川崎宗則選手と田口壮選手、2人の日本人選手の共通点

ムネリンの活躍が田口さんと重なって見える……!

野球と余談とベースボール (マイナビ新書)

境遇、プレースタイル、信頼度、ファンの人気、イチローとの縁。2人はやっぱりそっくり!?

 【川崎宗則・年度別成績】
  • 1年目:61試合、104打数20安打
    打率.192、0本、7点、出塁率.257、長打率.202、OPS.459
  • 2年目:96試合、240打数55安打
    打率.229、1本、24点、出塁率.326、長打率.308、OPS.634
  • 3年目:26試合、88打数25安打
    打率.284、0本、3点、出塁率.344、長打率.330、OPS.674
    ※前半戦終了時点

参考:川﨑宗則 – Wikipedia

【田口壮・年度別成績】

(カージナルス時代)

  • 1年目:19試合、15打数6安打
    打率.400、0本、2点、出塁率.471、長打率.400、OPS.871
  • 2年目:43試合、54打数14安打
    打率.259、3本、13点、出塁率.310、長打率.519、OPS.829
  • 3年目:109試合、179打数52安打
    打率.291、3本、25点、出塁率.337、長打率.419、OPS.756
    ※メジャー定着、チームはワールドシリーズ進出
  • 4年目:143試合、396打数114安打
    打率.288、8本、53点、出塁率.322、長打率.412、OPS.734
  • 5年目:134試合、316打数84安打
    打率.266、2本、31点、出塁率.335、長打率.351、OPS.686
  • 6年目:130試合、307打数89安打
    打率.290、3本、30点、出塁率.350、長打率.368、OPS.718

参考:田口壮 – Wikipedia

 

 以前から気になっていたこととして、川崎選手はメジャーで田口壮選手のようなキャリアを積むのでは? ということです。その理由は、あまりにも共通点が多いことです。マイナーから這い上がる姿、小技も守備も走塁もできるプレースタイル、チームメイトやファンからの信頼と人気、そして2人はイチロー選手と縁があります

 ご存知田口選手は、オリックスでイチロー選手とチームメイトであり、鉄壁の外野陣を形成していました。イチロー選手がメジャーデビューした翌年に、その後を追いかけるようにして海を渡ります。一方川崎選手は、イチロー選手を師と仰ぎ、まさに「後を追う」形でシアトル・マリナーズに入団します。

 

 

 他にも共通点があります。現時点ではっきりしたことは言えませんが、まず3年目にメジャーで好成績を残します。そして、その年にチームも好調で、プレーオフに進出するということです。田口選手の所属していたカージナルスは、2004年にワールドシリーズ進出、田口選手はシーズン100試合以上出場し、3割近い打率を残します。

 一方、川崎選手はメジャーに来てから3年の中で、最も打撃成績が良く、守備面の不安も解消され、ファインプレーを連発しています。そして、チームはア・リーグ東地区で首位まで4ゲーム差の2位につけています。リーグ内では本塁打1位、打点4位の強力打線を有するチームです。

 

 

メジャーで活躍するには、適応力と自分の役割を見つけることが大切

  2人は共に、日本では一流選手でしたが、他のメジャー挑戦の選手と比べると、日本時代の成績はやや見劣りします。しかし、超一流のプレイヤーが挫折する中で、この2人はマイナーから這い上がり、抜群の適応力を見せ、毎年着実に成長してきました。そして、川崎選手はまだ3年目でわかりませんが、田口 選手はメジャーで8年間を過ごすことになります。尚且つ、ワールドシリーズに3度出場、チャンピオンリングを2つ持っています。

 2人は日本時代はスタメンが確定していた一流選手ですが、メジャーでは控えとしての役割を与えられます。田口選手はベンチの指示を確実にこなす「スーパーサブ」に徹し、少ないチャンスでアピールできるよう、代打で確実に結果を残していきます。一方、川崎選手も複数ポジションをこなし、守備や走塁で積極アピール、打撃も毎年改善していき、今年はその成果が大いに発揮されています。さらに、2年目はムードメーカーとしての役割を大いに発揮し、たくさんの出場機会を得ました。

 

 

 日本時代のプレースタイルを押し通すのは、簡単なことではありません。イチロー選手や野茂選手ほどの歴史に残る選手でないと、難しいところがあります。では、それ以外の選手で、メジャーで長く活躍できた選手は、どのようにしてレギュラーを獲得したのでしょうか。それは、チームの中で役割を見つけること、スタイルを変えて適応することです。

 例えば松井秀喜選手は、動くボールに適応するため、ボールを長く見て逆方向に強い打球を飛ばすように適応しました。岩村選手も同じく、逆方向のバッティングを身につけると共に、若いチームの中でリーダーとしての役割を発揮し、メジャーで成功しました。さらに、上原選手は下半身の怪我や体力面の不安もありましたが、リリーフへ転向し、ワールドシリーズの胴上げ投手にまでなりました。

 

 

 日本でトップに上り詰めた選手が、プレースタイルをけるというのは、素人の私達が考える何十倍も、難しいことなのだと思います。プライドや自信があるでしょうし、スタイルを変えることへの不安もあるでしょう。しかし、川崎選手のように、なりふり構わず必死になっている選手を見ると、ファンは心を動かされます。今年は是非、自身はキャリアハイの成績、そしてチームはプレーオフ進出を期待しています。

 

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