ブラック・サバス(Black Sabbath)まとめ[おすすめアルバム,名盤名曲,レビュー]

ヘヴィ・メタルの源流!

もくじ

ブラック・サバス(Black Sabbath)のプロフィール

名盤で振り返るブラック・サバス(Black Sabbath)の歴史・経歴

  • 『パラノイド』(1970年)ヘヴィ・メタルの源流!
    ★★★名盤★★★
  • 『ブラック・サバス4』(1972年)音楽性の変化を見せるサバス
    ★★★名盤★★★
  • 『血まみれの安息日』(1973年)プログレッシブ・サバス!
    ★★★最高傑作★★★
  • 『ヘヴン&ヘル』(1980年)ロニー・ジェイムズ・ディオを迎えたメタルアルバム!
    ★★★最高傑作★★★
洋楽ロックまとめ

ブラック・サバス(Black Sabbath)のプロフィール


アイアン・マン トニー・アイオミ


アイ・アム・オジー オジー・オズボーン自伝

基本情報

デビュー:1969年
出身:イギリス(バーミンガム)
ジャンル:ブルース・ロック、ハード・ロック、ヘヴィ・メタルなど
メンバー:
同時代のアーティスト等:

ディープ・パープルレッド・ツェッペリンイエスキング・クリムゾンザ・ストゥージズなど

音楽性:

 悪魔的で退廃的なイメージ戦略に加え、トニー・アイオミの低音でドロドロしたサウンドは、ヘヴィ・メタルの源流とも呼ばれる。しかしながらサウンドの根底にあるのはブルース・ロックであり、ハード・ロックバンドの一つとして出発している。同世代のレッド・ツェッペリンディープ・パープルと共に3大ハードロックバンドとも称される。

 1970年の時点でヘヴィ・メタル的なサウンドを体現しており、メタルの源流と呼ばれているが、80年代に入るとメンバーチェンジと共に流行のメタルサウンドを本格的に取り入れた他、70年代前半にはプログレ的な展開も見せるなど、時代ごとに柔軟な音楽性も見せる。

 現在に至るまで数多くのアーティストへ影響を与えており、ハード・ロックやメタル界はもちろん、90年代のグランジ、2000年代以降のストーナーロックなどもサバスの影響力が垣間見える。

名盤で振り返るブラック・サバス(Black Sabbath)の歴史・経歴

パラノイド』(1970年)
ヘヴィ・メタルの源流!
★★★名盤★★★


Paranoid

フルアルバム動画視聴(公式)
 

アルバム解説

異様なノリを持つサバスの音楽

 デビューアルバム(『黒い安息日』)で商業的にヒットし、約半年後に立て続けにリリースされた2枚目の本作。デビューアルバムでは暗く退廃的で、悪魔的なイメージを体現し、ブラック・サバスの独自性は確立されつつあった。デビュー作はブルース・ロックの影響が色濃く、レコーディング期間の短さからか即興音楽的な側面も見えていた。それと比べれば、本作は個々の曲の輪郭がはっきりしており、曲ごとの存在感も際立っている。あえて隙間を開けた音作りも面白く、静寂の中で隙間を埋めるようにして各パートが絡み合う様は、異様なノリの良さを曲に与えている。そう、間違っても明るい曲などないのにとにかくノリの良いのが本作の、そしてブラック・サバスの特徴とも言える。#1「War Pigs」#2「Paranoid」の流れはまさにそれである。

ヘヴィ・メタルの古典

 本作はヘヴィ・メタルの古典として紹介されることも多い。実際にはヘヴィ・メタルの重く歪んだ音の古典作品だ。特徴的なのは#4「Iron Man」である。ブラック・サバスの曲の中でも最も有名なものの一つと言え、その曲名の「アイアン」も相まってメタルを想起させる。ズシンと重くスピード感のないドラムと、沈み込むようなギターリフ。忘れてはいけないのは、オジーののっぺりとしたキーが高いのか低いのかわからない独特の歌唱。この3つが相まって、後のヘヴィ・メタルにつながる新たな音を生み出している。

サバス初心者におすすめしたい一作

 ブラック・サバスはとにかくアクが強い。しかし、アルバムを聴いてみるとキャッチーでノリの良い曲が多いことに驚くだろう。「なぜこのリフとオジーの声でノリが良く聞こえるのか?」と私も初めて聞いた時は思ったものだ。これは、何よりトニー・アイオミのギターのためだと思う。彼のプレイは独特の音程を持っているが、じっくり聞いてみると非常にオーソドックスなロックのスタイルを持っている。ギターリフも60年代に数多のプレイヤーが示してきたスタンダードなロックのスタイルを踏襲している。しかし、音程が独特なのだ。だからこそ、「どうしてこんな大人のにノリがいいのか?」と思わせるのである。

 何はともあれ、有名曲も多く、静と動、美と醜をもちあわせたサバスのいいところがしっかり詰まったアルバムなので、初めて聴くのにおすすめである。

【収録曲】
  1. War Pigs
  2. Paranoid
  3. Planet Caravan
  4. Iron Man
  5. Electric Funeral
  6. Hand of Doom
  7. Rat Salad
  8. Fairies Wear Boots

『ブラック・サバス4』(1972年)
音楽性の変化を見せるサバス
★★★名盤★★★

 

アルバム解説

複雑多様になるサバス

 冒頭の#1「Wheels of Confusion/The Straightener」でわかるように、本作は展開・アレンジに凝った作品となっている。この傾向は次作「血まみれの安息日」にも引き継がれ、次作ではプログレ的な展開まで見せるようになる。巧みな展開は見事で、複雑な曲の構成によってより壮大な世界観を表現するに至っている。

 また注目なのは#3「Changes」である。これまでには間違っても見られなかったピアノバラードとなっており、サバスの新たな方向性を示す曲となっている。この曲の存在によりアルバムの多様性が目立つようになり、従来の楽曲に対するアクセントにもなっている。この楽曲からインストのFXを挟み、得意のノリの#5「Supernaut」の流れは非常に聴きどころがあり、アルバムの楽曲構成に緩急をつけている。作品の深みがこれで増したと言ってもいいだろう。

表現力の増したアルバム

 本作で目立つのはトニー・アイオミのギターの表現の多様さだ。ドロドロとしたおなじみのギターリフだけでなく、激しくスピード感のある表現も見せ、あるいは感傷的なフレーズも顕在する。この表現力の向上は他メンバーにも見られ、オジーの歌唱も含めてバンドとしての進化が見て取れる。

 また、#8「Laguna Sunrise」で見せるアコースティックサウンドとオーケストラの絡みも面白い。#3「Changes」と同じく、恐怖を感じさせるサウンドの一方にこういった繊細で美しい音色を配置したことが、本作に深みを与えている。

【動画で試聴】
【収録曲】
  1. Wheels of Confusion/The Straightener
  2. Tomorrow’s Dream
  3. Changes
  4. FX
  5. Supernaut
  6. Snowblind
  7. Cornucopia
  8. Laguna Sunrise
  9. St. Vitus Dance
  10. Under the Sun/Every Day Comes and Goes

血まみれの安息日』(1973年)
プログレッシブ・サバス!
★★★最高傑作★★★


Sabbath Bloody Sabbath

 

アルバム解説

全作の方向性をさらに推し進めた異色作

 ブラック・サバスの絶頂期のアルバムにあって、時折「異色作」とも表現される本作。というのも、全作に続いてストリングスを導入したり、シンセサイザーを導入したり、あるいはプログレ的展開を見せているからだ。正しい表現かわからないが、ポップな楽曲も多く見られる。従来のサバスをイメージして聴くと拍子抜けするかもしれない。音楽的な方向性を模索する中でバンドがスランプに陥ったことが合わさり、こういった新たな表現方法にたどり着いたのだと言える。ただし、個人的にはこのアルバムをサバスの最高傑作としたい。

バラエティー豊かな曲調

 #1「血まみれの安息日」はサバスらしい重いリフの楽曲だが、楽曲の展開にちょっとしたアイディアが見られる。最後はジャムセッションのように終わるのもまた面白い。#2「A National Acrobat」もまた、サバス的な重苦しいリフで展開される。ここまではいつものサバス調なのだが、この曲の後半で大胆な展開が始まり、ポップで明るいメロディーが幕を開ける。#3はアコースティックのインストナンバーであり、センチメンタルな曲調でガラリと雰囲気を変える。ちょうど全作の#3「Changes」の役割を果たしている。

プログレ的展開のサブラ・カタブラ

 そして#4「サブラ・カダブラ」だ。こちらはプログレの代表バンド「イエス」の名キーボーティストのリック・ウェイクマンが参加している。これだけで驚きだが、この楽曲のなんとも言えない様式美は何だろうか? 中盤あたりで楽曲は大きな展開を見せ、ここでリック・ウェイクマンのキーボードが全面に押し出されてくる。名プレイヤーだけあって、完全にプログレになっている。そして最後はジャムセッションとなる。#1と並んでサバスの名曲にあげられ、数多くのアーティストによってカバーされている。このあたりで本作の曲調の豊かさと展開の豊富さがわかってくる。

シンセサイザーとストリングス

 #6「Who Are You?」ではひねくれたシンセサイザーの音が印象的で、オジーの声とうまく調和が成されている。他の曲と比べると展開の少ない楽曲だが、アルバムのアクセントとなって上手く活きている。#7は恐ろしくポップな曲で、フルートの音も聴こえて独特の雰囲気を醸し出す。そしてラストの#8「Spiral Architect」。こちらは前の曲との間奏のようなアコースティックギターから始まり、序盤からいきなり壮大な展開を見せていく。ポップな曲調ながら、ストリングスが加わって徐々にその存在感を増していき、最後はストリングスが中心となって弾きまくる。ラストは客の完成と手拍子が加わり何が何だかわからない状態になる。だが、名曲である。

【動画で試聴】
【収録曲】
  1. 血まみれの安息日(Sabbath Bloody Sabbath)
  2. A National Acrobat
  3. Fluff
  4. サブラ・カダブラ(Sabbra Cadabra)
  5. Killing Yourself to Live
  6. Who Are You?
  7. Looking for Today
  8. Spiral Architect

ヘヴン&ヘル』(1980年)
ロニー・ジェイムズ・ディオを迎えたメタルアルバム!
★★★最高傑作★★★


Heaven & Hell

 

アルバム解説

執筆中……!

【動画で試聴】
【収録曲】
  1. Neon Knights
  2. Children of the Sea
  3. Lady Evil
  4. Heaven and Hell
  5. Wishing Well
  6. Die Young
  7. Walk Away
  8. Lonely Is the Word