株価急騰?ムーミンテーマパークのフィンテックグローバル(株)の事業内容は?


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もくじ

  • メッツァ(metsa)事業の計画・運営/フィンテックグローバル株式会社の詳細
    • フィンテックグローバル株式会社とは?
      社長の玉井信光の経歴などは?
    • ムーミンのテーマパーク事業のきっかけ
    • フィンテックグローバルの事業内容の詳細
    • フィンテックグローバル社長玉井信光氏が語る、テーマパークへの思い
    • ムーミンテーマパーク事業「メッツァ(metsa)」の道のり

メッツァ(metsa)事業の計画・運営
フィンテックグローバル株式会社の詳細

 ムーミンテーマパークを開園することで知名度が上昇中のフィンテックグローバル株式会社。東証マザーズに上場しているということもあり、その株価の動向に注目も集まる。

 まずはムーミンテーマパークについて詳細をざっと見てみる。

 通称ムーミンテーマパークは正式には「メッツァ(metsa)」という名前で、入場無料の「メッツァビレッジ」(2018年秋開業)とムーミンの世界を再現した「ムーミンバレーパーク」(2019年春オープン)を含む施設となります。また、それらの事業を指す言葉としても使用されています。場所は埼玉県飯能市にある宮沢湖畔、ムーミンをテーマにした、世界初の総合型施設となります。池袋から車or電車・バスで共に1時間ほど。西武鉄道のバックアップも受けるので、アクセス面は今後整備されていきます。

 全面オープンは2019年春、施設の一部は2018年秋に開業と言うことで、2017年10月現在ではあと1年に迫っている。続々と関連ニュースが流れる中で、株価の動きもせわしなくなっている。

 ところで、このフィンテックグローバル株式会社は、どういった事業をしている会社なのか? 名前からすると話題の「フィンテック」関連銘柄、つまりは金融系の事業かと思うが、近からず遠からず。主な事業は「投資事業」である。では、この投資事業とムーミンテーマパーク事業がどのようにつながっていくのか?その辺を詳しく見ていきたい。

フィンテックグローバル株式会社とは?
社長の玉井信光の経歴などは?

  • 会社名:フィンテック グローバル株式会社
  • 所在地:東京都港区虎ノ門4-1-28虎ノ門タワーズオフィス19階
  • 設立年:1994年
  • 代表取締役社長:玉井信光
  • 資本金:約45億円(2017年現在)
  • 上場:2005年6月(東証マザーズ)
  • 主な事業内容:投資事業、不動産事業、メッツァ事業

 フィンテックグローバルは、いわゆる投資会社です。投資会社と言えば、例えばベンチャー企業を投資によって支援し、成長したところで利益を得るというものが知られています。この会社では、主に成長企業に投資をして支援する他、事業再生のための支援も行っています。

 これらの事業の中で、地方の企業支援と言う形で、地方創生に携わって来た実績があります。メッツァ事業においては、埼玉県飯能市と提携し、西武鉄道のバックアップを受けて地方創生をテーマに掲げています。

 社長の玉井信光について見ていくと、1963年生まれの広島県出身。明治大学商学部を卒業し、1986年に金融・リースの大手オリックスへ入社。そこで現在の会社の主力事業のノウハウを学ぶ。その後、1989年に上司と一緒に独立を果たし、「取締役主任」という、管理職と現場を兼任する貴重な経験を積む。その後、1994年にフィンテックグローバルを設立し、ついに自身が取締役社長となる。2005年には東証マザーズへの上場も果たします。2017年現在でまだ50代前半という、いわば若手の社長です。

参考サイト:

ムーミンのテーマパーク事業のきっかけ

 ムーミンのテーマパークの計画は、フィンランドの投資会社から提携先を探すよう頼まれたのがきっかけだそう。その際に中々提携先が決まらず、こそれならばうちの会社でやろうというのが始まり。それが2013年のこと。その際フィンランドの企業「Puuha International Oy」と、ムーミンのテーマパーク設立を目的とした合弁会社「株式会社ムーミン物語」を設立。加えて、同じくフィンランドのムーミン関連の全著作権を保有する会社との間で、ムーミンのテーマパークに関する日本での独占ライセンス契約を結びます。

参考サイト:

フィンテックグローバルの事業内容の詳細

  投資事業について詳しく見ていきましょう。具体的には、投資銀行業務、資金調達、財務面でのアドバイザリー業務、M&A、資産運用などを幅広く行っているようです。中でも特徴的なのは、一般の銀行業務と投融銀行業務のうち、ストラクチャードファイナンス業務、アセットファイナンス、企業投資(出資・融資)に特化し、顧客のニーズに合わせた投資や支援を行っているという点です。

【ストラクチャードファイナンス】
企業が保有する資産(不動産、債権、知的財産権など)の担保価値(資産が生み出す利益)を利用した資金調達方法。資産を証券化することでの資金調達方法。企業が資金を調達する方法として、一般的なのは銀行からの借り入れです。しかし、その場合は担保が必要で金利も高い。一方、ストラクチャードファイナンスでは、その性質上、不特定多数の人かた多くの資金調達が可能となる。

【アセットファイナンス】
ストラクチャードファイナンスの一部であり、企業の資産の中でも、資産が今後生み出す利益に注目し、資金を調達する。

【企業投資】
資金調達が必要な企業に対し、さまざまな方法で資金を援助すること。出資と融資があり、出資は成長を前提としたもので、株式購入がわかりやすい。株価の上昇と配当金によって、出資者は利益を得られる。一方、融資は返済を前提としたもの。出資者は利息によって利益を得られる。

参考サイト:

フィンテックグローバル社長玉井信光氏が語る、テーマパークへの思い

「フィンテック グローバル×モーニングスター 特別対談」(2016年12月)より

■メッツァ事業について

 昨年の6月にメッツァ事業、飯能市の宮沢湖近隣で開発すると発表してから一年半、残念ながら開園を延期すると発表させていただきました。私たちからすると、非常に中身の濃い、非常に良い場所を選定したと思っています。その中で、開発工事を本国フィンランドと協議して進める中で、非常に良い物をつくっていけるという判断のもと、どんどん開発の中身を詰めていったんですね。その結果、非常に自身のあるパークができるであろうという計画が、基本設計まで終了しましたので、前回の発表に至った。結果論で言うと、大規模な開発になったが故に、開園時期は遅れると。簡単に言うと、工事に時間がかかるというのが原因ですね。

■御社の強みである手触り感をつくることによって、より良い物をということになり、自然と遅れが出てしまうと言う感じ?

 すでにフィンテックとしては単体で動いているわけでなく、地元の地方創生に対する協定を結んでいる飯能市はもちろん、飯能市の住民、商工会の方、金融の方、すでに多くのステークホルダーの方が携わって、わがことのように考えて下さっている。フィンランド本国のムーミンキャラクターズのライセンサーの方も楽しみにしている。いろんな方がいろんな思いをもってプロジェクトに参加してくださっている。非常に中身が濃いんです。これは良い物ができると思うんですね。

■世界初ですよね?

 ムーミンワールドはですね、言葉はちょっと悪いですけど、簡単なムーミン屋敷があったり、着ぐるみが動いているっていう場所はあるんですね。しかし、アトラクションを備えたかなり大規模な開発を伴うってものは、日本が初めてですね。

■最終的には2019年完成。東京オリンピック委は充分間に合います。オリンピックに来られる方も、結構期待できますね?

 特に、併設しますメッツァビレッジは、北欧の感覚を体感していただける場所で、北欧の方が来るといいですね。特にフィンランド中心として、スカンジナビアの方とかですね、いろいろ交流があるといいと思いますね。

■メッツァ事業について、様々な問い合わせがきますけど、何か社長としてここでお話すべきことは何か?

 特に株主の方に関して申し上げると、フィンテックがどういう形でこの事業に関わっていくかがわかりにくいと。先般発表させていただいた総事業費で言うと、150億程度ということを発表したわけです。それですと、フィンテック単体で150億やるのかと、心配の声も聞かれますので、お話ししたいと思います。

 フィンテックの役回りは2つありまして、これだけ大きな開発域になる。入口からムーミンバレーパークが存在する奥のところまで、約1.3キロある。1.3キロの道にですね、砂利道しかないんです。ここに水道設備とか電気設備を埋蔵していかなければならない。インフラの設備から入ってくるとですね、かなりの開発公費なんですね。それをフィンテックとしては、ディベロッパーとして、ファイナンス的な面を含めて、この地域を開発していくと、いうのがまず一番大きな役割だと思います。

 企業投資と言う意味では、このムーミンバレーパークを運営する会社。これは「ムーミン物語」というフィンランドの会社とのジョイントベンチャーで作った会社で運営する。オペレーターとして入って来る。そこの現状で言うと、75%の株を保有している。この現状においてはムーミン物語っていうのはですね、将来上場するとか、そういう予定は具体的には立っておりませんが、おそらく、開園して非常に多くの人たちが来ていただくっていうことになれば、企業価値も上がると見ていますので、フィンテックとしては得意のアセット投資、不動産の開発、企業投資、両方やっているので、その面で貢献できるのではないかと

■長期でコミットしていくのは、御社が得意とすること。地域の飯能市への地域貢献も考えられますね?

 まさにそれが狙いで、例えば地域創生で簡単なことを言うと、メッツァビレッジのマーケットがあるんですけど、ここは非常にたくさんのチームを作ろうとしている。チームと言うのは地元チーム。一つの例としては、フィンランドの地元の企業があって、物を作る企業がある。ところが、日本人、あるいはアジアのマーケットへ輸出して売ってもらいたいが、自分たちで出していくというリスクは負えない。

 そういう時に、例えば飯能の、あるいは旧入間郡の奥武蔵のチーム、例えば奥様でも学生デモ、10人ぐらいのチームで「私たちが売りたい」となれば、そこのチームができる。ここのマーケットで5坪くらいの小さな店を作る。そういうのを50チームくらい創ると言うのが、我々の今の目的。そうすると、賃料を定額で取るというつもりもなく、リスクをできるだけ小さくして、利益が出たら賃料もいただくと言う、デベロッパーとしての大家業をやっていく、地方創生をしていくと。そういうことを考えているんですね。

 ムーミンバレーパークの方も、多くの資金がこっちにかかるんですけど、ここもまさに、元々私が飯能やいろんな地方でお話しさせていただいているように、中央のお金を使って、ものを作って、利益をあげると、中央がお金を取ってしまう。そうなると、地方に残すべき外貨が流出してしまう。それはいかんということで、証券化手法を使って、地域の市民ファンドをレイズして、お金が地域に還元できると言うものをつくってきている。それと同じような発想で、こちらの方もフィンテックらしいノウハウの提供をして、地元に資金が流れるようなことをしたい。

■これだけ大きい物があると、地域ネットワークがあるので、それぞれの地方で地域創生が課題になっている。ある意味一つの試金石となって、さらにいろんな地方でやるという可能性は出てきますね。

そういうチャンスをいただければありがたい。

■メッツァ事業、どのような形で御社に利益が上がってくるのか?

 デベロッパーとして事業に関わっているので、出来上がったものに関しては、運営をしたり、他社に賃貸したり、まさにデベロッパーとして収益を上げていくのが一番大きい。ただ、当然今取得している土地に対して、例えば開発計画の一番上のものに、一つずつの建物に設計を施していく必要がある。先ほど申し上げたインフラの埋設工事についても、開発の申請書類は膨大になる。莫大な作業コストとすでに入っている。その代り、私共のバランスシートに乗っている不動産の価値と言うのは、取得費用は6億超ですけども、当然価値もどんどん高まっている。出来上がった時には収益を生む物件になっていたり、たくさんのお客様が出入りする場所にもなる。不動産の価値も上がる。ここが大きな当社の収益の源泉になるというのは間違いない。こういうことが一番大きい、デベロッパー収益。

 あとは、ムーミン物語が非常に多くのお客様を呼んで、上手くいけばそれを海外へモデルとして出すと言うこともできれば、企業投資としても非常におもしろい。これもあればいいなと思っている。

■投資家・株主へのメッセージ

 ムーミンのテーマパーク事業に関しても、一番最初の話があって3年。立川市に関する入札に失敗したり、飯能に展開して再スタートしたり、なかなか難しい事案を力の限りやっている。その分、上手くいかなかったということもある。これは、ご容赦していただいて、何とか温かい目で当社の成長を見ていただければと心から思います。

 幸いにして、今期は大口の投資のエグジットがございます。これで、もたもたしている私たちの営業基盤を埋めることはできる。ここ数年、いくつかの投資エグジットが予定されています。この、比較的投資に対する余裕があるうちに、何としても、かつてのフィンテックのように、アセット投資に関する営業基盤を完全に復活させることをやる。合わせて、ムーミンのような、新プロジェクトも推進していく。こういうことを頑張っていきたい。どうぞみなさん、短期的なものでなく、長い目で見ていただければと思います。

参考サイト:

ムーミンテーマパーク事業「メッツァ(metsa)」の道のり

■2013年
【11月】

  • フィンランドの投資会社「Puuha International Oy」と共に株式会社ムーミン物語設立。
    ムーミンをテーマにしたテーマパークの設立を目的とする。
  • ムーミン関連の著作権・商標権を有する「Oy Moomin Characters Ltd」との間で、ムーミンテーマ  パークに関する日本での独占ライセンス契約を結ぶ

■2015年
【5月】

  • (株)ムーミン物語を連結子会社に

【6月】

  • ムーミンテーマパーク「メッツァ(metsa)」の開設を決定。
  • 西武鉄道(株)との間で、飯能市の宮沢湖畔の不動産売買契約を結ぶ。
  • 飯能市との間で、「地方創生に関する基本協定」を締結。ムーミンテーマパーク及び、飯能市の観光振興・地方創生において連携・協力することに。

■2016年
【4月】

【12月】

■2017年
【7月】

  • 「メッツァ(metsa)」着工。

【9月】

■2018年
【春】

  • 「メッツァビレッジ」開業(予定)

■2019年
【秋】

  • 「ムーミンバレーパーク」グランドオープン(予定)

参考:メッツァ開業に向けたこれまでの取り組み – FGI