漫才(お笑い)の台本の書き方・作り方[ネタ探し,時事,アイディア]

2017年12月29日

その他のテクニック

 今回作った漫才は、1~5の手順でほぼ完成できます。他にもいくつかテクニックがあるので、続けて見ていきましょう。

テクニック④「ボケを被せる/連続ボケ」「天丼」

 中盤のかけあいの部分を分析していきます。まずは漫才の抜粋を見てみましょう。

ボケ  「一方で今年は女性の活躍が目立った
ツッコミああ、確かに、女性の社会進出でね

ボケ  「小池知事と山尾志桜里議員と稲田防衛大臣
ツッコミダメな方ばっかりじゃねえか!

ボケ  「しかし小池さんは、何でああなっちゃったんだ
ツッコミ一時は『将来の総理大臣』まで言われたのが、希望の党もやめちゃって、この後何するんだろうね?

ボケ  「『緑のおばさん』じゃないか?
ツッコミ下らねえよ!

ボケ  「『これが本当の働き方改革です』とか言ってさ
ツッコミうるせえよ!

ボケ  「朝から道路に立って旗振ってさ、議員と一緒だからいいだろ
ツッコミそういう問題じゃねえだろ!

ボケ  「気に入らない子供は排除しまくって、町から子供が消えました。少子化反対!
ツッコミ意味がわかんないよ!

 話題は女性の活躍・社会進出。そこで小池知事と山尾志桜里というスキャンダルや失敗をした人をあえて出す。これはジャブ、小ボケです。

 そこからは小池さんにスポットを当てて、ボケを練っていきます。基本はいつも同じ。

2. ネタに対して「疑問・感想・追加情報」を考える
3. ボケを考えてみる
4. 思いついたボケに関連するネタを連想する

 これを念頭に置いて、ボケを考えていきましょう。

【疑問・感想・追加情報】

■小池知事
⇒希望の党の代表を辞めて、次はどうするんだろう?
⇒緑の党=みどり=「緑のおばさん」ってのはどうだ?

小学生の登下校時に,緑色の制服で通学路の安全確保にあたる婦人の通称。
引用元:緑のおばさんとは – Weblio辞書

 ご存じかと思いますが、通学路で旗振ってる人たちですね。

【ボケ】

★小池知事は一時は「将来の総理大臣」⇒「希望の党代表辞任」⇒「緑のおばさん」

 さらにそこから、

【疑問・感想・追加情報】

■緑のおばさん、政治家
⇒朝道路に立って声をかける姿は、駅前で旗を掲げて演説してる議員と似ている

 と考えます。同じ話題を使ってどんどんボケを重ねていきます。

【ボケ】

★緑のおばさんも議員も道路で旗振ってるんだから、一緒だろ

 さらに重ねましょう。ボケは3回くらい重ねると盛り上がります。最後のボケは流れのままに無理やりでも構いません。今回の漫才でもナンセンスでエキセントリックなボケになっています。

【疑問・感想・追加情報】

■通学路に立つ小池知事
⇒気に入らない子供は「排除」
⇒通学路から子供が消える
⇒少子化反対

【ボケ】

★気に入らない子供は排除して、町から子供が消える。少子化反対!

 という、非常に無理やりなボケができます。被せの3回目だからこそ通じる手法です。

 また、「排除」を使ったボケは漫才の中に3回くらい出てきます。いわゆる「天丼」ってやつになるでしょうか? 忘れた頃に同じボケを違う形で出すと、笑いが生まれます。応用の利くテクニックなので、常に意識しましょう。

テクニック⑤「話題をすり替える」
テクニック⑥「あえて真面目になる」「馬鹿真面目になる」

 漫才の中で小ボケや話題の切り替えとして一回は使いたいテクニック。他のテクニックも合わせて見ていきます。まずは漫才の抜粋から。

ボケ  「気まぐれと言えば北朝鮮
ツッコミミサイル何発も打って怖かったね

ボケ  「でも大したことない。清宮は100発だからな
ツッコミそれと比較するなよ!

ボケ  「でも心配だよ。100発打ったらベース100周しなきゃならないだろ。死んじゃうよ
ツッコミ何でまとめて走るみたいになってんだよ!

ボケ  「体罰だ! ビール瓶持って来い!
ツッコミそれもまた別の話だろ!

ボケ  「ベースは1周100メートルあるから、合計10キロだよ
ツッコミまあ計算すればそうだけどな

ボケ  「小池さんだったら築地から豊洲まで行っちゃうよ
ツッコミ無理に絡ませなくていいんだよ!

ボケ  「そういうわけで、ホームランはベース1周というルールは、来年から排除いたします
ツッコミいい加減にしろ

 まずは「話題をすり替える」です。

【疑問・感想・追加情報】

■北朝鮮がミサイルを何発も打った
⇒打った、~発
⇒高校野球の清宮のホームランは通算100

【ボケ】

★北朝鮮のミサイルも清宮に比べたら怖くない

 これは非常に簡単なボケです。「打った」「~発」を使う別の話題を探して唐突に話をすり替えれば、それ自体がボケになります

 今度は「あえて真面目になる」「馬鹿真面目になる」です。これも非常に簡単。普通に考えればいいところを、あえて馬鹿になって妙な考え方をします。

【疑問・感想・追加情報】

■清宮がホームラン100発
⇒ホームラン打ったらベースを一周する
⇒100発ならベース100周だ
⇒体罰だ!

【ボケ】

★100発打ったら100周もしなきゃならないから、清宮が心配。
★ベース100周なんて体罰だ

 どうでしょう? 馬鹿ですね 笑。これで立派なボケになります。

 残りは天丼と被せといった既述のテクニックを使い、ラストまでもっていきます。漫才のラストはオチが必要ですから、被せなどを使って畳みかけるのがいいです。あるいは、シメの言葉っぽい言い方でボケるといいでしょう

【疑問・感想・追加情報】

■ベース100周は10キロ
⇒築地から豊洲まで行っちゃう
※実際は4キロ程度ですが、漫才ではそういうのは勢いで押し切ります。
⇒ホームランでベース1周は廃止=排除

【ボケ】

★小池さんだったら築地から豊洲まで行っちゃう
★来年からホームランでベース1周というルールは排除します。

まとめ

 漫才の作り方はある程度は理論で行けます。文章での説明ということで制約はありますが、参考になる部分はあったかと思います。

 テクニック等は他にもたくさんあり、ここには書かれていない発想力や頭の柔らかさが必要でもあります。その辺は、普段から鍛えるしかありません。筋トレと思って、お笑い番組をこまめに見て、自分でボケを考えてみましょう。

 テレビでやっている大喜利などを自分で答えてみるのも、ボケの練習になります。まずはお笑いを好きになりましょう。それでは!