小説を書き続けるためには……?

2017年11月8日

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画像:Writing Notes with Grammy by wickenden

もくじ

技術、精神、生活の3点から、長期的に安定して小説を書く!

①小説を書くことを習慣化させる

  • 小説を書くこと、小説について考えることを習慣化する

 

 技術的なコツはいろいろありますが、小説のための文章力を着実に積み重ね、それを維持するためには、習慣化が最も大切だと思います。

 そもそも小説を含めた文章力を鍛えるには、とにかく書くしかありません。そして、ある程度文章力がついたならば、今度はそれを維持することが大切です。より具体的に言うと、

 

  • 自分の文章力を最大限発揮できる状態を、長期間にわたって維持する

 

ということです。個人的な経験則ですが、書く作業を3日以上サボると、文章力は錆びついてしまいます。そこから再び文章力を元に戻すには、サボっただけの時間がかかります

 もちろん、長い期間をかけて身につけた文章力ならば、一定期間以上サボっても核の部分は残っているものです。ただ、そこから好調の状態まで戻すには、数週間、あるいは1ヶ月くらいかかってしまうものです。

 このように考えると、

 

  • 最悪でも文章を書かない(文章について考えない)時間は2日まで

 

にするのがいいです。そうすれば、好調を維持しつつ、そこに新たな技術を積み重ねていくことができます。これが習慣化です。

 

②小説を書いていることを宣言する

  • 小説を書いていることを宣言する。目標に向かって、具体的に何をしているかを宣言する

 

 今度は精神面でのポイントです。ここでは、小説を書く上での覚悟、やる気の継続について考えていきます。

 覚悟と言うと大げさかもしれませんが、プロを目指すにしろ、新人賞を目指すにしろ、趣味で書き続けるにしろ、小説は完成させるまでの時間が非常に長いです。短編でも無い限り、小説というのはそもそも書ききること自体が大きなハードルです。また、高い壁に向かって努力し続けることも、同じく大きなハードルです

 そのハードルを超えるための方法はいろいろあるでしょうが、ここでは周囲の人を利用しましょう。その方法は、

 

  • 周囲に小説を書いていることを宣言し、書かざるを得ない状況を作ってしまう

 

というものです。大げさかもしれませんが、宣言をしたからにはそれを実行する責任が生まれます。また、「見たい」という人も出て来るでしょう。賞に応募することも一緒に宣言すれば、「結果はどうだった」と聞いてくるのが自然です。そうなると、小説を書き切ることはもちろん、小説の質も高くせざるを得ません。中途半端で面白く無い小説は見せられませんし、結果も求められます。

 また、これを高いレベルで実行するには、

 

  • 信頼できる人、目上の人、お世話になった人に宣言する

 

のがおすすめです。なあなあの関係の人に宣言しても、「冗談だよ」と言ってしまえば逃げることができます。単に仲の良い人だと、相手の優しさに甘えてしまうこともあるでしょう。そこで、例えば学生時代の先生、親戚、親、職場の先輩といった人に宣言をしましょう。これだけで、小説を書き切ること、結果を出すことに対して、責務とも言えるものが自分の中に芽生えてきます。こうなれば、最低でも書き切ることは簡単にできるようになるでしょう。

 

 

③保険をかける

  • 生活を安定させてこそ、質の高い小説を書くことができる

 

 芸術家のイメージと言えば、破天荒で向こう見ず、私生活を投げ打ってでも芸術に賭ける、というイメージがあります。それくらい自分を追い込んでこそ、素晴らしい発想が生まれるという意見もあります。僕もかつてはそう思っていました。

 しかし、歴史をよくよく見ると、名を残した芸術家の多くは実家が資産家であったり、パトロンがいたり、良き理解者がいたりします。もっとわかりやすく言えば、私生活を投げ打って芸術ができる環境が整っていたのです。特に金銭面が大きいでしょう。

 もちろん、そうでない人もいます。そのような人は、自己管理がしっかりできて、社会生活と芸術を両立しているものです。事業を起こしていたり、お店を経営していたり、あるいは成功するまではサラリーマンとして働いていたりというものです。

 もちろん、そのどちらにも当てはまらない人もいるでしょう。そのような人は、本物の天才であったか、信じられないほどの強運を持っていたかのどちらかでしょう。しかし、自分もそれに当てはまると考えるのは、確率的に言ってもあまりに危険です。

 

 

 では、そこそこの才能、そこそこの運、そこそこの出自の人間、もっとはっきり言えば凡人がプロを目指すには、どうしたらいいでしょうか。確実な方法はただ一つ、保険をかけることです。

 まずすべきことは、

 

  • 小説以外でも食っていける環境を整え、生活の基板をつくる

 

ことです。

 その上で、例えば毎日の空き時間を利用して、継続して小説の腕を磨いていくのです。また、才能、運、環境に恵まれた人と比べれば、凡人には「時間」が足かせになります。その障害を乗り越えて成功するには、

 

  • いかに効率よく腕を磨くか、いかに効率よく小説を書くかを日々考えていく

 

ことが大切です。

 斬新な発想力を生み出すことや、素晴らしい作品を生み出すことを考えた場合、自分を追い込むことはもちろん大切です。しかし、それも極端になると、プレッシャーに潰されてしまいます。アイディアというものは、考えに考えて生まれるものである一方、リラックスした状態で生まれるものでもあります

 安定した生活をし、万が一の場合にも保険をかけて小説を書いていれば、それはまさにリラックスして小説を書いていることに他なりません。余裕を持って小説に取り組むことで、小説執筆を楽しむこともできるでしょう。

 

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