NHKスペシャル「攻め抜いて勝つ ~日本代表 “新戦法”への挑戦~」感想

2014年6月8日

日本代表がワールドカップベスト16の壁を破るには!?

ゆだねて束ねる ザッケローニの仕事

世界の壁を破る超攻撃型サッカー

参考:NHKスペシャル|攻め抜いて勝つ~日本代表 “新戦法”への挑戦~

【ザックの攻撃型サッカー】
  • オフェンスラインとディフェンスラインの距離を20mほどに保つ
  • 「3-4-3」のカゴの中で細かいパスを繋いでいく
  • ディフェンダーからでも、一本のパスでフォワードへつながる
  • これまでの日本の「守りのサッカー」ではベスト16が限界
  • 世界でさらに上を目指すための攻撃型サッカー

 

 ザックジャパンは「3-4-3」あるいは「4-2-3-1」のフォーメーションを使っています。ザックはもともと「3-4-3」を好んで使っていたようですが、最近はワントップでディフェンダーを一人多くした「4-2-3-1」を使っているようです。

※参考:ザックジャパンの全試合フォーメーション・メンバーアルベルト・ザッケローニ – Wikipedia

  放送では、「3-4-3」のフォーメーションを紹介しており、攻撃重視のサッカーを目指していることがあげられていました。それは、オフェンスラインとディフェンスラインまでの距離を20mほどに保っていき、「3-4-3」のカゴの中で細かいパスを回していくという戦法です。

 

 

 歴史的に見ても、格上相手に守りのサッカーをしてきた日本代表。前回大会でも、直前に守りのサッカーに変更し、結果を残しました。しかし、ザックは当時の日本代表の試合を見ていて、守りのサッカーには限界があると感じていたそうです。その一方で、懇親的なプレーをする選手に心打たれ、自分の理想とするサッカーが実現できるのではないかと考えていたそうです。

 ザックは、これまで結果を出してきた守りのサッカーを否定はしないものの、世界でさらに上を目指すには、攻撃重視のサッカーを自分たちのものにするしかないと語っていました。結果的に、現在の日本代表は長年の弱点であった得点力不足を克服しました。ここ1年ほどの試合は、負けることもあったものの、見ていて気持ちのいい試合が明らかに増えてきました。しかし、そこに辿り着くまでの間には、紆余曲折があったそうです。

 

 

崩壊状態にあったチームと、欧州遠征での進化

【セルビア戦(2013.10.12)】
  • ディフェンダーの後ろのスペースを狙われる事が多くなった
  • 守りに入ってオフェンスラインとディフェンスラインの距離が40m(本来の倍)に
  • 吉田麻也「ザックの3年半の間でチームが最悪だった時」

 

 当然ですが、攻撃型サッカーは諸刃の剣です。相手はディフェンダーの後ろのスペースを狙ってくるようになり、徐々にチームは本来のフォーメーションを維持できなくなっていきます

 そして、セルビア戦の試合後のミーティングで、オフェンス陣とディフェンス陣の意見が対立しました。

 

【セルビア戦後のミーティング】
  • ディフェンス陣「守りたい」
  • オフェンス陣「相手以上に点を取ればいい」

 

 ミーティングにて意見が真っ二つに分かれてしまい、チームは最悪の状態になっていました。個の力ではまだまだ世界の強豪に劣る日本は、無理をしてでも攻撃型のサッカーに慣れないと、これまで以上の結果は出せません。選手もみな、それを理解しています。しかし、試合であまりに失点が増えてしまうと、どうしても弱気になり、守りに入ってしまうものです。

 

 

 この窮地を救ったのは、ベテランで経験豊富な遠藤選手の一言でした。

 

  • 遠藤「4年前の思いはしたくない。もっと上を目指す」
  • 長友「日本は守り勝つチームじゃない。守りに入ったら上に行けない」

 

 前回大会、PK戦まで行って紙一重でベスト8を逃した日本代表。その経験を知る遠藤選手の言葉は、他の選手を納得させるものでした。また、それに続いて長友選手も、チームを鼓舞するように遠藤選手の意見に賛同します。

 

吹っ切れた日本代表と欧州遠征でのオランダ戦

【欧州遠征のオランダ戦(2013.11.16)】
  • 試合は2点先取される展開
  • 吉田麻也「とりあえずプレスで行く」「積極的に攻めていき、そこで出た問題を一つ一つ修正していけばいい」
  • 本田が密かに練習していた右足でゴール(ベルギー戦)

 

 この試合はターニングポイントだったようです。先制される苦しい展開でしたが、そこでこれまでと同じく守りに入るのではなく、さらに思い切ってプレスをかけていき、どんどん攻めていきました。特に、ディフェンスの中心である吉田麻也選手のコメントが印象的でした。

 結果、この試合では2点差を追いつき、格上相手に攻めるサッカーでドローということで、大きな結果を手にしました。

 

 

 サッカーの戦術には疎いですが、なかなか本格的な番組で、ここ数ヶ月で妙に得点力の上がった理由がわかりました。個人的には、このような攻めるサッカーをずっと待っていました。失点のリスクはあるものの、上手くハマれば世界のトップチームを破り、ベスト8、ベスト4といったところまで見えてくると思います。ワールドカップ本戦が楽しみです。

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