憲法9条がノーベル平和賞を受賞すれば、本当に戦争は回避できるのか?

公開日: : 教養・雑学, 時事・ニュース

9条保護や憲法改正の議論よりも、「憲法の解釈」が重要

日本国憲法を口語訳してみたら

現在の憲法を守ったところで、戦争参加は回避できない?

  • そもそもなぜ憲法を改正するのかという理由については、大きく分けて二つあります。ひとつは日本には自主憲法が必要だからというもの。もうひとつは軍事力が行使できるよう憲法9条を改正する必要があるというもの
  • 現在の日本国憲法は米国が素案を作ったといわれており、保守的な人々は、これは押し付けられた憲法なので好ましくないと考えています。
  • 一方、憲法制定の経緯はともかくとして、武力の行使を禁じる条文は現在の国際情勢にそぐわないという考えから改憲を求める人もいます。

引用元:(cache) 憲法解釈見直しへ、憲法改正との関係はどうなっている? | THE PAGE(ザ・ページ)

 

 「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会というのが、最近ニュースで話題になっています。9条は平和主義と戦争放棄についての条文ですが、世界的に見ても戦争放棄を含む憲法は他にありません。そして、日本は実際にそれを守ってきました。

 一方で、憲法改正についても、ここ数年の間大きな議論のテーマになっています。上の引用記事の通り、憲法改正については自主憲法の必要性、軍事力の行使という二種類の理由があります。

 護憲派も改憲派も、問題の核心は戦争や軍事力の行使となっています。ただ、軍事力の行使について憲法を詳しく見ていくと、仮に現在の憲法を維持したところで、他国の戦争に参加することは可能となっています。これは、憲法の解釈の見直しをすることで可能になります。

 

米国は日本の自衛隊との共同作戦実施を強く望んでおり、改正という大きな手続きを必要としない形で集団的自衛権の行使を容認するよう日本政府に対して求めてきました。安倍政権も基本的にはその方向性であり「個別自衛権の行使は憲法9条で認められているものの、集団的自衛権の行使は禁止されている」という従来の政府見解を見直し、集団的自衛権の行使を容認したいと 考えています

引用元:(cache) 憲法解釈見直しへ、憲法改正との関係はどうなっている? | THE PAGE(ザ・ページ)

 

 軍事力の行使の是非を問うには、単に憲法を守るか廃止するかの議論をしていては意味がありません。

 最近の憲法に関する意見を聞いていると、現実の問題に対して憲法がどのような効力を持つかではなく、思想的で抽象的な意見ばかりになっていると感じます

 確かに、憲法9条がノーベル平和賞を受賞すれば、世界に与える影響は大きいでしょう。しかし、それによって外国が戦争放棄するわけではないですし、そもそも日本が軍事力の行使をするかしないかは別の問題です。「平和」というものを表面的に捉えてしまっては、ただの理想論に過ぎないと思います。

 

 

日本の平和と世界の平和は別のもの?

【戦争反対派の意見】

  もし憲法の解釈が見直されるか、憲法改正が行われたら、日本の軍隊が戦場に出る可能性は高いでしょう。これを我々にとってより身近なことに置き換えれば、戦争で日本人が死ぬ可能性が出るということでしょう。日本に軍隊ができて、そこに知り合いの誰かが入隊し、出兵して、戦地で命を失うということも起こりえます。

  憲法解釈の見直しや改正がどのような意味を持つかは、人が死んだ時に始めてわかると思います。改憲に賛成の人でも、知り合いが戦争で死んだ時、軍事行動に反対することもあるでしょう。

 このように、9条保護を訴える人の根本にあるのは、「人が死んだら絶対に後悔する」という考えだと思います

 

【世界レベルで見た平和】

 一方で、世界的なレベルでの「平和」を考えた場合、話は少し変わってきます。例えば、途上国で戦争が起きた場合、他の先進国に戦場に向かわせて、日本は何もしないというのは本当に「平和」と言えるでしょうか? 

 国民を守ることを第一に掲げるならば、憲法もその解釈もこのままでいいかもしれません。しかし、他の国が軍隊を保有し、戦争が起こる可能性があることは変わりません。

 世界的な視野で見れば、先進国は世界で起こった問題を解決する責任を持っています。軍事力を行使しなければ収集しない問題があったときに、相変わらず日本だけ「戦争放棄」を掲げて、平和を訴えていたらどうでしょうか。少し言い過ぎかもしれませんが、他の先進国の兵士の犠牲の上で、日本の平和が成り立っているということになります

 

 

 このように考えると、日本だけ戦争放棄をするのは本当の意味で「平和を追求している」とは言えないかもしれません。戦争を拒否して平和を求めるのならば、世界に向けて今よりももっと積極的な行動をしなければならないでしょう。

 「戦争放棄」と「平和」を掲げているのに、他国の戦争をただ遠くから眺めているのでは、先進国としての責任を果たしているとは言えないです。何か、日本人特有の「見て見ぬふり」の精神性が裏にあるように思えてなりません。

 もちろん、戦争をしろというわけではありません。究極的には、あらゆる国が戦争放棄をするのが理想でしょう。しかし、表面的な部分だけ見て「戦争反対」「9条保護」という意見に乗っかるのは、あまりに軽率ではないかということです。

 

 

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