『マトリックス』のレビューと、サレンダー、バニシング・ポイント

2017年10月24日

“Free your mind” “There is no spoon”

 

「難しいこと抜きで、とりあえず楽しもうよ!」って映画

仮想現実の中で生きる人類

映画の歴史を特集していた番組で、マトリックスが紹介されていて、「そういや超有名なのに見たこと無いなあ」と思ってた。そんでTSUTAYA行ってDVDを借りてきた。夜中に頭ぼーっとしながら見たけど、すぐに目が覚めて、気がつけば映画の世界に入り込んで大興奮。

この映画の公開当時の売りはその革新的な映像。あとは、ITの知識を取り入れたことかな? 公開は1999年。当時はまだパソコンが一人一台どころか、家に一台あるかどうかって時。その時にプログラマやらハッキングやらAIの言葉が登場するのは真新しい感じがする。しかも、作中で描かれる未来の世界は、人類がAIに支配されている。

この設定はターミネーターなんかと一緒だけど、あっちはあくまで「機械が人類を支配」。でもマトリックスでは「コンピューターが人類を支配」ってなってる。パソコンを使い始めた時代だからこそ、その設定もイメージしやすくなってる。

ただ、設定はもうちょっと複雑。主人公が見ている世界はコンピューターが作り出した仮想現実で、本当の世界では人類はコンピューターの動力源として培養されてる。人間は嘘の現実を見たまま、真実を知らずに生きているが、ごくまれに覚醒する者たちがいる。それが主人公であり、主人公に真実を告げ、共に戦おうと言う仲間たち。ちょっとややこしいけど、SF作品としてはこれくらいは普通ってところ。

余計な説明がなく、わかりやすい!

実際に映画を見ると、映像や世界観も確かに面白いけど、本当の見どころはそこじゃないってのがわかる。独特の世界観が映画の核になってるけど、それを支える個々の要素が際立ってる。この映画の面白いところを上げていくと……「余計な説明が無い」「わかりやすい」「印象的な台詞」「表現方法」「遊び心」。

一個一個説明していくのは面倒なんで省くけど、とりあえず「ややこしい世界をわかりやすく表現した」ってのがこの映画の良いところ。マトリックスをかなりざっくり説明すると、「IT企業でプログラマとして働き、裏ではハッキングが趣味の主人公。彼が未来から来た人間に導かれて、AIが支配する世界で反乱を起こす」ってなる。これをどう表現するかで映画の色は変わってくる。マトリックスの場合は、いちいち説明しない。

とりあえず「コンピューターが得意な奴がいて、得意すぎて違法なことやってて、知らなくていいことまで知っている。そこに未来人が来て、コンピューターに支配された世界を救おうって誘われる」。説明はこれだけ。あとは見る人が勝手に想像してね。って感じ。でもそれだけじゃつまんないから、いろんな要素を盛り込んで楽しい映画にしようってなってる。

 

「印象的な台詞」「表現方法」「遊び心」

コンピューターと人類の争いは……カンフーにしちゃえ!

台詞については、映画のいたるところで、含みのある言葉、哲学的な言葉が登場。とにかくいっぱいあるんで、以下を参考

次は表現方法。例えば映画の中で、登場人物が、コンピューターが作り出した仮想現実の中で戦うシーンがある。これをクソ真面目に表現しようとすると、専門用語の飛び交う難解な説明になってしまう。そこで映画では、アクションで表現しちゃおうってなる。それが、カンフーとかワイヤーアクション。これならだれでもわかるし、見ていて面白い 笑

他にも、同じようなシーンで、「コンピューターの原則を破る」ってのが出てくる。これも真面目に説明していてはキリがない。映画では、「コンピューターの原則を破ると、その人は重力を無視した動きができる。ものすごく早く動ける」となる 笑。バカみたいな表現方法だけど、これもわかりやすい。そもそも、仮想現実の中でのコンピューターと人間の争いを、アクションで表現しちゃおうってのがすごい。

プログラムの変更は、仮想現実にデジャブとなって現れる

もう一つあげれば、「プログラム上の欠陥」ってのが出てくる。これはいわゆる「バグ」。バグは身近なものでもある。それはゲーム。製作者が意図しなかった操作をプレイヤーがすることで、想定外のことが起こるってのがそれ。でも、これを説明するのも厄介。映画では、これを「デジャブ」に置き換える。

仮想現実の中で主人公が黒猫を見る。なんとなく以前にも同じような光景を目にした気がして、「デジャブだ」と仲間に言う。すると仲間は、「デジャブはプログラムの変更が起こった証拠だ」と返す。「プログラムの変更」っていうわかりにくいものを、誰もが経験したことのあるデジャブに置き換える。そうすると、なんとなくイメージがつかめる。

随所に見られる有名映画へのオマージュ!

映画そのものが遊び心に溢れてるんだけど、その中でも見ていて面白いのは、他の映画へのオマージュ。例えば、カンフーのシーンはモロにブルース・リー。「考えるな、感じろ」っていう台詞まで出てくる。あと、アクションシーンではジョン・ウー監督の要素も入ってる。「どっかで見たことあるなあ」って演出がたくさん。調べていくと、ジョン・ウーの作品「フェイス・オフ」で製作担当だった人が、マトリックスで製作総指揮を担当してたりなんかする。

他にも、有名アクション映画の「ダイ・ハード」とそっくりなシーンもたくさん(高層ビルにのセキュリティを突破するシーン、エレベーターの穴に爆弾を落とすシーン、スプリンクラーから水が飛び出すシーンなど)。こんな風に、どの映画とは言えないけど、どこかで見た映画のワンシーンに似てるってのがたくさんある。

参考までにじゃないけど、ちょっと調べてみたら、映画の製作を担当している人物が、ダイ・ハードを始めとした有名アクション映画に関わってた。

こんな風にして、映画のスタッフもそうそうたるメンバーが集まってる。有名アクション映画の流れを踏襲しつつ、新しい要素を加えた作品というわけ。

 

ついでに借りたケミカル・ブラザーズとプライマル・スクリーム

SF映画が見たい気分だったんで、エレクトロニカとかビックビートが聞きたくなったんだと思う。ケミカル・ブラザーズは前に軽く聞いていて、最近になってちゃんと聞こうと思い始めた。たまたま借りたアルバムには、プライマル・スクリームのボーカルも参加していた。

てか、サカナクションってビックビートに分類されてるんだ? いいなあとは思ってたけど、なかなか聞く機会が無かった。ちゃんと聞いてみようかな?

ネットでおすすめアルバム検索したら、以下の2枚が出てきた。TSUTAYA行ってくるか。

 

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Posted by hirofumi