レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)まとめ[おすすめアルバム,名盤名曲,レビュー]

時代を変えたバンド!ハード・ロックの代名詞!


rockin’on BOOKS vol.2 LED ZEPPELIN

もくじ

名盤で振り返るレッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)の歴史・経歴
  • 『レッド・ツェッペリン I』(1969年)
    ハード・ロック誕生!★★★★★衝撃的な一枚!
  • 『レッド・ツェッペリン II』(1969年)
    力を増した2作目!★★★★☆おすすめ!
  • 『レッド・ツェッペリン III』(1970年)
    賛否両論の3作目!★★★☆☆
  • 『レッド・ツェッペリン IV』(1971年)
    まずはこれを聴け!★★★★★最高傑作!
  • 『フィジカル・グラフィティ』(1975年)
    円熟したサウンドの2枚組!★★★★★おすすめ!
  • 『プレゼンス』(1976年)
    バンド・サウンドの境地!★★★☆☆
洋楽ロックまとめ

参考文献


全曲解説シリーズ(1) レッドツェッペリン

名盤で振り返るレッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)の歴史・経歴

レッド・ツェッペリン I』(1969年)
ハード・ロック誕生!
★★★★★衝撃的な一枚!


Led Zeppelin 1

アルバム解説

ルーツ・ミュージックのハード・ロック的解釈

 デビュー作にして最高傑作にもあげられる衝撃の一枚。ブルースやフォークのカバー曲も多く、レッド・ツェッペリンのアレンジ技術に驚かされる一枚でもある。もちろんだが、レッド・ツェッペリンはハード・ロックバンドである。しかし、ファーストアルバムはルーツ・ミュージックを大胆にアレンジしたというのが実際のところである。

すべてが圧倒的

 それにしても、この迫力は素晴らしい。#4までのカバー中心の畳み掛けるような展開は、バンドのキャリアでも随一と言っていいだろう。フォークやブルースの全く新しい解釈をしたという点で、やはりハード・ロックという音楽の力を世に広めた作品である。そして何より、各メンバーの演奏が驚異的である。もはや演奏だけで成り立っているアルバムと言っても言い過ぎではない。この完璧なまでの、中だるみとは無縁のジャムセッションこそレッド・ツェッペリンなのである。

 また、#5のジョンジーのオルガンがフィーチャーされた曲も素晴らしい。冒頭4曲の後の一服にしては惜しすぎるほどの美しさを持った楽曲である。#6のインストを挟み、再びハードな展開を迎える。#6はまさにジミーペイジの曲。彼のリフだけですべて説明がつく警戒なロックナンバーである。そして#7では再びブルースナンバーのカバーとなる。今度はそのままブルースを演ったという、渋く味わいのある曲に仕上がっている。

冒頭4曲の存在感

 もはや解説は収録曲のところに譲り、とにかく#1~#4の圧倒的な展開を楽しんで欲しい。腰が抜ける素晴らしいアルバムである。

【収録曲解説】
  1. Good Times Bad Times
  2. Babe I’m Gonna Leave You
    オリジナルはジョーン・バエズのライブアルバム(1963年)。フォークソングを大胆にカバー。アコースティックかた始まり、ハードな展開を見せる。圧倒的な演奏力で衝撃的な仕上がりとなっている。
  3. You Shook Me
    オリジナルはウィリー・ディクスンのブルースナンバー。マディ・ウォーターズに提供した楽曲である。ブルースの典型的なリズムを下地に、気だるそうな雰囲気と共に情熱的な感情を吐露する仕上がりとなっている。6分を超える尺を全く飽きさせないで聴かせるあたりはさすが。ジョンジーの効果的なオルガンが光る。中盤ではオルガン→ハーモニカ→ギターの素晴らしいソロが聴ける。終盤にはプラントの圧倒的なシャウトで締めくくる。
  4. Dazed and Confused
    ジェイク・ホルムズのアコースティック・フォークが原曲。「幻惑されて」という邦題がしっくりくる、沈み込むようなリズムからカオス的とも言える楽器の協奏で展開していく。動と静の極地とも言える中盤を挟み、終盤に見せる破壊的な展開は鳥肌モノ!
  5. Your Time is Gonna Come
  6. Black Mountain Side
  7. Communication Breakdown
  8. I Can’t Quit You Baby
    ウィリー・ディクスンのブルースナンバーのカバー。スローブルースをそのままシンプルに演奏している。ハードでなくとも、ゴリゴリのブルースでもここまで演れるというのを見せつけているようにも思える出来。
  9. How Many More Times
【動画で試聴】

レッド・ツェッペリン II』(1969年)
力を増した2作目!
★★★★☆おすすめ!


レッド・ツェッペリンII

 

アルバム解説

レッド・ツェッペリン第二幕

 ファーストから時間を置かずにリリースされた本作は、ライブのスケジュールの間を縫って急ピッチで制作されたアルバムとなっている。それに反して、恐ろしいほどのクオリティを誇り、チャートアクションも驚異的なものを見せた。まず印象的なのは、冒頭の「Whole Lotta Love」だろう。シンプルで印象的なリフとエコーのかかったコードがなんとも言えない味わいを出し、お得意の動と静の圧倒的な表現力で、聴くものの脳髄を破壊するような曲に仕上がっている。この一曲でもはやアルバムの成功は約束されたようなものだ。

オリジナルが大半を占めるアルバム

 オリジナル曲で大半が占められているというのも特徴だ。中でも、ロバート・プラントがソングライティングや作詞に関わった作品も見られ、より本当の意味でのバンドのアルバムと言っていい。#4「Thank You」のプラントが妻に捧げた楽曲は必聴である。#5「Heartbreaker」でペイジの超有名なソロを含むギタープレイを存分に楽しむこともできる。まさに至れり尽くせりの一枚だ。

【収録曲解説】
  1. Whole Lotta Love
    インパクトのあるリフとサビのエコーのかかったコードが印象的なハードな楽曲。中盤に見せるサウンドエフェクトによる間奏部は一種の狂乱状態を生み出す。パワフルなドラムによって切り裂かれ、激しいギターソロでまくし立てる。このツェッペリン特有の動と静のサウンドメイクは唯一無二である。
  2. What is and What Should Never Be
    プラントのソングライティングデビューといっていい一曲。繰り返されるフェイドアウトが効果的に働き、ハードでありながら柔和な印象を与える不思議な仕上がりになっている。終盤に盛り上がる楽曲構成も非常に面白い。
  3. The Lemon Song
  4. Thank You
    ペイジの12弦ギターの繊細な味わい、ジョンジーのハモンドオルガンの荘厳かつ壮麗な響き。それだけで名曲の条件を兼ね備えていると言っていい。そこに、ロバート・プラントの、自身の妻に捧げた美しいリリックが乗り、圧倒的なハーモニーを奏でている。
  5. Heartbreaker
    まさにジミーペイジのリフから生まれた曲と言っていい。耳障りにも感じられる鬱陶しいリフが耳に残る。ペイジのプレイでも至高の一曲となっている。畳み掛けるようなプラントの歌唱法も素晴らしい。終盤に見せる破壊的なジャムセッションも心地よい。
  6. Livin’ Lovin’ Maid <She’s Just A Woman>
  7. Ramble on
    繊細なアコースティックギターと囁くようなプラントの歌声で始まる楽曲は、サビで激しい転調を見せ、動と静の繰り返しで楽曲を構築していく。
  8. Moby Dick
    ボンゾのドラム&パーカッションのソロが存分に楽しめる。
  9. Bring It on Home (Dixon)
    スタンダードなブルースカバーとロック的解釈を楽しめる。
【動画で試聴】

レッド・ツェッペリン III』(1970年)
賛否両論の3作目!
★★★☆☆


レッド・ツェッペリンIII

 

アルバム解説

執筆中…!

【動画で試聴】
【収録曲】
  1. Immigrant Song
  2. Friends
  3. Celebration Day
  4. Since I’ve Been Loving You
  5. Out on the Tiles
  6. Gallows Pole
    ヨーロッパ地方に古くから伝わるトラディショナル・ソングの改作。ツェッペリンはレッドベリーのバージョンを基礎にしている。
  7. Tangerine
    ペイジがヤードバーズ時代に製作した曲。コンサートでは1972年まではアコースティック・セットで披露されたが、1975年のアールズ・コートではバンド形態で演奏された。
  8. That’s the Way
  9. Bron-Y-Aur Stomp
  10. Hats off to <Roy> Harper (Traditional -arr by Charles Obscure)
    曲自体はブッカ・ホワイトが1937年に録音したブルース・ナンバー「シェイク・エム・オン・ダウン」のカバーであり、タイトルとは直接の関連性がない。

レッド・ツェッペリン IV』(1971年)
まずはこれを聴け!
★★★★★最高傑作!


レッド・ツェッペリンⅣ

 

アルバム解説

Stairway to Heavenの存在感
新境地を開拓した最高傑作

 前作でアコースティックの展開を見せて賛否両論を巻き起こしたツェッペリン。しかしそれは、今作の大成功のための「助走」でもあった。多くの人に最高傑作と評される今作は、前作のアコースティックナンバーで培った経験を活かしつつ、従来のハードなロックを全面に押し出し、これまでになかった新境地にまでたどり着く作品となった。

 その象徴とも言えるのが#4「Stairway to Heaven」だろう。詳しい解説は楽曲の部分に譲るとして、アコースティックから始まり終盤にハードな大演壇を迎える壮大なナンバーは、まさにレッド・ツェッペリンⅢをも巻き込んだバンドの集大成とも言える。3部構成でその神秘的な歌詞も相まって、ロック史に残る名曲となり、今もなお語り継がれている。

ハード・ロックへの回帰

 ツェッペリンはハード・ロックというジャンルの代名詞的存在である。前作でももちろんハード・ロックはしっかり演奏されていたが、後半のアコースティックな展開に不満の声が上がったことも事実だ。そこで、バンドは本作の冒頭2曲でその不満を蹴散らすことを決めた。#1「Black Dog」はアカペラでのシャウトとギターリフが全編に渡って交互に襲いかかるという、バンドの顔をこれでもかと強調したナンバーになっている。#2「Rock and Roll」ではリトル・リチャードの楽曲にインスパイアされ、レッド・ツェッペリンⅠで見せたルーツミュージックのハード・ロック的解釈を完璧なまでに表現し尽くしている。この2曲でもはやアルバムの成功は約束されたのだが、そこに「Stairway to Heaven」が加わることでもはや文句のつけようのない、想像を超えた完成度の作品になっているのである。

集大成的アルバム

 終盤の#7の美しいアコースティックナンバーを挟み、#8で独特の録音方法によって生み出されたボンゾのドラミングが楽しめるブルースカバーも素晴らしい。ここまでの楽曲を改めて見てみると、ハード・ロック(Ⅱ)、大作志向の新境地(Ⅳ)、ルーツミュージックの再解釈(Ⅰ)、フォーク(Ⅲ)と、これまでにバンドが各アルバムで追求してきたものが見事に結実しているのがわかる。どうしても冒頭の4曲に注目が集まってしまうが、後半をじっくり聞くとその奥深さがわかるアルバムになっている。

【収録曲】
  1. Black Dog
    アカペラのボーカルと異様とも言えるギターリフが交互に襲う、アルバムの始まりを告げるロックナンバー。終盤にはペイジの長いギターソロが楽しめる。
  2. Rock and Roll
    なんと言っても冒頭のドラミングが印象的な曲。リトル・リチャードの「keep a knockin」「good golly miss molly」から拝借したものとなっている。4分弱で奏でられるタイトで最高なロックに仕上がっている。
  3. The Battle of Evermore
    マンドリンによるリフで構成されるアコースティックナンバー。
  4. Stairway to Heaven
    牧歌風のオープニングから始まり、精神世界を歌った歌詞でアコースティックな展開で始まる楽曲。3部構成になっており、終盤には一転、ハードな展開で感動的な終焉を迎える。バンド及びロック史に残る名曲「天国への階段」は、第一部ではアコースティック・ギターと印象的なリコーダー。第二部では12弦ギターとエレクトリック・ピアノ、第二部の後半ではベースとドラムスが加わり、徐々に楽曲は構築され、盛り立てられる。第三部に入るところでは12弦ギターによるギター・ソロがはじまりの合図を告げ、プラントのシャウトが嵐のように襲いかかる。これほどのドラマチックな展開を持った楽曲はそうそう無い。
  5. Misty Mountain Hop
  6. Four Sticks
  7. Going to California
  8. When the Levee Breaks
    アメリカのブルース曲のカバー。
【動画で試聴】

フィジカル・グラフィティ』(1975年)
円熟したサウンドの2枚組!
★★★★★おすすめ!


フィジカル・グラフィティ

アルバム解説

単なるアウトテイク集にあらず!

 レッド・ツェッペリンⅢからのアウトテイクを多く含む2枚組のアルバム。とは言え、単なるアウトテイク集とみなすのは大きな間違いである。それほど、完成度と習熟度共に素晴らしいできとなっている。本作を最高傑作と見る向きも少なくない。

円熟味を増したツェッペリン

 まずはDISC1から見ていくと、冒頭でお得意のハード・ロックをみせつつ、#3「In My Time of Dying」でゴスペルナンバーのハード・ロック的解釈など、面白み満点の始まりを告げる。#5「Trampled Under Foot」の緊張感のあるファンク・ロックを挟んで、荘厳で重厚な音の重なりを見せる大作の#6「Kashmir」へ続く。プログレッシブ・ロックの領域にも足を踏み入れたと解釈できる。

全く別の顔を見せるDISC2

 DISC2では、冒頭でシンセサイザーが光るプログレ的ハードロックから幕を開ける。アコースティックのインストナンバーを挟み、のんびりとした雰囲気を持ちつつ、テンポの変化で魅了する#3「Down by the Seaside」へと続く。DISC1とは全く違う展開を見せる。#4「Ten Years Gone」もまたミドルテンポで落ち着いた雰囲気を持っているが、しっかりと重厚なギターでハードな一面も見せる。ここまでの展開はこれまでのレッド・ツェッペリンのアルバムでは見られなかった、特異な展開となっている。#5「Night Flight」もまた、美しいメロディと軽快さを持つ新たな音色。中だるみすること無く、個々の曲が様々な展開と顔を見せ、全く飽きがこない。素晴らしいの一言である。一転して、#6「The Wanton Song」ではシンプルなリフと攻撃的なリズム隊が支配するハード・ロックとなる。ブギーなどを挟んで、ラストを締めくくるのはミドルテンポのハード・ロックとなっている。

充実の内容

 全く別の顔を見せるDISC1,2。曲調の幅も広く、ボリュームも含めてここまで充実した内容のアルバムはこれまでにない。個々のDISCを単体で見てもこれまでのアルバムに全く引けを取らない。聴き終えた後はまさにお腹いっぱいになるのだが、すぐにでもDISC1に戻って初めから聴き直したくなる。そんなアルバムに仕上がっている。

【収録曲解説】

[DISC1]

  1. Custard Pie
    ツェッペリンが得意とするブルースナンバーの再解釈で構成されるロック・ナンバー。ブッカ・ホワイトの「shake em on down」、サニー・ボーイ・フラーの「Custard Pie Blues」などからインスピレーションを受けているとされているが、実際に聴き比べると原曲が全くわからないほどに見事なアレンジを見せている。しっかりとブルースのリズムが残っているあたりに垣間見える程度だ。経過なロック・ナンバーに仕上がっている。
  2. The Rover
    『聖なる館』のアウトテイク。イントロからリフまでペイジのギターがタイトで力強く印象的な響きを見せる。
  3. In My Time of Dying
    ブラインド・ウィリー・ジョンソン「Jesus Make Up My Dying Bed」というゴスペル・ナンバーのアレンジ。ハードロック的展開は迫力満点でレッド・ツェッペリンらしい楽曲に仕上がっている。パワフルなドラミングは圧巻の一言。
  4. Houses of the Holy
    『聖なる館』のアウトテイク。
  5. Trampled Under Foot
    緊張感のあるリフで展開される、ファンク的なノリを見せるロック・ナンバー。
  6. Kashmir
    バンドを代表する楽曲と言える大作。管楽器・弦楽器を招聘した荘厳かつ重厚な仕上がりを見せる。プログレッシブ・ロック的な作品。

[DISC2]

  1. In the Light
    ジョーンズによるシンセサイザーが中心となって展開する楽曲。オーバーダビングされたギターの重厚なサウンドが楽しめる。DISC1#6と同じくプログレ的な旋律を奏でる楽曲。
  2. Bron-Yr-Aur
    『レッド・ツェッペリン III』のアウトテイク。ペイジのアコースティックギターのみで展開されるインスト曲。
  3. Down by the Seaside
    『レッド・ツェッペリン IV』のアウトテイク。のんびりとした雰囲気をエレクトリック・ピアノが支え、やわらかなプラントのボーカルが乗る。中盤からテンポが変わり、シリアスな展開を見せつつ、再び最初の曲調へ。
  4. Ten Years Gone
    重厚なバッキングギターが魅力的な一曲。ギターを楽しむミドルテンポの楽曲。
  5. Night Flight
    『レッド・ツェッペリン IV』のアウトテイク。
  6. The Wanton Song
  7. Boogie with Stu
    『レッド・ツェッペリン IV』のアウトテイク。イアン・スチュワートがピアノで参加。
  8. Black Country Woman
    『聖なる館』のアウトテイク。
  9. Sick Again
【動画で試聴】

プレゼンス』(1976年)
バンド・サウンドの境地!
★★★☆☆


プレゼンス

 

アルバム解説

執筆中…!

【動画で試聴】
【収録曲】
  1. Achilles Last Stand
  2. For Your Life
  3. Royal Orleans
  4. Nobody’s Fault but Mine
  5. Candy Store Rock
  6. Hots on for Nowhere
  7. Tea for One
    スロー・ブルース。