ONE OK ROCK(ワンオクロック)まとめ[おすすめアルバム,名盤名曲,レビュー]

2018年3月8日

日本でのヒット時代

人生×僕=(ジンセイカケテボクハ)』(2013)
日本でやりたかったことは全てここに!
世界デビュー前最後の傑作!
★★おすすめ★★

 

アルバム解説

アリーナを意識した楽曲

Taka ――小さな会場で演奏したり歌ったりすることはほとんど考えてないです。アリーナでの見せ方を重点的に考えて作ったアルバムというか。

Taka ――ライブハウスは連射でいいと思うんです。でもアリーナでやるには一発で仕留める力が必要で。「残響リファレンス」を作って、実際にアリーナのステージに立ってみて「難しいな」って思うところもたくさんあったし、そこからいろいろ試行錯誤して、今は柔らかさと強さの両方が必要だなって。

Toru やっぱり音のスケールをデカくするっていうことだと思うんです。俺はもっとリアルなものっていうか、自分たちの気持ちをもっと素直に伝えたくて。ちょっと生っぽい楽曲も作ることで幅を広げたいと思ってましたね。

引用元:ONE OK ROCK「人生×僕=」インタビュー (1/3) – 音楽ナタリー

アルバムのミックス/ジョン・フェルドマンについて

Taka そうですね。ただ今回に関して言うと、ジョン・フェルドマンっていう人がいて。彼はTHE USEDとかPANIC! AT THE DISCOとか、僕らが大好きな洋楽のアーティストを担当してるプロデューサー兼ミックスエンジニアなんですけど、彼がもう半分ぐらい変えてますね。

Taka 最初、彼には1曲だけやってもらう予定だったんですよ。「Deeper Deeper」だけ。でもそのミックスが返ってきたときの衝撃がハンパなくって。「すげえなこれ!」って。

引用元:ONE OK ROCK「人生×僕=」インタビュー (2/3) – 音楽ナタリー

 ジョン・フェルドマンは『35xxxv』から本格的にプロデューサーとしてワンオクの作品に関わってくる。後述の「11. Deeper Deeper」の解説部分でも説明するが、曲の構成に大胆な手法を導入するのが特徴的である。

 『アンビションズ』でもBメロをカットして突然サビに入る楽曲をいくつも作るなど、アメリカ進出直前~後のワンオクの楽曲制作に多大な貢献と影響力を与える(本記事『35xxxv』アルバム解説の項参照)。

楽曲解説

2. Ending Story??

 楽曲後半でのラップやシャウト、ラウドでエッジの利いた音作りを見ると、ミクスチャーバンドのレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、リンキン・パークあたりを想起させる(動画参照)。

 

3. ONION!

 時に歪みすぎて鬱陶しさすら感じさせるギターサウンド、スピード感のある展開。フー・ファイターズを思い出させる(動画参照)。

 

 また、この曲は人生を玉ねぎ(onion)に例えた歌詞が非常に面白い。

[歌詞解説]※和訳はノベルユウオリジナル

Wow what is life? tell me it’s like
(ああ、人生って何なんだ? どんな感じか教えてよ)
本質もとめる日々
Peel it over and over again
(何度も何度も皮をむくようで)
Life is like an onion
(人生とはつまり、玉ねぎみたいなもんさ)

剥がしてきゃ剥がすほど
輝きとめどなく 時に目にしみて
どうしようもなく 泣きたくなったって

まずいと思い続けてたもんが急に
あと引く美味しさへと
変わってゆくみたいに
人生はわかんない!

Layer by layer right down to the core
(一層一層、核心に向かって行く)
Crying you don’t even know what for
(今はわけもわからず、涙を流す君)

7. Be the light

 

 ミキシングにChris Lord-Algeが参加。グリーン・デイ、アヴリル・ラヴィーン、ニッケルバック、マイ・ケミカル・ロマンスなど名だたるアーティストと仕事をしてきたミックス界の巨匠。他の曲とは違う音は一聴してわかる。その辺を楽しんで聴いてもらうと良いかもしれない。

 また、この曲の歌詞では東日本大震災や世界で起こる災害について歌っている(『ROCKIN’ON JAPAN 2013年 04月号』p.71参考)。その辺もあわせて聴くと深みが出てくる。

[歌詞解説]※和訳はノベルユウオリジナル

What did it leave behind?
あれは僕らに何を残していったのか?
What did it take from us and wash away?
僕らから何を奪い、何を洗い流していったのか?
It may be long
長い時間がかかるだろう
But with our hearts start a new
それでも、気持ちを切り替えて
And keep it up and not give up
頑張り続けて、決して諦めない
With our heads held high
胸を張って生きよう

You have seen hell and made it back again
君は地獄を見たが、再び戻ってこれた
How to forget?
忘れることなどできない
We can’t forget the lives that were lost along the way
これまでに失われた命を、忘れることはできない
And then you realize that wherever you go there you are
どこへ行こうが、問題からは逃げられない
Time won’t stop
時間は止まらない
So we keep moving on
だからこそ、前に進み続けるんだ

Yesterday’s night turns to light
昨日の暗闇は光へ変わり
Tomorrow’s night returns to light
明日の暗闇も光へ戻る
Be the light
その光になれ

11. Deeper Deeper

 

(ジョン・フェルドマンの音作りについて)

Taka はい。音の置き方はもちろんそうだし、あとはダブ(の処理)が入ったりする感じも。まあダブとかはこっちがお願いしたことだったんですけど、一番びっくりしたのは、間奏をぶった切ってきたんですよ(笑)。もともとあった間奏を削って、いきなりそこに最後のサビがくっついたものが戻ってきて。

引用元:ONE OK ROCK「人生×僕=」インタビュー (2/3) – 音楽ナタリー

 ダブというのは楽曲制作の手法であり、リズムを強調したミキシング、とりわけエコーリバーブに代表されるエフェクト効果を過度に強調した音作りのこと。冒頭で聞こえる残響、Aメロ部分の奥で聞こえるTakaの声のエコーなどがわかりやすい。引用部分からも、曲の構成も大胆な手法で行っているのがわかる。

12. 69

 この曲はアルバムタイトル『人生×僕=』のアンサーとなっている。「人生かけて僕はロックする」という意味であり、歌詞にもそれが記されている。

[歌詞解説](※)翻訳はノベルユウオリジナル

You can’t take your time,
のんびりしている暇はない
Can’t waste a minute
一瞬も無駄にできない
So here’s another Wo Wo
次の人がやってきた
I’m gonna take what I can
自分にできることをやる
And then give it!
次の世代に渡すのはそれからだ
Then I’m gonna
Please you please me
それで、僕が君を満足させる
Please you please me
僕も喜ぶ
That’s the 69
それがロックだ

 ワンオクの歌詞には必ず聴き手とバンドとの関係性が描かれている。「人生かけて僕は君を満足させ、僕も喜ぶ」。この聴き手とファンの関係性、それに対する姿勢や考え方は、アメリカ進出後の2枚のアルバムで大きく変化していく(『35xxxv』『アンビションズ』の「楽曲解説」の項参照)。その辺も合わせて聴いていくと非常に面白い。

 上述の歌詞には他にも見どころが多い。「のんびりしている暇はない」とあるが、Takaはインタビュー等で「自分たちは30までだと思っている」と語っている。30歳までに引退とかそういう意味ではなく、30歳までに何かしら一つの区切りを設けようという意味だ。その結果かどうかわからないが、20代最後の年である2017年に『アンビションズ』で海外の主要チャートにランクインしている。本格海外進出というのが、その「区切り」だったと考えてもいいだろう。

【収録曲】
  1. Introduction~Where idiot should go~
  2. Ending Story??
  3. ONION!
  4. The Beginning
  5. Clock Strikes
  6. Be the light
  7. Nothing Helps
  8. Juvenile
  9. All Mine
  10. Smiling down
  11. Deeper Deeper
  12. 69
  13. the same as…