国語辞典・辞書の使い方と類語辞典のすすめ(文章の書き方)

類語辞典を使って辞書の便利さがわかる!
難しい言葉を覚えるよりも、知っている言葉の精度を高めよう!

  学生時代に「辞書を引きなさい」と言われ、語彙を増やす方法としても「辞書を引け」とよく言われます。しかし、文章を書く際に、きちんと辞書を引いている人はほとんどいないでしょう。英語の勉強をする際には辞書はよく使いますが、国語の場合は無くても何とかなります。正直、その必要性がいまいちわからないものです。

 一方で、大学でレポートを提出する時など、明確な目的を持って、しっかり自分の考えを伝えようとする時は、「きちんとした言葉を使いたい」「もっといろいろな表現を使いたい」と思うものです。この時にこそ、辞書は役立ちます。

 ただ、ここでおすすめするのは一般的な「国語辞典」ではなく、「類語辞典」です。詳しい説明は後でしますが、簡単に言うと似た言葉をまとめた辞典です。そして、自分が求めている言葉を探すのに非常に便利です。「こんな便利なものをどうして学校の先生は教えてくれなかったんだ!」と思うほどです。

もくじ

国語辞典と類語辞典の違い

  • 国語辞典
    • 知らない言葉に出会った時に、その意味を調べる
    • 言葉の正確な意味・使い方を調べる
      目的の言葉が頭に浮かんでいることが前提
  • 類語辞典
    • 言葉をど忘れした時に便利
    • 適切な言葉が浮かばない時に便利
      目的の言葉がわからなくても、それと似た言葉や関連する言葉から検索できる

  文章を書いている際に辞書の必要性を感じるのは、「言葉をど忘れした時」「適切な言葉や表現が浮かばない時」などです。そこで役に立つのが「類語辞典」です。例えばある言葉をど忘れした時は、目的とする言葉は浮かばないものの、それと似た言葉は頭にいくつか浮かんでいるはずです。まずはその言葉を類語辞典で引くと、似た意味をもつ言葉がまとまったページにたどり着きます

 類語例解辞典01

 この時点で、ど忘れしていた単語にたどり着く確率は高いです。これが国語辞典ならば、50音順に関連性のない単語が羅列されているだけですから、何度も索引のページに戻る羽目になります。

 また、各項目には似た言葉の意味の違い、使い分けがシンプルに示されています

意志・意思

 意志は「物事を判断して実行する」時に使い、意思は自分がする行為に対する認識であるとわかります。

文章を書く際には、語彙を増やすことよりも、すでに知っている言葉の精度を上げるべき

 類語辞典を使えば目的の言葉にすぐにたどり着くことができ、似た言葉の使い分けを学ぶことができます。言葉についての情報量なら国語辞典の方が上でしょうが、類語辞典はより実践的です。

 例えば文章を上手に書こうとする時、ありがちなのが「難しい言葉を使う」というものです。しかし、文章はあくまで「読み手」がいます。そこで大切なのは、「誰にでもわかる言葉で書くこと」です。本当の意味で文章が上手な人は、同じ表現をよりシンプルな言葉で書くことができます

 大切なのは、すでに知っている言葉、聞いたことがある言葉を正しく使うことです。例えば先ほど例に上げた「意思」と「意志」の使い分けなどがいい例です。その上で、文章を書いている際、必要なときに適切な言葉を頭から取り出せるようになることが大切なのです。

 

 類語辞典の利点をもう一つあげると、収録語彙数が少ないことがあります。広辞苑の20万字、新明解国語辞典の7万字と比べて、類語例解辞典は2万5千です。語彙数が少ないと不安に思うかもしれません。しかし、日常でほぼ使うことのない言葉まで収録している辞典と比べれば、無駄が無いと言えます。実際に文章を書く際に私も使っていますが、言葉が見つからなくて困ったことはほとんどありません。むしろ、よく使う言葉をもれなく収録してあり、使い勝手が良いです。

単語・語彙ノートをつくると便利

 辞書は引きっぱなしではもったいないです。付せんなどを貼り付けている人もいますが、おすすめはノートにメモすることです。100円のノートでも買ってきて、調べた言葉と簡単な説明を書いておきましょう。尚、ページ数などをメモしておくことを忘れずに。

 このようにしてオリジナルの単語・語彙ノートを作ると、言葉の使い方はどんどん上達していきます。ただし、調べた単語を片っ端からメモする必要はありません。「これはよく使うだろう」と思うものだけメモしましょう。人間が頭に記憶して実際に使いこなせる単語数は限られていますから、重要なものだけ覚えておきましょう。