『ミスター・ロボット』シーズン1エピソード3,4のレビュー!

2015年11月13日

イービルコープとエフソサイエティの争いに飲み込まれていくエリオット。
家族や友人、同僚を巻き込みながら、プロジェクトはどんどん進む……。

前回までのあらすじ
 ひょんなことからハッカー集団「エフソサイエティ」と出会ったエリオット。国や社会を動かしかねないほどの巨大プロジェクトを目の当たりにし、エリオットは激しく動揺する。
 そんな彼を他所に、目的のためなら手段を選ばないエフソサイエティは、世界を巻き込んでプロジェクトを進めていく。犯罪の片棒を担ぐことを拒否し、エリオットは集団から離脱した。しかし、一度結んだ約束を破棄したエリオットに、エフソサイエティは大胆な報復をする。怪我を負ったエリオットは、病院のベッドで目を覚ました……。

ミスター・ロボット シーズン1 エピソード3 「デバック」のレビュー

さよならエフソサイエティ?

 「契約とは神聖なものである」

 約束を破ったエリオットは、ミスターロボットに崖から突き落とされた。病院のベッドで目を覚ました彼の前には、恋人であり、麻薬を調達してくれるシェイラ、彼のメンタルケアを行う医師クリスタがいた。エリオットがモルヒネを時折摂取していると知ったクリスタは、彼が薬物中毒ではないかと疑う。そして、退院の条件として薬物検査を要求した。エリオットは従い、検査の後で病院のネットワークにハッキング、結果を書き換えて、病院を出た。

 自宅にはエフソサイエティの一人ダーリーンがいたが、エリオットはすぐに追い出した。そのまま会社へ向かうと、今度はミスター・ロボットが。彼とも話をつけ、エリオットは騒動から完全に開放されたかに見えた。

望んでいた普通の生活。逃れられない運命。

 これまではみ出し者だったエリオットも、思わぬ騒動に巻き込まれ、「普通」であることの素晴らしさに気がつく。彼は勤め先の社長ギデオンからの夕食会の誘いを承諾し、シェイラに告白をする。そこで彼は、シェイラもまた、普通を求めてるのにあえてはみ出し者になっていたことを知る。

 恋人同士となって夕食会に参加したエリオットとシェイラ。普通でいることの楽しさを実感し、これからの生活に希望を見出したかに見えた。しかし、テレビから流れた臨時ニュースが、淡い期待を打ち砕く。

 ニュースの内容は、イービルコープの元CEOで、エフソサイエティが罠にかけたコルビーについて。彼は、かつて起こった有害廃棄物問題の隠蔽に関わっていたというもの。それは、エリオットの父が白血病になった原因だった。問題を知りながら、改善のための費用より、訴訟の方が安く済む、といった身勝手なものだった。

 ニュースを見るなり、エリオットは外に飛び出し、何処かへと向かった。一緒に夕食会に参加していたアンジェラは、ギデオン、恋人のオリー、そしてシェイラにすべてのことを話し始めた。

問題は広がりを見せ……エリオットは決断する。

 エリオットにとって、もはやエフソサイエティの問題は、自分一人の問題ではなくなった。そんな中、アンジェラと恋人のオリーは、自宅のパソコンを乗っ取られ、脅迫を受ける。犯人の要求は、アンジェラとエリオットの勤める会社「オールセーフ」のパソコンに、不正なプログラムをインストールすること。

 一方、エリオットは、エフソサイエティのアジトへと向かい、すぐさまパソコンを立ち上げた。画面には、彼の考えた「作戦」が映しだされた。

感想

 3話はとにかく……「この先物語がどう転ぶかわかんないけど、エリオットとシェイラ、幸せになって!」って感じ 笑。1話では、仕事でも家でもパソコンの根暗のエリオットが、ハッカー集団との出会いでちょっとした夢を見る。「やった、俺も世界を変えられる!」みたいな。でも、一歩足を踏み込んだらとんでもない奴らで、エリオットは怖気づく。そこに、シェイラがきっかけで「やっぱ止めた! リスクは背負いたくない」ってのが2話。

 そんで、3話目で、「普通って素晴らしくね!?」ってなる。友人と慣れ合って、恋人とじゃれあって、流行を追いかけて、みんなと同じことして……それってやっぱ幸せだし落ち着くな、って。でも、そうそう上手くはいかない。結局、危険な世界に足を踏み入れる。

 これは何か、よくあるパターンな気がする。道を外れた奴が夢に希望を抱いて、でも挫折して。やっぱり普通に生きようと思ったけど、それもなかなか難しいことに気がつく。仕方ないから、最後はリスク背負って勝負するしか無い、って。多かれ少なかれ共感できるから、良いと思う。

 あと、3話まで見れば、見ている人とエリオットの距離がめっちゃ縮むし、ドラマにのめり込んじゃうと思う。とにかく3話は、不器用で、無感情で、自分を表現するのが苦手だけど、なんとか社交的に振る舞って、「普通」になろうとする。そこにシェイラも加わって、2人でいい感じになって。この辺が一番面白い。

 

 

 

ミスター・ロボット シーズン1 エピソード4 「デーモン」のレビュー

前途多難

 エリオットはエフソサイエティのアジトにて、自ら考えだした計画を伝える。データ保管施設「スティール・マウンテン」、その温度調節システムに接続して、データを破壊するというものだ。データを保管する機械は高温に弱いという点に着目したもの。そのためには、施設に侵入して、システムを操作する基盤の設置が必要だった。

 メンバーは計画のための準備を始めたが、問題が発生。セキュリティ強化のため、データ保管施設が複数増設されるというものだ。増設の期日は目前。その前に、元となるニューヨークのデータを破壊しなければならない。

 不安を感じるメンバーをよそに、エリオットはデータセンターへと向かう。しかし、その途中、エリオットはモルヒネの禁断症状に襲われ、まともに動けなくなる。ほとんどヤク中のエリオットに対し、メンバーの一人ロメロは、計画から外れるよう要求する。前途多難の状況の中、時間は刻一刻と迫る。

アンジェラ、シェイラ、ダーリーン……3人の女。

 エリオットの帰りを待つシェイラとアンジェラ。自然と2人は、接する機会が増えてくる。そんな中、シェイラが少しおかしな行動を見せる。アンジェラにドラッグを勧め、飲み屋に連れ出し、キスをし……。心の底では「普通」を求めていたかに見えたシェイラだが、その本性が一体どれなのか、わからなくなってくる。

 一方、ダーリーンは計画に協力する重要人物「ダーク・アーミー」を探す。1日かけて、ようやく彼に通じる人物シスコに会うことができた。

 エリオットはというと、禁断症状からくる幻覚に苦しめられていた。夜通しのたうち回った後で、ようやく目を覚ました。エリオットに不信感を抱いていたロメロだが、彼が調達した薬を抜くためのドリンクによって、エリオットは快方へと向かう。

感想

 前半はエリオットの幻覚症状がメイン。支離滅裂な描写が続いて、ちょっとダルい。ヤク中にピストルで撃たれたり、過去を振り返ったり、エリオットが飼っている魚をアンジェラが食べちゃったり、イービルコープの奴が出てきて象徴的なセリフを吐いたり。まあ、これまでの話を振り返るっていう感じ。

 全体として、話はあまり進まない。計画に向けての準備を進めるといった回。後々になって、伏線になってくるものもこの回に入ってそう。そう考えると重要。

 また、登場人物に一歩深く突っ込む回でもある。特に、シェイラとアンジェラの新しい一面、ダーリーンの輪郭がはっきりしてくるところ。それから、エリオットとロメロの絡みも。エリオットの友人たちより、エフソサイエティのメンバーの方が実はまともで常識人なんじゃないか? なんて思えてくる。ダーリーンなんかは最後の最後できちんとしたところを見せてくれそう。今後も気になる。

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