モネがすごい!「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展」の感想

2014年8月9日

ゴッホ、モネ、ルノワールなど、印象派の世界的画家に影響を与えた、日本の浮世絵!

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【「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展」の情報】

 

【ジャポニズムとは】

 ジャポニズムというのは、19世紀中頃のパリ万博をきっかけに、西洋を中心に起こった日本美術の一大ムーブメントのことです。特に印象派の画家達に影響を与え、名だたる作家の作品に大きな影響を与えました。

 この展覧会では、浮世絵と、そこから影響を受けた作品を比較して展示しています。例えば歌川国貞とゴッホ、歌川広重とモネといった具合です。浮世絵と構図、アイディア、モチーフがそっくりの作品が何十点もあり、いかに影響力が強かったかわかります。しかも、ゴッホ、モネ、ルノワールという世界の歴史に名を残した画家ばかり。

 

【モネの「ラ・ジャポネーズ」は圧巻!見なきゃ損!】

 日本の浮世絵が西洋文化と混ざり合い、独特のタッチが生まれています。中でも、トップに載せたモネの「ラ・ジャポネーズ」は2メートル以上あり圧巻です。作品の美女は、モネの妻です。金髪の外国人が着物をまとい、畳の上で扇子片手に振り返るという、インパクトのある作品です。

 鮮やかな赤の着物は、大きな裾が畳の上に扇形に広がり、今にも飛び出して来そうな刀を抜いた武士が描かれています。また、美女のおどけたような表情も面白いです。金髪は実はカツラであり、作品にインパクトを与えるためにモネが妻にかぶらせたそうです。後ろの壁には浮世絵のうちわがあり、これも面白いです。

 

 

 こちらの作品はステヴァンスの「瞑想」というもので、ブロンドの女性が着物を着ている姿が印象的です。ツヤのない地味な色の背景の中で、きらびやかな着物の柄が引き立っています。

瞑想(ステヴァンス)

 

 

 

こちらは、歌川広重の「名所江戸百景 愛岩下薮小路」と、ピサロの「雪に映える朝日」という作品です。

「名所江戸百景 愛岩下藪小路」(歌川広重) japonism-exhibition07

見るからに浮世絵の影響を受けた作品というわけではないですが、ピサロ自身も「自分と同じ考えを持った作家が日本にいる」と語っていたそうです。
個人的に、どちらの作品も気に入っています。日本と西洋の対比、同じモチーフを別の美しさで表現ということで、見比べるとより面白い作品です。

 

 

 

続いて、おなじみ歌川広重の「東海道五十三次 – 四日市三重川」、それにモロに影響を受けたモネの「トルーヴィルの海岸」です。

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この作品が面白いのは、モネが歌川広重の作品の面白い点、つまりは「中心にある歪んだ大木」をわかりやすい形で表現していることだと思います。
広重の作品は動きがあって、瞬間を捉えた面白さがあります。一方で、モネの作品は無駄がなくインパクトが強いです。
日本の作品をモネが自己流に「翻訳」したのだと思いました。

 

 

 

続いてモネの「睡蓮の池、バラ色の調和」です。自宅の庭に作った池と橋を描いたものであり、様々な色彩が入り混じっているのが面白いです。

「睡蓮の池、バラ色の調和」(モネ)

言葉で表現でいないほど複雑の色の調和が楽しめます。

 

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