AC/DCまとめ[おすすめアルバム,名盤名曲,レビュー]

2018年3月7日

 

 

おすすめアルバムと解説 – AC/DC経歴・歴史

地獄のハイウェイ(Highway to Hell)』(1979年)
母国オーストラリアで愛されたボン・スコットの遺作
★★名盤★★

【アルバム解説】

 1974年にデビューしたバンドは、母国オーストラリアを中心に活躍し、数年でオーストラリア国内でも指折りのバンドへと成長する。そして1976年、アメリカの大手レーベルアトランティック・レコードと契約、レインボーキッスエアロスミスなど世界的なバンドの前座でヨーロッパをツアーするなど、世界デビューに向けて着々と足場を固めていった。その間、いくつかのアルバムを発表し、後に高い評価を受けることとなる。

 そして1979年、満を持してアメリカで初めてのアルバム『地獄のハイウェイ』を発表。チャートで上位につけるスマッシュヒットで、その実力を示してみせた。この頃にはバンドの体制やスタイルは確立されており、世界的ヒットはもはや時間の問題となった。

 さて、本作はAC/DCお馴染みのリフと縦ノリの楽曲で構成されているが、その雰囲気は肩の力が抜けていてメンバーが楽しんでいる様子が目に浮かぶ。英米のブルース・ロックの影響を感じさせつつ、無駄を省いたシンプルなバンドサウンドで構成され、これまでのミュージックシーンには無かった独自のサウンドを完成させている。

Back In Black(バック・イン・ブラック)』(1980年)
メンバーの死を乗り越え世界的バンドへ
★★★最高傑作★★★

【アルバム解説】

 AC/DCを語る上でまず欠かせないのはこのアルバム。1980年初頭、ヴォーカルでありバンドの顔でもあったボン・スコットが事故で死去してしまう。前作でアメリカ進出に成功し、バンドの世界的ヒットは目前、新作に向けた曲もすでに制作していおり「さあこれから」という時のまさかの出来事だった。

 メンバーは悲嘆にくれたが、スコットの家族など周囲の励ましやバンド継続の意向を汲み、オーディションの末に新任ボーカルブライアン・ジョンソンを迎え、間髪入れずにレコーディングに臨む。悲しみを乗り越えて完成したアルバムは瞬く間にチャートを駆け上がり世界的ヒットを飛ばし、現在まで5000万枚近いヒットを記録(歴代2位)するモンスターアルバムとなった。

 ヤング兄弟(マルコム・ヤングアンガス・ヤング)のギターリフとリズムを前面に押し出したタテノリの楽曲に、ブライアン・ジョンソンのキレが良くブルージーな歌詞・歌唱が重なり、素晴らしい化学反応を起こした結果の傑作だ。冒頭ではボン・スコットを追悼するかのごとき鐘の音が鳴り、タイトル・ナンバーの「バック・イン・ブラック」ではメンバーの死から立ち直る決意の様を見事な曲と共に表現し、ラストでは「ロックは騒音公害なんかじゃない」というフレーズで、世界的ロック・アンセムを完成させた。

 曲のクオリティもアルバムの流れも、黒塗りのジャケットもそこに込められた思いもすべて素晴らしく、まさに文句なしの一枚である。

 2017年11月に飛び込んできたマルコム・ヤングの訃報。いつの日か、ヤングに向けてこの曲を歌って欲しいものだ。

レイザーズ・エッジ(The Razors Edge)』(1990年)
敏腕プロデューサーを迎えて再ブレイク!
★おすすめ★

【アルバム解説】

 70年代~80年代と、安定した人気を誇っていたAC/DC。90年代に入り、当時のシーンを沸かせていたエアロスミスボン・ジョヴィをプロデュースし大ヒットを飛ばしていた敏腕プロデューサーブルース・フェアバーンを迎え、バンドに新たな息吹を与えた。

 冒頭の「サンダー・トラック」はロック史に残る名曲・スポーツアンセムとなり、AC/DCの再ブレイクを高らかに宣言した。ブルース・フェアバーンはバンドに新鮮さとスピード感、心地いい音色を与え、AC/DCの持つ力を世界に再確認させた。アルバムは現在まで700万枚を超えるヒットを記録し、バンドの名作の一枚に上げられることとなった。

 以降、バンドのアルバム制作のペースは落ちるが、各年代で変わらない作品を提供し、そのたびに存在感を示すようになる。2008年には『悪魔の氷』を発表、世界29か国でチャート1位を独占し、500万枚を超えるヒット、世界での年間売上2位につけるなど、有り余るパワーを見せつけることとなる。