Oasis(オアシス)まとめ[おすすめアルバム,名盤名曲,レビュー]

2018年3月7日

オアシスからノエル・ギャラガーまで


OASIS (Rockin’on books)

もくじ

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Oasis(オアシス)ってどんなバンド?
  • プロフィール
  • 代表曲・おすすめ曲試聴
目的別おすすめアルバム
  • 初心者必聴の高評価アルバム!
    これを聞いておけば大丈夫!
  • ハード&ヘヴィサウンドの大作
  • ノエル・ギャラガーの声が好き
各アルバム・作品解説/Oasisの経歴・歴史
  • イントロダクション
    • 90年代~2000年代のイギリスの顔
    • ビートルズ、ストーン・ローゼズ、ピストルズからの影響
    • 初期のリアムは天才的シンガー
  • 1. ビートルズの再来と言われたブリット・ポップ時代
    • Definitely Maybe』(1994[1st])
      ☆☆☆最高傑作☆☆☆
    • モーニング・グローリー』(1995[2nd])
      ☆☆☆最高傑作☆☆☆

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  • 2. 不当な酷評を受け続けた中期のオアシス
    • ビー・ヒア・ナウ』(1997[3rd])
    • Standing on the Shoulder of Giants』(2000[4th])
      ☆☆名盤☆☆
    • ヒーザン・ケミストリー』(2002[5th])

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  • 3. シンプルなサウンドへの回帰
    • Don’t Believe the Truth』(2005[6th])
      クラシック・ロックへの回帰
      ☆☆名盤☆☆
    • ディグ・アウト・ユア・ソウル(Dig Out Your Soul)』(2008[7th])
      ラストアルバムはサイケデリック・ロック
      ☆おすすめ☆
  • バンド解散(2009)。メンバーはソロと新バンドへ
    • 明暗分かれたノエル・ギャラガーとビーディー・アイ
    • 理想的なキャリアを築くノエル・ギャラガー

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  • 4. ノエル・ギャラガーのソロの時代へ
    • ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ』(2011[1st])
      オアシス時代の雰囲気を残す、名曲揃いの一枚!!
      ☆☆名盤☆☆
    • チェイシング・イエスタデイ』(2015[2nd])
      傑作の呼び声高いセカンド・アルバム!!
      ☆☆名盤☆☆

洋楽ロックまとめ

Oasisってどんなバンド?


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プロフィール

デビュー:1994年
出身:イギリス(マンチェスター)
ジャンル:

ロック、ブリット・ポップサイケデリック・ロックなど

メンバー:
元メンバー:
影響:

ビートルズ、セックス・ピストルズ、ストーン・ローゼズ、ザ・フー、ローリング・ストーンズ、デヴィッド・ボウイなど

同時代のアーティスト等:

ブラー(英)、グリーン・デイ(米)、レディオ・ヘッド(英)、プライマルスクリーム(英)、ニルヴァーナ(米)、ケミカルブラザーズ(英)、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(米)、ベック(米)など。など

音楽性:

 60年代のクラシカルなロックを基本にしつつ、80年代のブリティッシュ・ロック、70年代のパンク、60年代のサイケデリック・ロックなどを取り入れた楽曲が特徴。独特のディストーションをかけたギターサウンドと美しく親しみやすいメロディーラインが特徴。初期にはリアム・ギャラガーの独特の歌唱法とやわらかい声が印象的で、それとは対照的な高音部が伸びやかでキレのあるノエル・ギャラガーのボーカルがアクセントとなっていた。バンドのアティテュードは労働者階級出身という点が大きく、誰彼かまわず罵声とジョーク(皮肉)と暴言を浴びせるところはセックスピストルズからの影響がうかがえる。一方で社会問題等への批判などはあまりせず、楽曲の歌詞にもそれは見られない。あくまで自身の日常や、家族、友人、周囲のこと、あるは尊敬するアーティストなどを歌う曲が多い。

代表曲・おすすめ曲試聴

Live Forever(『Definitely Maybe』[1st](1994)収録)

 

Morning Glory(『Morning Glory』[2nd](1995)収録)

 

Stand By Me(『Be Here Now』[3rd](1997)収録)

 

Talk Tonight(『The Masterplan』[裏ベスト](1998)収録)

 

Sunday Morning Call(『Standing on the Shoulder of Giants』[4th](2000)収録)

 

Little By Little(『Heathen Chemistry』[5th](2002)収録)

 

Let There Be Love(『Don’t Believe The Truth』[6th](2005)収録)

 

I’m Outta Time(『Dig Out Your Soul』[7th](2008)収録)

 

Whatever(『Time Flies… 1994-2009』[Best版2010]収録)

目的別おすすめ作品

初心者必聴の高評価アルバム!
これを聞いておけば大丈夫!

Definitely Maybe(ディフィニトリー・メイビー)』(1994)
デビューアルバム/最高傑作の一つ

 ノエル・ギャラガーの「デビューアルバムで言いたいことはすべて言った」という言葉の通り、バンドとしての基本的なものは本作に全て詰まっている。キャリアを通じての数々の名曲に、リアムの素晴らしい歌声が乗り、文句なしのアルバムに仕上がっている。初めてオアシスを聞くなら、本作か次に紹介する『モーニング・グローリー』を強くおすすめしたい。

モーニング・グローリー』(1995)
キャリア最大のヒット作/最高傑作の一つ
美メロと名曲のオンパレード

 世界中で爆発的なヒットを飛ばしただけあって、全く捨て曲のない、全曲が名曲といっていい出来。ノエル・ギャラガーの作曲センスが爆発している。このアルバムの何がそんなにすごいかと言えば、一回聞いただけですぐにその良さがわかり、何度聴いても飽きないということ。そして、メロディーが素晴らしくギターリフも格好いいので、日本人の耳にもバッチリ合う。そういうところを含めれば、洋楽を初めて聴く人にもおすすめできる。

ザ・マスタープラン』(1998)
裏ベスト(シングルB面集)
ファン投票とノエルによる選出の名曲の数々

 絶頂期に発売された裏ベストのシングルB面集。裏ベストは熱狂的なファン向けのアルバムという印象もあるが、この作品はいきなり聴いても全く問題ない。キャリア初期の数年に出されたシングルのカップリング曲というだけあって、そのクオリティは非常に高い。A面にしなかったのが勿体無い曲ばかり!そういうわけで、このアルバムは必聴!

Don’t Believe the Truth』(2005)
シンプルなクラシック・ロック
キャリア後期の必聴名盤

 後期のオアシスを知る上では、このアルバムは欠かせない。ノエル・ギャラガー以外のメンバーの作曲面での貢献度が上がり、「全員でアルバムを作る」という姿勢が大きく現れた作品。弟のリアム作素晴らしい曲も聴ける。全体としてはクラシカルなロックに仕上がっており、聴けば聴くほど味わい深くなる名盤。初期のアルバムの次に聴くべきはこれ!

Standing on the Shoulder of Giants』(2000)
美メロのサイケロック、中期の名盤

 キャリア中期の最初のアルバムは、ドラムループ、サンプリングシンセサイザー仕様の独特のサウンドに仕上がっている。いわゆるサイケデリック・ロックサウンドであり、はっきり言って好みが分かれる。しかし、好みが合えばこれほど素晴らしいアルバムは無い。サイケサウンドの陶酔感や浮遊感が好きな方は絶対にハマる。それ抜きでも、メロディーがやはり素晴らしい。必聴!ちなみに、これが気に入ったらラスト・アルバムの『ディグ・アウト・ユア・ソウル』もおすすめ。

ハード&ヘヴィサウンドの大作

Be Here Now』(1997)
素材は良いが音が悪い!

 バンドが一乗りに乗ってた時期、世界を穫るのも時間の問題といった時期に出された作品。当然ながらヒットはしたがアレンジ過剰で音が悪い。加えて大作志向をしすぎて曲も無駄に長い。しかし、元々の楽曲のクオリティは非常に高い。つまりは問題作。しかし、この作品も慣れれば全然楽しめる。はまればむしろ最高傑作。

Heathen Chemistry』(2002)
ヘヴィなギターサウンドにこだわった作品

 キャリア中期のアルバム。他のアルバムと比べるとそれほど目立たないながらも、セルフプロデュースで名曲が多し。他のアルバムと比べてちょっと違った雰囲気を感じられる。

ディグ・アウト・ユア・ソウル』(2008)
ヘヴィ・サイケのラストアルバム

 ラスト・アルバムはヘヴィなサイケ・ロック。打ち込みを多用した楽曲など聴きどころは満載。シングル曲の『ショック・オブ・ザ・ライトニング』はキャリア屈指の名曲。アルバムとしてのまとまりがしっかりあるので、聴いておいて損はない。

ノエル・ギャラガーの声が好き

  • ザ・マスタープラン(ノエルのボーカル曲5つ)
ソロを聞くべし!(下記ノエル・ギャラガーまとめ記事を参照!)

ノエル・ギャラガーまとめ

各アルバム・作品解説
Oasis(オアシス)の経歴・歴史

イントロダクション

90年代~2000年代のイギリスの顔

 90年代から00年代にかけて、イギリスのロック、ポップの中心にいたのがオアシス。曲調はオーソドックスなロックで、特に聞きやすいメロディーが特徴。そのためか、日本でも結構人気がある。そんなオアシスは、デビュー当初は、ブラーと並んでイギリスのブリット・ポップ・ムーブメントの中心的存在として位置づけられていた。

 オアシスのバックグランドを見れば、まずは60年代から70年代にかけての黄金期のロックの影響がある。ビートルズやローリング・ストーンズ、ボブ・ディランあたり。それから、70年代のパンク。セックス・ピストルズ。さらに、彼らのデビュー数年前に登場したストーン・ローゼズ。これらの影響を受けているのが特徴。曲調は特にストーン・ローゼズやピストルズからの影響が大きい印象。もちろん、アルバムごとにそれも違ってくる。

ビートルズ、ストーン・ローゼズ、ピストルズからの影響

 まず、デビュー・アルバム『Definitely Maybe』を聞くと、ストーン・ローゼズのファーストアルバムの影響をモロに受けているのがわかる。オアシスのメンバーがローゼズを好むというのもあるけど、彼らの世代のイギリスのミュージシャンは、もれなくローゼズの影響を受けていると言うのが正しい。それくらい、イギリス国内でのローゼズの存在感は大きい。

  オアシスの中心メンバーはギャラガー兄弟。ボーカルが弟のリアム・ギャラガー、リードギターでソングライティングを行うバンドのリーダーが兄のノエル・ギャラガー。実質的にオアシスを支えているのは兄のノエルなんだけど、初期のオアシスを語る上では弟リアムの存在もかなり大きい。というのも、この頃のリアムの声が素晴らしい。

初期のリアムは天才的シンガー

彼の声質は度々「ジョン・レノンジョン・ライドンの融合」等と表現されてきた。

引用元:リアム・ギャラガー – ライブパフォーマンス – wikipedia

 昔のロックを聞いていないとこの例えはわかりにくいかもしれない。ジョン・レノンはロック史に残る名ボーカリストとしても有名。その声は、鼻づまりが怒鳴ったような声。その一方で、柔らかく優しい声でもある。一方、ジョン・ライドンは声というより歌い方。

 実際のリアムはもっとやわらかい声だけど、確かに影響を感じる。実際、リアム本人は息子に「レノン」と名付けるくらいジョン・レノンが好きだし、兄弟揃ってピストルズが大好き。意識して歌っているところもある。1st収録のRock ‘N’ Roll Starなんかは、ピストルズのHolidays In The Sunからの影響を受けているのがよく分かる。この辺からも、昔のロックから影響を受けたバンドだということがわかる。

1. ビートルズの再来と言われたブリット・ポップ時代

Definitely Maybe(ディフィニトリー・メイビー)』(1994[1st])
最高のデビューアルバム!
★★★最高傑作★★★

 

 オアシスの1stは、彼らが影響を受けたアーティストの色が濃く出ている。ギャラガー兄弟が良く口にするアーティストは、ビートルズ、セックス・ピストルズ、ストーン・ローゼズといったところ。ザ・スミスやザ・フーなんかの名前もよく出てくる。つまり、イギリス出身のバンドからの影響が強く、オーソドックスなロックを好む。このアルバムでは、例えば#1「Rock ‘N’ Roll Star」なんかは、ピストルズの「Holidays In The Sun」にそっくり。ボーカルのノエルの歌い方も、ジョン・ライドンっぽい。音作りの点で言えば、ピストルズに加えてザ・フーにも似ている。パンク的な荒々しいギターも特徴。

 他にも、#5「columbia」は、彼らはもとよりイギリスのアーティストが敬愛してやまないストーン・ローゼズの曲調。リアムの間の抜けたような、放り投げるような歌唱法は、イアン・ブラウンに似てなくもない。一方で、#2「live forever」#10「slide away」のような美しいメロディーラインを持つオーソドックスな曲も書く。ここにあげた4曲はオアシス屈指の名曲。当然、アルバムのクオリティも高い。この他の曲もとにかく聴きやすく、ビッグ・バンドになることを予感させる作品になっている。

 世間的な評価では、今作はキャリアの中でも最高傑作にあげられることもある。その評価は頷けるが、オアシスのアルバムはどれもクオリティが高く、名作揃い。彼らのバックボーンと共に、UKロックを知るのにおすすめのアルバム。

モーニング・グローリー』(1995[2nd])
心地よいサウンドと至福のメロディー!
★★★最高傑作★★★

 

 オアシスのセカンド・アルバムはとにかく売れに売れまくった。イギリス国内だけでも400万枚を超え、これまでに世界で2000万枚以上の売上を記録。アルバムは心地よいメロディーを持った曲が多く、その売上と相まって、「ビートルズの再来」とまで言われた。

 前作との違いは、オリジナリティを確立したところ。前作は音楽性の幅広さがあった反面、影響を受けたアーティストの色が強く出ている曲が多かった。一方、 セカンドでは完全に「オアシスの音」を確立。作品全体の統一感、完成度もより高くなっていて、名実ともにオアシスのベストにあげられる。当時はあまりにクオリティが高く、全曲シングルカットしようかという構想もあったとか。実際にそうであっても疑問はないくらい、個々の曲のクオリティは素晴らしい。初めて聞いて一発でハマる。

 90年代の洋楽アルバムを一つおすすめしてくれと言われれば、『モーニング・グローリー』をあげると思う。より芸術性の高いアルバムを出したアーティスト、技術面で優れたアーティストはたくさんいたし、オアシスよりもアルバムが売れたアーティスト、世界規模で売れたアーティストもたくさんいる。ただ、これだけキャッチーでメロディアス、オーソドックスで大衆性を有したアルバムは同年代で他にはない。もっともっと評価されるべき、素晴らしいアルバム。

  また、音がより大きく、壮大になったのもこのアルバムの特徴。この後、オアシスは音へのこだわりを追求した作品を発表していくことになる。特に、ギターサ ウンドを強調した曲調へと変化していく。初期の柔らかく包み込むような音と美しいメロディー、中期のギターサウンド、その過渡期にあるアルバムと言っても いい。2つの特徴が絶妙なバランスで調合されている。

 洋楽初心者、オアシスを初めて聴く人、ロック初心者、すべてにぜひともおすすめしたい、名盤中の名盤!!

⇒page2「理不尽な酷評を受け続けた中期のオアシス」