アスリートの魂「最強の補欠になる 川崎宗則」の感想

2014年4月13日

勝負の3年目、川崎宗則選手を追ったアスリートの魂

逆境を笑え 野球小僧の壁に立ち向かう方法

 もくじ

最強の控えを目指して

招待選手でのスタート

 NHKの人気スポーツドキュメント番組「アスリートの魂」にて、川崎宗則選手の特集が放送されていました。

昨年は、所属するブルージェイズでメジャーとマイナーを行き来し
シーズン終了後に解雇。その後再び契約したが、
キャンプにはマイナーからの招待選手として参加することになった。
川﨑選手が今シーズン掲げた目標は“最強の補欠”になること。

引用元:“最強の補欠”になる ブルージェイズ 川崎宗則

 今年のテーマは最強の補欠になること。
 2年目のブルージェイズではチームのムードメーカとして人気選手になっていた川崎選手。流れを変える代打での起用、試合後半での守備固めなど、100試合近くに出場しました。打率は低いものの、ここぞという時でヒットを放ち、数字以上にチームに貢献していました。

 しかしそこは実力主義のメジャーの世界。人気選手であっても、今年のキャンプはマイナー契約の招待選手からのスタートでした。

【招待選手について】

  • メジャー・キャンプに参加できる資格を有する選手は、各チームの40人枠に入っていなければならない。
  • メジャー・キャンプは、40人枠に入った選手たちがシーズン開幕を迎える選手登録枠の25人を争う場
  • オープン戦開始当初は40人枠の選手だけでは足りず、どうしても補充選手が必要になってくる。その役目を果たしているのが招待選手
  • 開幕メジャー入りできなかった招待選手たちを傘下のマイナーリーグに置くことで(中略)、シーズン中の不測の事態にも対応でき、大幅な戦力ダウンを免れることもできる
  • 彼らがシーズン途中昇格した際はメジャー年俸も日割り計算になり割安になる場合もある

引用元:MLBと日本で異なるキャンプ事情。「招待選手」という一挙三得制度。(1/3) – Number Web : ナンバー

 つまり、招待選手というのは、マイナー契約で年俸を抑えつつ、オープン戦を成立させ、不足の事態には補充要員となる選手たちとなります。

【40人枠について】

  • 25人枠とは、公式戦に出場できる25人の選手枠
  • 40人枠とは、メジャー各球団が支配下に置く40人の選手枠

引用元:ロースター (MLB) – Wikipedia

 25人枠に入ればメジャーでスタメンかベンチ入り、40人枠に入ればメジャー契約となります。ここから漏れるとマイナー契約となるわけです。したがって、40人枠以外でオープン戦に参加した招待選手は、当然ながらメジャー昇格の保証はありません。キャンプでいかにアピールするかが重要になります。そこで川崎選手が考えた作戦が、複数ポジションを担当する方法です。

内野3ポジションと外野に加えて、万が一を想定し捕手と投手もこなす

  • 川崎は、毎試合、外野手用と内野手用の両方のグローブを携えてベンチに入っている。
  • 万が一に備えて、キャッチャーミットも持っているし、延長戦で野手がマウンドに借り出される万一のケースに備えて、ピッチングの練習もしている

引用元:ブルージェイズのムネリン “4刀流”で開幕狙う | THE PAGE(ザ・ページ)

 今季は本職のショートに加えて、サードを第二のポジションとしています。さらに今年はセカンドと外野の練習も積極的に行うということで、とにかく出場機会を得ようと考えているようです。放送内でも、毎試合内野用・外野用のグラブを用意し、練習でも内外野あらゆるポジションでノックを受けていました。

 

 

ストレートへの対応

 一方バッティングに関しては、メジャーの速球への対応が課題となっていました。この2年間でも、どうしても速球に振り遅れてしまい、力負けしてしまう場面が多かったようです。

 そんな中、コーチの助言により、バッティングの際に体の軸をなるべく真っ直ぐにするという、バッティングの矯正を行っていました。もともと振り子打法の川崎選手は、上半身が前に突っ込むフォームでした。そこを我慢して、軸を安定させ、ストレートにも負けない力強さをつけようというものです。

 放送の中では、コーチが「お腹をのけぞるように」とアドバイスをしていました。インパクトの瞬間に状態を背中側にそらすようなイメージをすると、前に突っ込み気味だったフォームが改善されるというわけです。

メジャーにこだわる理由

 川崎選手がメジャーにこだわる理由は、魅力的な選手の存在です。放送の中では、チームメイトで2012年にサイヤング賞に輝いたディッキー選手の話が出てきました。素晴らしい選手たちへのあこがれ、共にプレイする喜び、そして野球を楽しみたいという気持ちが、最も大きいそうです。また、とにかく野球がうまくなりたいという気持ちが強く、放送の中では「ティッシュ1枚分でもいいから上手くなりたい」と語っていました。

 プライベートでは2013年8月に長男が誕生し、子どもの将来を考えて日本へ帰国することも考えたそうですが、まだまだアメリカでプレイすることに決めたようです。

 2014年シーズンはマイナーでのスタートとなりましたが、チームに穴が開いたら昇格する可能性は高いです。世界で通用するムードメーカーの川崎選手が、昨年のようにチームを盛り上げる姿を早く見たいものです。

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