小泉進次郎「新聞に軽減税率はおかしい」発言の解説/軽減税率とは何か?

2017年10月27日

「新聞にだけ軽減税率ってのはおかしい」
「増税を訴える新聞が減税ってのは、筋が通らない」
進次郎氏の発言と、「軽減税率とは何か」を解説

【もくじ】
  • 小泉進次郎氏の発言内容
  • 軽減税率制度とは?[対象品目,いつから]
    • 軽減税率の目的、税率、開始時期、対象品目
    • 外食の軽減税率対象・非対象の区分
  • 軽減税率の問題点[メリット,デメリット]

小泉進次郎氏の発言内容を見てみよう

【CafeSta衆院選特番2017】(2017.10.14)での小泉進次郎さんの発言

「今回の選挙って、総理が、消費税の使い道を変える選挙って言ったじゃないですか。それなら、消費税の集め方も変えるべき。それは結局、8%から10%へ進むときの、軽減税率の話になる。

 10%にするとき、食品の中に10%と8%のものが両方出てくる。例えばマクドナルドやケンタッキーなどのファーストフード店に行って、お店で食べれば10%、持ち帰ると8%。お蕎麦屋さんに行って食べれは10%、そして出前を頼めば8%。ピザ屋、これどうなんでしょうね? 食えるピザ屋へ行ったら10%ですよ。出前を頼んだら8%。じゃあ、取に行ったら9%? という形になるじゃないですか? これ間違いなくややこしいですよ。

 なおかつ、食品以外で、軽減税率が8%のものが、何で新聞だけなんですか? これ、どこもほとんど報じてもらえないから、僕はいろんな街頭演説で言いますけどね。だって、これおかしいんですよ。新聞全紙、消費増税しろしろと言っているじゃないですか。それで、10%じゃなくて11%以上を早く議論しろと新聞は言っているんですよ。なのに、自分たちは10%になっても課税されないって、こんな筋の通らない話ないですよね。だからね、私ね、ずっとこれを言ってるんだけど、どこも書いてくれない。

 よく一部の声をね、業界の既得権益を守ることはね、政治、すごい怒られるじゃないですか。こんなの、一部の業界のことを守っているのは、新聞の軽減税率のことじゃないですか。これ、全く筋通ってないですよね。本当ね、僕新聞好きだから言うんですよ。僕、新聞の中身とか、消費税上がったって、内容が良かったら、コンテンツ良かったら、そりゃ読みますよ買いますよ。だけど、実態は、仮にね、7,8割の国民は新聞は毎日欠かさないから、軽減税率にしてくれないと困るって言うんだったら、わかるじゃないですか。でも、実態逆ですからね。どんどん読まなくなってる若い人はLINEとかのニュースだし。だから、何で? って思うじゃないですか。

 だからね、これは消費税って言うのは、国民に身近な税金だから、集め方だって公平性を感じなかったら、信頼性でないですよ。これはね、いろんなところで訴えてます。」

文字起こし:

【CafeSta衆院選特番2017】「緊急生出演!小泉進次郎からみなさんへ!」出演:小泉進次郎 筆頭副幹事長 ナビゲーター:和田政宗 広報副本部長 (2017.10.14)

参考サイト:動画チャンネル | 自民党の活動 | 自由民主党

軽減税率制度とは?[対象品目,いつから]

軽減税率の目的、税率、開始時期、対象品目

  • 特定品目の税率を他品目よりも低く定める
  • 日本では2019年10月の10%への増税の際、対象品目を8%に据え置き
  • 対象品目は
    「食料・飲料」:酒類、外食等は対象外
    「新聞」    :定期購読かつ週2回以上発行

 低所得者対策として、日常でよく使うものの税率を8%に留めようと狙いがある。

 ここで注意したいのは、食料・飲料の線引き。外食は対象外となっているが、購入方法によって軽減税率の対象となる。

外食の軽減税率対象・非対象の区分

軽減税率対象(8%):

  • 牛丼・ハンバーガーのテイクアウト(店内は10%)
  • 蕎麦屋の出前(店内は10%)
  • 屋台の軽食(テーブル・椅子なし)
  • 寿司屋のお土産(店内は10%)
  • コンビニ弁当・惣菜(イートイン利用前提は10%)
  • 有料老人ホーム等での食事の提供
  • 宅配ピザ(店内飲食は10%)

 代表的なものを挙げてみましたが、いくつか微妙なものがある。寿司屋のお土産は軽減税率対象というのは、ちょっと面白い。昭和のお父さんにはやさしい 笑。一方で、イートイン利用前提は軽減税率対象外ってのはなかなか線引きが難しい。店員がジャッジするのかね? 「お前はイートインで食いそうだからダメ」とか「この子はかわいいから対象外」とかさ 笑。冗談で言ってたら、ちゃんと調べるとカフェのテイクアウトは本当にそうなるらしい。あと、おまけつきお菓子も軽減税率対象。まあなんか、この辺は消費者の顔色覗ってる感じもしなくもない。

  • カフェのテイクアウトは店員への申請or店員の判断で軽減税率適用
  • おまけつきお菓子は一定額まで軽減税率適用

それから、軽減税率実施に従って、対応したレジが必要だそう。これはバイトやパートのレジ打ちにとってイライラしそう。ただし、対応のレジが無いとそもそも軽減税率が適用不可能。この辺は、事前にしっかり広報していかないと、後で問題になりそう。

  • 軽減税率適用には、専用のレジが必要。店長さんはお忘れなく!

 参考サイト:まるわかり軽減税率

軽減税率の問題点[メリット,デメリット]

軽減税率のメリット

  • 消費者の負担軽減

 

  • 低所得者ほど恩恵を得られる
    【問題点・議論】
     これには議論の余地があります。基本的に消費税は逆進税です。簡単に言えば、所得の大きい人ほど負担は少なくなる。累進課税である所得税などと比べればわかりやすいでしょう。逆に言えば、消費税は所得の低い人ほど負担がかかる。それを減税するのだから、低所得者に恩恵がある、というわけです。
     しかし、これとは異なる見方もできます。所得の大きい人はその分だけたくさん物を買うので、その分だけ消費税を払う機会は多い。その消費税が減税されるのだから、所得の大きい人ほど結局は恩恵を受ける、という視点です。所得に対する割合では低所得者への恩恵があるが、単純に減税の総額では高所得者が恩恵を受けている、というわけです。

 

  • 品目ごとに細かく設定可能

 

  • 給付金などよりも確実に消費者に届く
    消費者の負担を減らす方法として、これまでに給付金制度なども行われました。しかし、申請が必要であり、給付率は100%に遠く及ばない数字でした。それと比べて、減税は半ば「自動的」に行われるものであり、給付金よりも確実に負担を減らせるメリットがあります。

軽減税率のデメリット

  • 税収減少による財政悪化
  • 対象・非対象の分類が難しい、ややこしい
  • 負担と費用の増加
    (専用のレジ導入、店員の接客業務負担増、店舗の事務作業負担増)

一歩突っ込んだメリット・デメリット

  • 各種業界から政治家への圧力
     簡単に言えば、「うちの業界も軽減税率を適用してよ」という声が出る。そこで政治家が働きかければ、いろいろな見返りを受けることもできる。
     このような構図が出来上がれば、利用しない政治家はいないでしょう。具体的には、例えば関連業界の団体・企業にへの議員の天下り族議員の増加などが起こります。

参考サイト: