミックスさせたかのような、ひねくれていて感情的な唯一無二のボーカルが特徴のパティスミス。パンクのクイーンとも称されるその存在感は圧倒的。ニュー・ウェーブ的な傾向も見せつつ、パンクの中で今も伝説的な存在として光を放っている。

ラモーンズ(Ramones)
ニューヨークパンクの雄!
パンクブームの着火点!

【R500:33位】[R40:1位]
ラモーンズの激情』(1976)

 英国のパンクブームへ多大な影響を与えたラモーンズ。本国アメリカでもニューヨークパンクの中心的存在として、現在でも高い評価を受けている。パンクの歴史において最重要のバンドの衝撃のデビュー作を堪能せよ!

リバティーンズ(Libertines)
2000年代の英国パンクの新生!

リバティーンズ宣言』(2002)

 2000年代のイギリスで、ガレージ・ロックブームの中で登場したパンクバンド。初期のパンクを現代風に解釈したそのサウンドは、英国にて非常に高い評価を受けた。デビュー作にしてそのサウンドは完成されている!

リバティーンズ革命』(2004)

 デビュー作の勢いそのままにパンクを謳歌する本作。メンバーの諸問題などから短命に終わってしまったが、2000年代以降のパンクロックの方向性を示してみせたバンドは、パンク好きなら必聴!

オフスプリング(Offspring)
メロコアブームの中心的存在!

[R50:13位]
スマッシュ』(1994)

 スピード感溢れるギターリフとハイテンションが売りのオフスプリング。同時期のバンドグリーン・デイと比べると、よりハードでメタルよりのサウンド。印象的なコーラスワークが曲を盛り上げる。90年代に爆発的なヒットを記録した名盤。メタルパンク、メロコアを知りたければまずはここから!

イクスネイ・オン・ジ・オンブレ(1997)

 全作同様ハードかつ、ギターリフを更に全面に押し出し、メロディアスかつポップさも加えた本作。もはやパンクというよりも純粋なハード・ロック、メタルに近いが、攻撃的でシンプルなサウンドは顕在。ノンストップで駆け抜ける本作は、パンク好きもロック好きもおすすめ!