なぜ埼玉県飯能市?ムーミンテーマパーク誘致・着工・開業まで

【フィンランドのムーミンワールドの様子】

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埼玉県飯能市のムーミンテーマパック「メッツァ(metsä)」の詳細については、こちらの記事をどうぞ。

トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園の存在

 埼玉県飯能市には、ムーミンゆかりの「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」が存在する。1997年開園のこの公園は、当初はムーミンや母国フィンランドの世界観に影響を受けつくられたものでした。その後、その立地や周辺の雰囲気などがムーミンの世界観に似ている話題となり、自治体の方でもムーミンとのつながりを意識し始めます。

あけぼの子どもの森公園 あけぼの子どもの森公園 / wkc.1 (Alex)

あけぼの子どもの森公園 by wkc.1 (Alex)
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2013年に日本でムーミンテーマパーク開園の話が持ち上がる

 この話は、まず日本のフィンテックグローバル社という投資会社が、フィンランドの企業からムーミンのテーマパークの計画に関して、提携先を探すよう依頼されたのが始まり。提携先がなかなか見つからない中で、「じゃあうちでやっちゃおう」と、フィンテックグローバル社自らが名乗り出る。フィンランドの企業とテーマパーク設立のための会社を設立、パークに関する日本でのライセンス取得など、着々と準備を始めていきます。

候補地選びが難航。飯能市の積極的な誘致活動

 候補地としてはまず、都内と言うところは決定していた模様。一度立川に決まりかけるものの、自治体との折り合いがつかず断念。その後、台場や豊洲などのすでにテーマパークがある場所で検討を始めていきます。都心での開園となる場合、小規模な施設を計画していたそうです。

 都心型ならば3000坪(1万㎡)、これは縦横100m、学校のグランドくらいの大きさと考えればいいでしょうか。それくらいの小規模パークを予定していた。しかし、ムーミンの世界観を表現するには森や湖などの自然が無いとダメとなった。

 そんな中、手を挙げたのが埼玉県飯能市。あけぼの子どもの森公園の存在もさることながら、自治体の中で自然と共存した街づくりをテーマに掲げていて、テーマパークのイメージと合致。熱心な誘致活動の結果、宮沢湖畔を予定地にして、パーク建設が決定する。当初の予定では2015年開園だったが、大規模な土地の開発などが必要となり、最終的には2019年で全面オープンとなる。

【本場のフィンランドムーミンワールド スナフキン】

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 なるほど!スナフキンはこうなるのか! 笑

テーマパークは「メッツァビレッジ」と「ムーミンバレーパーク」の2エリア

 テーマパーク事業の中心にあるフィンテックグローバル社は、2015年に西武鉄道から宮沢湖畔の土地を購入。その広さは、合計で約24万㎡、実に東京ドーム4個分に匹敵する広大な土地となった。その後、2017年7月に着工、2018年秋に一部開業、2019年に全面オープンということになった。

 2017年10月現在で、通称ムーミンテーマパークの全貌は徐々に明らかになってきている。正式名称は「メッツァ(metsä)」となり(フィンランド語で「森」の意)、テーマパークは入場無料の「メッツァビレッジ」(2018年秋開業)とムーミンエリア「ムーミンバレーパーク」(2019年春オープン)の2エリアに分かれる。

【メッツァ予定地とエリア紹介】

 メッツァビレッジは北欧の生活や文化を体験できる場所であり、レストラン、マーケット、ワークショップなどがある。さらに目玉は、フィンランド発祥のサウナを全室完備した宿泊施設と、屋内の宿泊施設が完備された手軽にキャンプを楽しめるグランピングエリア。

 一方、ムーミンバレーパークはその名の通り「ムーミン谷」をイメージした世界。「ムーミン屋敷」をはじめ、「エンマの劇場」「海のオーケストラ号(シアター)」「天文台」なども建設予定。ムーミンの世界をいろいろな形で体験できる施設となりそう。

【本場のフィンランドムーミンワールド ムーミンの後ろ姿】

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ムーミン大人気! 背中がおっさんみたいでよろしい 笑

課題はアクセス面。西武鉄道がバックアップ

  • 最寄り駅:西武池袋線飯能駅
  • アクセス
    ①電車・バス
    西武池袋線「特急レッドアロー号」で飯能駅まで40分。飯能駅~宮沢湖までバス10分。
    ※西部鉄道がシャトルバスを運行予定
    ②自動車
    池袋より関越自動車道・圏央道経由で1時間ほど(約60km)。
    (圏央道・狭山日高IC下車、秩父・飯能方面へ約6km)

引用元:ムーミンのテーマパーク「メッツァ(metsä)」2019年春全面オープン! – ノベルユウ

 飯能駅は結構遠い。ただ、池袋駅から電車・バスor自動車で共に1時間ほど。一日中遊べて宿泊もできることを考えれば、それほど無理な移動時間でもない。

 加えて、もともとパーク予定地は西武鉄道が開発を行っていた地域であり、ムーミンパテーマパークにあたっても、全面的にバックアップすることになっている。シャトルバスの運行のほか、駅の改装、ムーミン電車の運行など、様々な面で盛り上げようとしているようなので、成功を祈る!

 飯能市の本気度が覗える

 飯能市はムーミンテーマパークの開園が決定してから、様々な面で町おこしを始めている。例えば、有名なのはふるさと納税「ムーミン基金」を設けたこと。限定のキャラクターグッズを返納品としてもらえるなど、ファンにとっては非常にうれしい内容となっている。

 さらに、この「ムーミン基金」の総額が、2017年9月に2億円を超え、ムーミンテーマパークの「メッツァ」事業へ投入することを表明。ふるさと納税を利用して、税制面からバックアップすると言うことで、自治体をあげて応援する体制を整えています。