IRON MAIDEN(アイアン・メイデン)まとめ【おすすめアルバム,名盤,レビュー】

2017年11月8日

NWOBHM,HR/HMの雄

アイアン・メイデン読本 (BURRN!叢書)

アイアン・メイデンのプロフィール、音楽性など

アイアン・メイデン(英: IRON MAIDEN)は、イギリスのヘヴィメタルバンド。現在までのレコードセールスは8500万枚を超え、世界で最も成功しているヘヴィメタル・バンドの一つである。1975年にロンドンで結成され、1980年代初頭にイギリスで巻き起こった新しいロックの潮流NWOBHMNew Wave Of British Heavy Metal)を牽引し、1980年代から1990年代初頭におけるヘヴィメタル・ブームの立役者となった。

引用元:アイアン・メイデン – Wikipedia

 アイアン・メイデンはメタルブームが到来する以前から活躍しており、ブームの火付け役となったバンド。イギリス出身のバンドで、NWOBHMを牽引し、その後のアメリカでのメタルにも多大な影響を与えたことで知られる。メタルそのものは70年代始めには登場していたものの、ジャンルとして認識され、ブームとなったのは80年代から。つまり、メタルが世の中に浸透していく際、最も貢献したバンドと言ってもいい。

 

 ここで、NWOBHMについて見ていくと……

英国のハードロックは 1970年代初頭に一時代を築き上げるが、複雑で難解になっていく演奏技術への反動などから、1970年代半ばにパンク・ロック・ムーヴメントが起きる。かつてのハードロックは 「オールド・ウェイヴ」と呼ばれるようになり、ブリティッシュ・ハードロック・シーンはその勢いを失っていった。しかしながらアンダーグラウンドシーンで は様々な若手バンドが、一部ではパンクの過激さをも取り入れながら、新しい時代のハードロックを模索するようになっていた。サウンズ誌の記者ジェフ・バートンにより『NWOBHM(ニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル)』と名付けられたこのムーヴメントは、パンクの収束と入れ替わるようにやがてイギリス全土に広がった。

引用元:ヘヴィメタル – 4 歴史 – 4.2 NWOBHMとヘヴィメタルの確立、定着 (Wikipedia)

 70年代のハード・ロックやプログレに変わるものとして、パンクが登場。しかしパンクは数年でブームが去る。そこで残されたのは、パンクの音楽性と、かつて隆盛を極めたハード・ロック。そこに新しい時代の空気が合わさり、以前のハード・ロックとは異なる音楽が登場した。それがNWOBHMであり、後のメタルにつながっていくというわけ。

 そうなると、アイアン・メイデンは純粋なメタルより、ハード・ロックよりの音楽性だとわかる。実際に聞いてみると、基本はハード・ロックであり、プログレの要素も大きい。イギリス出身のバンドとあって、イギリス特有の叙情的な曲調、物語性をもった曲調も持っている。この辺りが一般的なイメージのアメリカのメタルとは異なる点だと思う。キャリアを通じて、名盤を何枚も生み出しているアイアン・メイデン。プログレ志向のアルバムやコンセプトアルバムを制作するなど、アルバムの完成度も非常に高い。80年代から現在まで、コンスタントに作品を送り出しているので、時代ごとの様々な曲調も楽しむことができる。

 

 

アイアン・メイデンのおすすめアルバム

The Number Of The Beast』(‘82,3rd)

Number of the Beast

 ヴォーカルにブルース・ディッキンソンを迎えた、キャリア3枚目のアルバム。メタルアルバムのランキングでも必ず上位に食い込む名盤であり、バンドにとっても代表作の一つ。全盛期を含むキャリアの大半でヴォーカルを務めるブルース・ディッキンソンが加わったこともあって、アイアン・メイデンのサウンドが完成したアルバムでもある。

 サウンド面の特徴は、アグレッシブな演奏。疾走感溢れる、手数の多く分厚いギターリフが印象的。パンクのような攻撃性もかいま見える。そこに、ブルース・ディッキンソンの表現力溢れるヴォーカルが加わる。テンポが非常に早く、過剰なまでに緩急のある演奏に、完璧についていくところがすごい。また、ギターを補って余りあるスティーヴ・ハリスのベースも聞きどころ。バンドのメインソングライターであり、ベースラインを追っていけば彼が楽曲の舵取りをしていることがよくわかる。時としてギターよりも目立つところも面白い。

 細かいことをあれこれ言ったけど、このアルバムは結局は印象的なギターリフが最大の特徴。格好良いリフを持った曲がいくつもあり、バンドの若さも相まって、キャリアを通じて一番勢いのあるアルバムと言っていい。初めてアイアン・メイデンを聞くとしたら、ぜひともこの作品をおすすめしたい

 

Powerslave』(‘84,5th)

Powerslave

 4thアルバムでドラムがニコ・マクブレインに交代、全盛期のベストメンバーが揃った状態での5thアルバム。名盤の3rdからの変化は、曲構成が複雑になったことと、演奏力の向上。曲構成の複雑化は、インスト(#3)や13分を超える大作(#8)などが収録されている点に顕著。これらの曲はいずれもスティーヴ・ハリス作。一方で、キャッチャーで力のある曲はエイドリアン・スミスとディッキンソンの作。前作からスティーブ・ハリス以外のメンバーの作曲能力が向上し、メンバーごとの曲の色も出てきており、バリエーションが増した印象が強い

 演奏力の向上については、具体的に言えば、よりエッジが効き、なおかつ洗練されたサウンドに進化。荒削りながら勢いのあった3rdと比べれば、ハードさはそのままに、無駄な部分を削ぎとった音になっている。泥臭い音が好きな人は、3rdやそれ以前のアルバムの方を好むかもしれない。ただ、作品全体および個々の曲のパワーとテンションはアルバムの名が示す通り圧倒的。とりわけ、スティーブ・ハリスのベースがアグレッシブで素晴らしい。高揚感をあおるギターの音色も良い。

 アイアン・メイデンの最高傑作は人によって意見が分かれるが、この作品は必ず候補に入る。3rdの泥臭い攻撃的な音か、6th以降に見せるプログレ&大作志向の音か、ちょうど両者を足して2で割ったようなこの作品か。楽曲のパワー、テンションの高い演奏などで言えば、間違いなく今作が最高傑作!!

 

⇒page2「ポップさとプログレ嗜好が加わった全盛期」

洋楽

Posted by hirofumi