[2018新ネタ]漫才(お笑い)の台本の書き方・作り方②[ネタ探し,時事,アイディア]

2018年5月20日

漫才(お笑い)の台本の書き方・作り方

 最初に紹介した漫才の作り方を、順を追って見てみよう。設定は時事ネタ。時事ネタはたくさんの話題をどんどん紹介していくので、半ば無理やりに話をつなげても違和感はそれほどありません。ストーリーを細かく練ったりする必要が無いので、アイディアを形にしやすいです。

1. 短い単語でネタ(ニュース)を列挙
カテゴリごとに分類すべし!

【社会】

カジノ法案、北朝鮮問題・米朝首脳会談、カジノ王子、カジノの制限・中毒や犯罪防止

【スキャンダル・不祥事】

TOKIO山口メンバー、スポーツ界の暴力・パワハラ、アメフト・レスリング、森友・加計問題

 まずは基本のネタ(ニュース)探し。今年のネタをネットなどで検索しながらどんどん書き出し、カテゴリ別に分けていきます。今回は数が少ないので、3つに分類しました。なるべく似ているネタは複数用意することと、できれば数は多い方がいいでしょう。また、単語を聞けばだれでもわかるネタがポイントです。

2. ネタに対して「疑問・感想・追加情報」を考える

 漫才の導入部にできそうな、有名なニュースを選択。ここではTOKIOの山口メンバーの不祥事を取り上げます。そこで、ネタに対する疑問、間奏、追加情報を加えていきます。

【疑問・感想・追加情報】

■TOKIOの山口メンバーの不祥事
⇒メディアは騒ぎすぎ
⇒TOKIOのメンバーって50近いんだな
⇒未成年(女子高生)を狙ったのはまずかった

 このようにして情報を加えていって、ボケのきっかけを探します。

3. ボケを考えてみる

【ボケ】

★メディアは騒ぎすぎ⇒50近いおっさんがアイドルってことの方が驚き
★未成年はまずい⇒逆に30歳上のババアだったらこんなに叩かれなかった
★未成年はまずい⇒女子大生になるまで待つべき⇒成長するのを待つのはプロ野球のスカウトと一緒

 3つ目のボケはちょっとぶっ飛んでますが、掛け合いの中で自然な流れにしてみます。では、実際に冒頭部分をまとめてみましょう。

■冒頭部分

ボケ  「今年のニュースで何より驚いたのは、TOKIOの山口メンバーの強制わいせつ事件
ツッコミあれは驚いたね

 

ボケ  「好感度が最も高いアイドルのまさかの失態
ツッコミ老若男女に好かれていたからね

 

ボケ  「でもさ、ワイドショーなんかはちょっと騒ぎすぎだよな
ツッコミ知名度と起こした罪の重さを考えれば当然じゃないか?

 

ボケ  「俺なんてさ、50近いおっさんが「俺たちアイドル」って言ってることの方が違和感あるね
ツッコミ仕方ないだろ。アイドルってそういうもんなんだよ

 

ボケ  「そこらへんにいる50近いおっさんが「僕はアイドル」って言ったら完全に変態じゃないか
ツッコミそれとこれとは違うだろ!

 

ボケ  「しかしね、30近くも歳が違う女子高生を狙ったってのがまずかったね
ツッコミ未成年に手を出しちゃまずいよね

 

ボケ  「これが80歳のババアだったらこんなに騒ぎにならなかった
ツッコミそりゃおばあさんに失礼だろ!

 

ボケ  「本当に賢い奴は、未成年の時には唾つける程度にしといて、相手が女子大生になってから狙う
ツッコミ何言ってんだよ

 

ボケ  「プロ野球のスカウトも男相手に同じことやってるじゃねえか
ツッコミ全然違うだろ!

 これでひと塊のボケができました。ツッコミはあとでどうにでもなるので、この要領でどんどんボケを考えていきます。

4. 関連ネタor別の話題でどんどんボケる

 漫才は流れが肝心なので、関連するネタで話を進めていくのが基本です。ただ、時事ネタは話題をどんどん出していけるので便利です。

【疑問・感想・追加情報】

■カジノ法案、北朝鮮問題・米朝首脳会談、カジノ王子、カジノの制限・中毒や犯罪防止
⇒候補地はどこになるのか
⇒北朝鮮にカジノをつくったらどうか?
⇒米朝首脳会談はどうなる?
⇒カジノ王子っていたな
⇒カジノの制限はどういう意味があるのか?

 ここからボケを考えていきます。ここでテクニックがいくつか出てくるので、合わせて見ていきましょう。

テクニック①「突飛なアイディアを出す」
テクニック②「上手いことを言う」

 まずはきっかけになるボケを見ていきます。

【ボケ】
テクニック①「突飛なアイディアを出す」

★カジノの候補地はどうする?
⇒苫小牧が町おこしを狙った誘致をしている
⇒それなら経済的に困窮している北朝鮮の方がいい

 日本のカジノの候補地の話をしているのに、「町おこし」という言葉をきっかけに北朝鮮を候補地にあげます。こういう突飛なアイディアはボケとしては浅いですが、良いジャブになり、その後のボケのきっかけになります

 さて、ボケの際には話題のニュースをからめるのがポイントです。最初に羅列したネタの中から探しましょう。ここでは北朝鮮とアメリカの交渉。米朝首脳会談を使います。

【ボケ】
テクニック②「上手いことを言う」

★北朝鮮へのカジノ誘致はどうやるか?
⇒アメリカに頼んでみる
⇒カジノにちなんでポーカーで交渉する
⇒これが本当の「トランプ外交」

 ここではアメリカの大統領「トランプ」という特徴的な名前を使ってボケてみます。アメリカが北朝鮮との交渉でポーカーをやり、その勝敗で交渉事を進めていったらどうでしょう? それこそまさに「トランプ外交」です。

カジノ王子っていたな
⇒日本有数の製紙会社の会長が、会社の金を100億もカジノで使い込んだ
⇒会社で紙を刷って、カジノで金をすった
⇒せいし(「製紙」「生死」)を賭けた戦い

 ここでは大王製紙の元会長の話を使って、ちょっとしたボケをかましていきます。結局はちょっと上手いことを言っているだけですが、連続して使うことで効果を発揮します

 では、これらのボケをまとめてみましょう。ネタの中では自然な流れにまとめることがポイントです。ツッコミを上手く利用して、会話のように練り上げていきましょう

■中盤1

ボケ  「あと、今年になってニュースでよく聞くのは、カジノの話
ツッコミカジノ法案ってのもできて、いよいよ現実的になってきた

 

ボケ  「しかしさ、候補地がいっぱいありすぎてダメだね
ツッコミ東京、千葉、横浜、大阪はいいけど、苫小牧とか沖縄っていう候補地もある

 

ボケ  「沖縄はまだしも、苫小牧なんてどこだよ。誰も行かねえだろ
ツッコミでも、カジノがきっかけで町おこしになるって話もある

 

ボケ  「町おこしってんなら、北朝鮮にカジノつくりゃいいんだよ
ツッコミそれこそ誰も行かねえだろ!

 

ボケ  「最近はアメリカと北朝鮮の交渉もうまくいってるみたいだし、アメリカに頼んでカジノ誘致の話をもちかける
ツッコミだから無理だって

 

ボケ  「いろんな交渉事もポーカーで勝ち負け決めればいい。これが本当の『トランプ外交』
ツッコミそれが言いたいだけだろ!

 

ボケ  「カジノと言えば、カジノ中毒になった大王製紙の元会長
ツッコミ『カジノ王子』なんて言われてね。なんでも、会社の金をカジノで100億も使い込んだっていう

 

ボケ  「あいつはすごいよ。会社で紙を刷って、カジノでも金をすってんだから。筋が通ってるよね
ツッコミ何言ってんだよ!

 

ボケ  「まさに『せいし』を賭けた戦いだったんだろうね
ツッコミだからそれ言いたいだけだろ!

5. 「2.~4.」の手順を繰り返す

 基本的には「2.~4.」の手順を繰り返してボケをつくっていき、全体としてストーリーを完成させればOKです。ここからはいくつかテクニックを紹介しつつ、漫才を完成させます。

2. ネタに対して「疑問・感想・追加情報」を考える
3. ボケを考えてみる
4. 関連ネタor別の話題でどんどんボケる

【疑問・感想・追加情報】

■カジノの制限・中毒や犯罪防止
⇒入場料6000円、週に3回まで
⇒中毒や犯罪防止はどうすればいいか?

 ここからまたボケを考えていきます。カジノのネタを引っ張ってきたので、最後は大ボケをかましたいところです。

【ボケ】

★カジノの従業員を公務員(警察官)にしたらどうか?
⇒スロットが当たるとパトランプが光り、手錠をかけられる
⇒取調室でポーカーをやる
⇒長居すると駐禁、当たり過ぎたらスピード違反で逮捕
⇒店内のカツ丼はサービス

 ここではボケのテクニックが一つ隠されているので、説明しましょう。

テクニック③「真逆」でボケる / 「設定」でボケる

 このテクニックはボケの基本とも言えるものです。まず「真逆」ですが、カジノというギャンブルに対して警察官というある意味で真逆の存在を組み合わせます。不思議なもので、真逆のものを組み合わせると自然とボケが生まれるものです。警察官がカジノの従業員になれば犯罪抑止になりますし、中毒者も減るでしょう。不思議と辻褄が合うということで、これ自体がボケになります。ここからアイディアを出して、警察とカジノをミックスさせたボケをつくっていきます。

 

 次は「設定」です。警察官が従業員のカジノがあったらどうなるか? ここからまず、スロットがあたったらパトランプが光って手錠をかけられる、とボケます。カジノは楽しむところなのに、なぜか犯罪者扱いをされる。真逆の設定をしたことで、ボケのアイディアが生まれやすくなるわけです。他にも、長居する奴は駐禁を切られ、当たりすぎるとスピード違反で逮捕される、というボケも出てきます。真逆の設定というのはボケの基本ですので、是非とも使って見て下さい。

 では、ここまでのボケを漫才にまとめましょう。

■中盤2

ボケ  「でもね、日本のカジノは6000円の入場料に、7日で3回の入場制限かけるって言ってる
ツッコミでも、最初はそれくらい厳しくていいんじゃないの?

 

ボケ  「そんなに中毒とか犯罪が怖いんなら、カジノで働く奴は公務員、それも警官にすればいいんだよ
ツッコミなんでそうなるんだよ

 

ボケ  「スロットが当たるとパトランプが光って、手錠かけられる
ツッコミそんなカジノ行きたくないよ!

 

ボケ  「ポーカーも取調室でやってさ、『そろそろ吐いたらどうだ!お前の手札はハートの7だろ!』なんて恫喝される
ツッコミ「だから嫌だってば!

 

ボケ  「あんまり金使わないで居座るやつには駐禁切ってさ、逆に当たり過ぎた奴はスピード違反で逮捕する
ツッコミ「ダメじゃねえか!

 

ボケ  「ただし店内でのカツ丼はサービスです
ツッコミ「うるせえよ!