ボストンまとめ【アルバム,おすすめ,名盤,レビュー】

公開日: : 最終更新日:2016/05/05 音楽

天才トム・ショルツ率いる「プログレ・ハード」の代表的バンド

ボストン

 

プロフィール、音楽性など

ボストン(英語:Boston)は、アメリカ合衆国のロックバンド。実態はトム・ショルツ(Tom Scholz、1947年3月10日生まれ、ドイツ系アメリカ人)による作詞作曲、編曲、演奏、レコーディングエンジニア、総合プロデュースとレコーディング・プロセスのほとんど全てを行ったソロ・プロジェクトである。

ディープ・パープルに代表されるイギリスのハードロックと、ジェネシスやEL&Pなどのプログレッシブ・ロックをアメリカ人ならではのセンスでポップに消化して[2]大成功を収め、1970年代後半から1980年代前半のアメリカン・ハードロック隆盛のきっかけを作った。

引用元:ボストン (バンド) – Wikipedia

 ハードロック・バンドの中で独特の位置づけにあるのがボストン。バンド形態になってはいるものの、中心人物トム・ショルツによるソロ・プロジェクトと考えるべき。米MIT出身のエリートで、元はエンジニアとして働いていた彼は、仕事の知識を活かして自宅にスタジオを構築。曲をつくってレコード会社にデモテープを持ち込んだのが始まり。こういうデビューをするアーティストは意外と多いが、彼の場合はその作曲センスがあまりにも突出していた。おまけに、あらゆる楽器をこなすマルチプレイヤー。ボーカル以外の音を自由自在に操り、完璧な音作りを目指してアルバムを制作していく。

 適切な表現かどうかわからないけど、ボストンの曲はあの有名なQUEENをイメージすればいい。ボーカルの声も似ているし、華やかでハード、かつ繊細で流麗なメロディーを併せ持っているのも共通している。ひょっとすると、デビュー・アルバムなんかはQUEENのベストアルバムよりもわかりやすいかもしれない。

 実際、ボストンのデビュー作はこれまでの歴史の中で「最も売れたデビュー作」という記録を持っているはず。一方で、プログレにある深さも併せ持っており、何より音作りはプロも唸るほど。素人が聴いても感嘆するほどのギターの心地良い音色は必聴!!

 

 

おすすめアルバム

ボストン』(’76,1st) – 最高のデビュー・アルバム

ボストン

 デビュー・アルバム『ボストン』は約2000万枚のメガヒットを記録。その曲調も独特のもので、ハード・ロックでありながらプログレの要素も備え、ジャケットにもあるように、まるでSFの世界観を再現したような作品。ハード・ロックとプログレの最盛期が重なっていることもあって、このような曲調をもつアーティストは他にもいるにはいる。ちょうど同時期に成功したラッシュの『2112』の音なんか非常に近い。ただ、優れた録音技術なども含めて、これまでになかった音楽ということで、「プログレ・ハード」などと呼ばれるようになった。

 ボストンの登場は、数多くのフォロワーを生む。90年代に日本の車のCMなどで使用されていた爽やかな洋楽は、大抵がボストンのフォロワーであり、「プログレ・ハード」に分類される。雑みのない綺麗な音・メロディー、壮大な曲構成、ハイトーンの透き通ったボーカルなどがその特徴。ただ、ボストンは一味違う。ロックがもつノリがしっかりあり、ギターの音も分厚い。ライブの上手いハードロック・バンドのような曲をつくるのが、ボストンの特徴。アルバムの起承転結もかなり綿密に構成されていて、作品としての完成度がとにかく高い。ハード・ロック初心者にも安心しておすすめできる一枚。

 

Don’t Look Back』(‘78,2nd)

Don’t Look Back

 大ヒットしたアルバムの次作というのは、だいたいどのバンドでもパターンがある。前作の内容を、表現を変えて再現するというのがその一つ。ボストンの場合も同じで、2ndは基本路線は1stと同じ。1stと異なる点をあげるとすれば、本格的なバラードソングの存在。アルバムの中盤に「A Man I’ll Never Be」#4が入り、その分だけアルバムの流れが変わっている。1stでもバラードの要素を持つ曲はあったけど、本格的なものでなかったし、アルバムの終盤に入っていた。言い換えれば、1stは「印象的な曲で始まり、ハードな展開でつなぎ、終盤のバラードで〆る」という王道の展開。2ndは中盤に一呼吸入れる形でバラードを挟み、ラストはハードな曲で〆ている。

 「A Man I’ll Never Be」については、3rdの内容を予感させる曲でもある。3rdはバラード曲や壮大な雰囲気をもった曲が多く、宇宙を漂うかのようなアルバムになっている。そういう意味では、ボストンの変化の過程を知ることもできる。1stの雰囲気が大好きな人は2ndも間違いなし!

 

⇒page2「1stに並ぶ名盤『Third Stage』」ほか

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