『DINOSAUR(ダイナソー)』B’z(ビーズ)レビュー[解説,評価,感想,新作]

2017年12月13日

『DINOSAUR(ダイナソー)』とは?
B’zのコメント・インタビュー

B’z RADIO-GYM 802(17.11.25)インタビュー内容抜粋

――アルバムの構想・制作はどこから?

[稲葉]例えばツアーの最中に「この後どうする?」みたいな感じになるので、そうすると「何月くらいからやる?」とかざっくりとしたスケジュールを話して、それに向けて「だったらどうしようか?」と話をする感じ

――ダイナソーっていうワードが最初に出たのは?

[稲葉]レコーディングが始まって曲を作った時ですね。

[松本]一応レコーディング順としては最初。結構最初の方で、そこにダイナソーって言うタイトル・歌詞が乗った時点で、アルバムタイトルにしようっていうのはあった。

――「恐竜」以外にも意味があることいついて

[稲葉]曲が出来て「ダイナソー」って歌詞がハマりが良くて、それとは別にレコーディングしている時に、スタッフとかに「JPOPをやる皆さんが居る中で、ハードロックと言うスタイルでやってるのはB’zくらいだと言われてますよ」と言われまして、我々も「そうなんだ」という現実を理解して、そう言われてるんなら逆にオリジナリティがあるスタイルなんだという気持ちになれて。

 アルバム制作の中でダイナソーって曲のために出て来た言葉なんですけど、「古臭い」という意味があって、「時代遅れ」みたいな(笑)。「何それ」みたいな意味もありながら、例えば恐竜にしたって誰も本物を見たことが無い。その中で、人の知らないカラーを持ってたりとか、音があったり、見た目があったり、未知な部分、ミステリアスな部分がある。「一応、みなさん知らないところで、進化しているんですよ」という意味を見出すというか。我々にピッタリなコンセプトだと言うことになって、アルバム全体の雰囲気とそういった意味合いがピッタリ来た。

――ハードロック、ブルース、ファンキー。壮大なバラード、80年代のテイスト。色鮮やかなアルバムだが、お互いが持ってきたものを聞いて、詞を見て、驚いた曲は何でしたか?

[松本]稲葉のことを言えば、基本的に全部曲が先何で、それを提示して、歌詞が元からあったネタなのか、聞いてからできたのか僕は知らないんだけど、形になった時は良いですよね。

――収録曲の中で印象的だったのは「ルーフトップ」。曲のアンサンブルやポイントは何ですか?

[松本]昔はメロディーありきで、ギターリフなんかは後からメロディに合わせて作ってたんだけど、ここ何年かはハードロック然としたリフができて、そこから後をつけていくという作り方で。この曲はイントロから出てくるリフがあって、それをメロディーつけて。シンプルだけど流れが上手い具合にまとまった。

――どんな時に作った?

[稲葉]レコーディング前から詞はあって。で、曲聞いたときに「この詩でいきたいな」と。で、曲に合わせて、要所要所を変えてつくった。

――今回の制作にあたって挑戦したことは?

[松本]チャレンジは常に。今回は具体的なとこいうと、一緒に音作りしてくれるのが、寺内君っていうアレンジャーを、今回からY.Tっていう新しい人と一緒に仕事をして。彼は非常に良い風をもってきてくれましたよね。

――B’zのこれまでのキャリアの中で、これは思い切った挑戦だったなというサウンドメイクの転換期などはいつだったか?

[松本]今ぱっと思いつくのは「7th Blues」2枚組でやったのはなかなかチャレンジだったよね。元々は2枚組にする予定はなかった。どんどん増えてきてしまって。曲が次から次へとできてきて、そういうモードだったんでしょうね。

――「声明」について

[松本]リフなんかもオリジナルがあったんだけど、コーラスのメロディーだけ残して全部総取り換えした。

――「愛しき幽霊」について

[松本]すごい前からストックしていて、メロディーも非常に気に入ってたんだけど、何で今まで出さなかったのかなって。2013年の元旦にハワイで書いた。元旦から働いてるんですよ(笑)。レコーディングの度に聞いてて、いいなと思って。今回のプリプロダクションをハワイでやったというのもあって。

[稲葉]詞をつけたのは2017年のハワイで。今回のレコーディングの中で書いて。これは多分、ひたすら曲を聴きながら書いたんじゃないかな?

――「ハルカ」について
タイトでファンキー、転調するサビが癖になる
「弱い男」もそうだけど、ソウルとかブラックミュージックのフィーリングが結構出てくる

[松本]アレンジャーY.T君のセンスの良さが光る。

以上

タイトルに込められた想い

 今回のアルバムは70年代ハードロックを意識したものとなっている。そしてアルバムタイトル「DINOSAUR(ダイナソー)」は「恐竜」を意味するが、そこから転じて「時代遅れ」「巨大で扱いにくいもの」という意味としても使われる(参考:dinosaurの意味 – 英和辞典 Weblio辞書)。ここで、「ダイナソー」「70年代ハード・ロック」という二つのキーワードについて、メンバーの考えを見てみよう。

今回のアルバムの方向性として、ディープ・パープルのような「70年代ハードロック」をイメージして制作が進められていた。
(中略)
ドラマーのシェーン・ガラースから「『DINOSAUR』は、時代遅れのものという意味があり自虐的に聞こえる」という話をメンバーは聞いたが、「自分たちがそこに楽しみを見出してやる」「古いけど、こういうのもありますよ、的な感覚で」とポジティブに捕らえ

引用元:DINOSAUR (B’zのアルバム) – Wikipedia

 ハード・ロックというジャンルは70年代に最盛期を迎え、そこから数々のアーティストによって現在まで受け継がれている。しかし、決して「流行」の音楽ではない。70年代の「初期のハード・ロック」となれば尚更だ。しかし、B’zはその時代の音楽から多大な影響を受けており、それをアルバムのテーマとして掲げた。そして、あえて「ダイナソー=時代遅れ/巨大で扱いにくい」というアルバムタイトルを採用し、ベテランのアーティストとして「時代遅れといわず楽しもうよ」というスタンスを示しているのである。「巨大で扱いにくいものでも、ベテランらしく上手に扱ってみせるよ」というわけだ。

邦楽

Posted by hirofumi