David Bowie(デヴィッド・ボウイ)まとめ【おすすめアルバム,名盤,レビュー】

2017年11月8日

盟友イギー・ポップ

 パンクのゴット・ファーザー(名付け親)にして、日本が誇る破天荒芸人「江頭2:50」が憧れるイギー・ポップ。もちろん、彼は芸人じゃなくてアーティスト。そのパフォーマンスは、確かにエガちゃんに通じるところがある。下にあげるジャケットでも、エガちゃんと一緒で上半身裸。「なんかヤバそう」って思うはず。ところが、ジャケットよりもその中身がもっとヤバい。70年代に登場するセックス・ピストルズも霞むくらいの攻撃性。

  とりあえず最初に、何でイギーポップがパンクの元祖みたいに言われているのかっていうと、パンクブームがくるずっと前から、すでにパンクをやっていたから。音楽性はもちろん、ステージ上での破天荒なパフォーマンスなんかも、60年代の時点ですでにパンクを体現していた。加えて、イギー・ポップにはたくさんのフォロワーがいる。一部だけあげても、ピストルズ、ガンズ・アンド・ローゼズレッチリニルヴァーナなどなど。パンクはもちろん、メタル、ミクスチャー、グランジなど様々なジャンルのアーティストに派生しているところがすごい。

 

『ロウ・パワー』(1973) – イギー・ポップ(ストゥージズ)


Raw Power

 当時はストゥージズとして活動していたイギー。アルバムの曲調は、とにかくハード。歪みまくったギターに、シャウトしまくりのイギー・ポップ。何より、曲も演奏もテンションが高い。ライブでもやってるんじゃないかってくらいのハイテンション。高音はところどころ音がぶっ飛んでるし、低音部分はずっと聞いてると頭が痛くなるくらい。で、やっぱりイギー・ポップはシャウトしまくり、アルバムの中で何度も奇声を発している(笑)。「こいつ頭おかしいな」って正直思う(笑)。イギー・ポップの作品の中でも特におすすめのアルバム。ここまでハイテンションで衝動的なロックは聞いたことがない。それくらい言っていいアルバム。素晴らしい。

 ちなみに、この作品はボウイはミキシングとして参加。ソングライティングはイギー・ポップとバンドのギター担当ジェームズ・ウィリアムソン。本格的なプロデュースは70年代後半になってから。イギー・ポップとデヴィット・ボウイはプライベートで仲が良く、キャリアを通じて何枚ものアルバムでタッグを組むことになる。70年代のイギーの作品はほとんどボウイがからんでいる。切っても切れない縁にある。

 

『ラスト・フォー・ライフ』(1977) – イギー・ポップ


Lust for Life

 ボウイがプロデューサーとして参加した2作目の作品がこれ。プロデュース以外にも、大半の曲をボウイが書いている(作詞はイギー)。さらにさらに、ピアノやコーラスも担当。つまり、ほとんど共作、「ボウイ&ポップ」というユニットの作品と言ってもいいくらい

 ストゥージズは74年に活動中止。イギー自身も、他のロック・スターの例に漏れず、アルコールと薬物にはまっていた。そんな中、友人であり仕事仲間のボウイと共に、再起をかけて制作。結果的に素晴らしい作品が完成し、イギーは見事復活。ここから長いキャリアを積んでいくこととなる。

 イギー・ポップらしいシンプルでハードな曲調が基本ながら、より洗練され、大人びた印象のある曲が並ぶ。この辺はイギー自身の変化からくるもの、あるいはボウイの作曲という点が大きいか。イギーはパンク、ボウイはロマンティックな曲や壮大な曲が得意。両者のスタイルは一見すると異なるものだが、常に挑戦的であるという共通点を持つ。両者の特徴が上手く調和し、傑作に仕上がっている。デヴィット・ボウイとイギー・ポップが好きな人は必聴。垂涎モノの一作!

 


CROSSBEAT Special Edition デヴィッド・ボウイ 1969-1973

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Posted by hirofumi