熊本地震の影響と世間の反応

再び身にしみる地震の脅威
過去の教訓を活かせる人と活かせない人

南海トラフ地震 (岩波新書)

トピックス

 2016年4月14日、熊本地方を震源とする最大震度7の地震が発生。九州の広い範囲に渡って震度5以上の揺れが頻発。その後も強い余震を数日に渡って繰り返す。震度7以上の地震は2011年の東日本大震災以来。九州では1923年の観測開始以来初。2016年4月20日現在、死者約40人、負傷者約1000人など、大規模な被害が出ている。

災害から見える地方の役割

 2016年は何が起こるかわからない。年明けから立て続けに大きなニュースが起こり、春になってよう やく落ち着いてきたかた思ったところに、最も嫌な「災害」が起こってしまった。芸能人の不倫だの、薬物使用だの、制服窃盗だの、そんなニュースはすべて本 人が悪いんだし、当事者を責めれば事は済む。でも、災害はどうしようもない。誰かを責めることはできないし、事前に予測するのも難しい。起こったことに上 手く対処するしか無い。これまでの一連のニュースが全部バカバカしく思えてきたね。

 東日本大震災では津波の被害がとにかく甚大だったけ ど、今回は山間部での土砂災害、家屋倒壊による被害が大きかった。大きな地震は山でも海でも市街地でも、どこで起こってもやはり怖いんだ。また、首都圏や 大都市圏での地震ばかりがクローズアップされてきたけど、地方の地震でどんな影響が出るかも少しずつ見えてきた。前回の大震災では「食べ物」に影響が出 た。農産物に海産物。それが、今回はちょっと違う。例えば、九州には製造業の部品工場が非常に多い。土地柄もあるし、福岡がアジア地域への玄関口となって いるのも大きい。その結果、製造業の部品の供給網がストップしてしまい、大企業に影響が出ているそう。日本なんてやっぱり狭い国だし、助けあって生きてる ところがあるから、どこで地震が起きても、全国的に影響が出るということがよくわかった。

 

 

「悪者」をつくりたがるのが人間の性

誰かを非難しても意味が無い

 東日本大震災の時もそうだったけど、こういう時に必ず出てくるのが偽善丸出しの芸能人、自粛ムードのメディアと企業、空気を読めない政治家。そして、彼らをやり玉にあげる大衆。

 記者でも政治家でも芸能人でも、災害に対してマヌケな言動をする。すると、大衆はここぞとばかりに槍玉に上げる。これこそ全くのエネルギーの無駄遣いなんだけど、毎回同じことを繰り返してしまう。そんで、非難された奴が勝手に謝罪会見なんか開いちゃって、お詫びに「募金します」なんて言い出して。そのうち勝手にお遍路でもはじめちゃうんじゃないか。その一方で、大衆も大衆。東日本大震災の時には、みんなこぞって食品の買いだめしてたんだよ。どっちもどっち。混乱するのはわかるけど、品の無いことをするべきじゃないよ。

 

こういう時こそ芸人が世界を救う

 結局、災害ってコントロールできないものだから、とにかく誰かのせいにでもして、モヤモヤを解消したいんだろうね。昔の人がいろんな災害を経験してさ、山の神とか、水の神とかをつくって、神が怒ったってことにするのと一緒だよね。ある意味仕方がないけど、感情をぶつける相手を間違えてるよ。

 もしこういうとき、テレビの前に颯爽と現れて、生放送でパンツ脱いだり、あるいはわざと痴漢して捕まる芸人なんていればいいんだよ。一時的にでも、怒りの矛先がそいつに向かって、モヤモヤした気持ちを少しは和らげてくれるかもしれない。清原もゲス乙女もキングオブコメディも、捕まる時期が早すぎるんだよ。間が悪いったりゃありゃしない。あ、ゲス乙女は捕まってないか 笑。

 

災害時こそ品格と人間性が大事

偽善丸出しの芸能人と、人命より政局を優先する議員

 それにしても、どうして芸能人はブログで勝手に被災地へ向けてメッセージなんて送るんだろうね? 地元が被災したならまだしも、縁もゆかりもない奴がしゃしゃり出て、勝手に涙が止まらないなんて言ってさ。映画でも見てるような軽い感覚しかもってないのがよくわかるよ。被災した人や、親族や友人が被害に遭ったら、ショックが大きすぎて涙なんて急にでないよ。

 それから、対応が悪いなんて言って、与党を批判する野党の議員。これもさ、人の命や悲しみより、政権交代が大事だって思ってるのが丸見えなんだから。腹の中でそう思ってても構わないから、態度や行動に出すんじゃないよ。品が無いったりゃありゃしない。

 

災害時こそ、普段の仕事を普段通りにこなすべき

 それから、記者に文句言う一般人も同じく間抜けだね。確かに、横暴で無神経な記者やレポーターもいるけど、彼らの仕事は現場の情報を世間に伝えること。彼らがいないと非常に困る。切迫した状況でもない限り、被災地に行ったのにボランティアせず写真撮ってたっていいんだよ。レポートや取材中に緊急事態が起これば、その時にきちんと対処すればいいんだから。

 東日本大震災を経験した者の一意見としては、「災害時こそ各自が普段通りの仕事をこなす」というのが一番大事。というのも、被災地がよほど人手不足でもない限り、現地には被災者を助けるためのプロがいる。彼らが仕事しやすい環境を整えるが再優先だ。医療、物資供給、土木作業、情報伝達。それぞれのプロがいる。彼らの仕事を邪魔しないことが大事。ネットを使って不確実な情報を勝手に拡散したり、通信回線を混雑させたり、あるいは自己判断で勝手に現地へボランティアへ行くのも問題だ。無駄な交通渋滞を引き起こしかねないし、一時的に被災者を救った気持ちになっても、この後まだまだ大変な生活が待っている。そんなのただの自己満足でしか無い。

 救援のプロの衣食住をしっかり支えるために、各自が普段通りの仕事をこなして、社会を平常運転させるのが一番大事なんだよ。サッカーの本田圭佑も言ってたけど、勝手に自粛ムードになっても困る。こう言う時こそ、気合を入れて働けばいいんだ。そういうわけで、みんないつもの仕事をしっかりして、きちんと募金すればいいんだよ。結局はそれが1番の支援になるんだから。

 

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