[誰が悪い?告訴は?どうなる?]日大アメフト事件の経緯と問題点、意見・感想。[日大は最低の対応をした]

2018年5月27日

日大は組織として腐っている!

画像:pixabay

もくじ

事件の経緯
事件の問題点、意見・感想

事件の経緯

[2018.05.06]
日大・関学定期戦での悪質ファウル
[05.09]
関東学生アメリカンフットボール連盟
の対応。
⇒当該選手を追加処分決定まで対外試合禁止、日本大学指導者を厳重注意、連盟理事会内に規律委員会を設置など
  • [05.10]
    日大アメフト部が公式サイトで謝罪文
  • [05.10]
    関学側は文書で厳重抗議
    ⇒[05.15]日大側が回答(監督からの指示は否定「監督の指導と選手の受け取り方への乖離があった」)
[05.17]
関学の記者会見
[05.19]
日大の内田監督が被害者の父親に謝罪。監督辞任を表明。※指示をしたかどうかについては言明せず
⇒[05.21]被害者側が大阪府警へ被害届
[05.22]
悪質プレイを行った選手が記者会見。
参考:日大選手、内田前監督に訴え「指示あったことは出して」
  • 試合前日
    相手QBを1プレー目でつぶせば出してやる(コーチを通じて)
    相手のQBが怪我をして秋の試合に出られなかったら、こっちの得だろう(コーチ)
  • 試合直前
    相手のQBを潰しに行くんで使ってください(選手)」⇒「やらなきゃ意味ないよ(監督)
[05.22]
日大広報部コメント
参考:日大広報部コメント「QBつぶせ」は事実も“誤解”「思い切って当たれ」の意味 監督の指示否定
『つぶせ』というのは本学フットボール部においてゲーム前によく使う言葉で『最初のプレーから思い切って当たれ』という意味」とのコメント
[05.23]
日大記者会見

【選手と監督コーチの意見の食い違い】

参考:日大「言った」「言わない」の醜い水掛け論会見で浮き彫りになった問題点

  • 選手「『QBを1プレー目で潰せば出してやる』と言われた」
    ⇒監督「(私は)指示はしていない」
    ⇒コーチ「『潰せ』とは言ったが、『思い切りやれ』という意味で言った」
  • 選手「『関学との定期戦がなくなってもいい。相手が怪我をして秋の試合に出られなくなったら得だろう』とコーチから言われた」
    ⇒コーチ「言っていない。覚えていない」
  • 選手「監督に『潰しに行くから使ってくれ』と言ったら、『やらなきゃ意味ないよ』と言われた」
    ⇒監督「そんな会話は無かった。言っていないと思う」
  • 選手「『できませんでしたでは済まないぞ、わかっているな』と試合前にコーチに言われた」
    ⇒コーチ「『思い切りやれ』という意味で言った」

 相手への怪我を示唆する言葉については、監督・コーチ共に「言っていない」「覚えていない」と否定。

[05.24]
[05.25]

参考:関学大、日大との定期戦中止を発表…再回答書に「極めて不可解。真実とは認識できない」

  • 日大学長が関学大へ謝罪会見
  • 関学が3度目の記者会見
    ⇒日大からの再回答書に対し「多くの矛盾があり、真実とは到底認識できない」「極めて不自然なものが多く、誠意あるものと考えられない」とコメント。
[05.26]
関東学生連盟、日大の内田前監督を除名処分にする方向へ

参考:【独自】日大・内田正人前監督を除名処分へ

  • 内田前監督⇒除名処分:事実上の永久追放
  • 井上前コーチ⇒資格剥奪:2番目に思い処分

事件の問題点、意見・感想

 今回の事件の問題点を整理しよう。結論方言うと、以下のようになると思っている。

問題点
  1. 悪質プレーそのもの
  2. 選手の責任にした監督・コーチ・日大(アメフト部)
  3. リーグとしての採決の遅さ・甘さ
  4. 日本のスポーツ文化

 ワイドショーやニュースなどで論点になるのは、やはり1と2のところ。悪質プレーそのものが第一に問題なのは明らかだが、そこに監督やコーチからのパワハラともとれる指示があったかないか。このために様々な意見が飛び交う事態となっている。

選手には充分な罰が与えられた。情状酌量の余地あり

 選手に対しては退場処分に加えて、追加処分決定まで対外試合禁止という罰が与えられている。これに加えて被害者側からの被害届がなされている。この結果がどうなるかはわからないが、選手に対しては十分な罰が与えられたと言っていいだろう。当該選手は成人であると言えど、まだ20歳の若者であり、社会に出ていない大学生という身分である。また、組織の中で指示を受けて半ば強制的にラフプレーをしたという可能性も大きい。情状酌量の余地は大きいだろう

監督には「傷害罪の共謀共同正犯」適用の可能性あり

 では、監督やコーチなどへの罰はどうなるか? 監督は自ら辞意を表明したが、ラフプレーに対する明確な指示が合った場合にはそれでは済まされない。法律的に見れば、監督には「傷害罪の共謀共同正犯」が適用される可能性がある(参考: 【日大アメフト部反則問題】被害届と加害選手の記者会見 – アトム市川船橋法律事務所)。

 また、監督からの明確な指示があった場合、これだけでは済まされない状況である。この点が、選手に対する罰との相違点でもある。つまり、社会的地位と権力をもった人間としての責任である。辞任したから責任を取ったと果たして言えるだろうか? 少なくとも、事実を嘘偽り無く証言する責任はあるのではないか? 

日大側は責任を選手に押し付けた

 ここで驚きなのは、日大側が22日に発表したコメントだ。当該選手の証言とこの内容を見れば、明らかに日大側が責任逃れをしていることがわかる。選手への指示を否定し、プレーの責任を全て選手になすりつけようという意図がはっきりと見て取れる。これが、今回の事件の最大の問題点である。

 当該選手の証言には、コーチからの言葉として「相手のQBが怪我をして秋の試合に出られなかったら、こっちの得だろう」というものがある。「つぶせ」ではなく「怪我」とはっきり明言している。この証言が真実であると証明できれば、監督やコーチへの責任を問うことができるだろう。

日大アメフト部のリーグ追放もあってしかるべき

 個人的な見解を述べさせてもらうと、日大アメフト部のリーグ追放もあってしかるべきだと考える。今回の事件はスポーツマンシップの欠如に加えて、チームとしての組織の在り方、選手・コーチからのパワハラ的言動など多くの重大な問題を含んでいる。そして、アメフト界やスポーツ界への影響も大きい。この問題の裏には日本のスポーツ文化の問題も含まれているが、事件を有耶無耶にしてしまえば根本的な問題は解消されないままになる。こういったことを鑑みても、社会的影響の非常に大きい事件である。